

大勢で集まって盛り上がる時、一人でゆっくり浸る時、アルコールは豊かな時間の演出に欠かせないものでした。
しかし現在では、特に若い世代の間で、お酒を飲まないという選択をする「ソバーキュリアス」が新たなムーブメントを起こしています。それに伴って人気上昇中なのが「モクテル」と呼ばれるノンアルコールカクテルです。
今回の記事ではソバーキュリアスが流行する背景や、おすすめのモクテルレシピをご紹介します。
ソバーキュリアスとは

ソバーキュリアス(Sober Curious)という言葉を分解すると、「Sober=しらふ」「curious=~したがる」となります。つまり「しらふでいたがる」という意味になり、お酒を飲まない・もしくは少量にとどめておくことを指します。
お酒を飲まないというと「禁酒」を連想しますが、禁酒は「飲みたいけど我慢する」という意味合いがあるのに対し、ソバーキュリアスは飲んでも良いけれどあえて飲まないというニュアンスが含まれています。
ソバーキュリアスがトレンドとなる背景
ソバーキュリアスの流行に大きな影響を与えているのが、近年広がる「ヘルシー志向」や「マインドフルネス」ブームです。特に若い年代を中心に健康志向や精神的な豊かさ・プライベートな時間の充実が重視されるようになり、特に付き合いの場でお酒を「あえて」飲まない人が増えているのです。
モクテルとは

モクテルとは「mock(見せかけの、まがいものの)」と「cocktail(カクテル)」を組み合わせた造語で、ノンアルコールカクテルを指します。
「まがいもの」という意味の言葉が使われていますが、現在の「モクテル」はアルコール飲料の代替品ではなく、一つのジャンルとして確立しています。
ノンアルコールメニューといえばウーロン茶やジュースなどのソフトドリンク、もしくはノンアルコールビールが主となっていますが、そこにモクテルを取り入れることで新しいニーズに応えることができ、集客力アップや新たな顧客開拓が期待できます。
モクテルを作る際のポイント

モクテルはアルコールを使わないことから、作り方によってはジュースとさほど変わらない仕上がりになってしまいます。
ジュースと一線を画すためには「味の深さ」と「雰囲気」を出すことが大切です。そのためにこだわるべきポイントをご紹介しましょう。
ハーブや香辛料
モクテルのベースであるトニックウォーターやジュースに、ミントやセージなどのハーブ、シナモンやジンジャー・クローブなどのスパイスを組み合わせることで、香り高く奥行きのあるモクテルができます。
フレッシュなフルーツ
市販のジュースやシロップを使うと手軽にモクテルが作れますが、やはりフレッシュなフルーツの味や風味にはかないません。
レモンやライム・ベリー・バナナなどをその場で絞ることで、生のフルーツ特有のフレッシュな風味を楽しめる一品に仕上がります。
果汁はモクテルのベースになることが多いので、質と新鮮さにはこだわりましょう。
純氷
カクテルづくりに一番重要なのは氷といわれています。モクテルにおいても例外ではなく、むしろアルコールの香りがない分、氷のにおいや味が大きく出てしまいます。
純氷は清潔な環境の中で不純物をろ過し、時間をかけて凍らせたもので、透明度が高く、溶けにくいのが特長です。氷の選び方一つでモクテルの味わいが全く違ってきますので、良い氷を使うようにしましょう。
グラス
同じモクテルでも、普通のグラスに入れるのとおしゃれなカクテルグラスに入れるのとでは、気分も味の印象も大きく変わります。
カクテルの雰囲気や色に合ったグラスを揃え使い分けましょう。
飾り
カクテルは飾りつけも重要です。例えばハワイアンカクテルには小さなパラソルの飾りが添えられていることが多いですが、見ただけでリゾート気分を味わえ、テンションが上がります。
特に現在では、飲食物は味が良いだけではなく、撮影した際に映える、いわゆる「ムービージェニック」であることが非常に重要です。
エディブルフラワーや果物、かわいいストローやマドラーなどを添えて、視覚からも非日常感を味わえるモクテルに仕上げましょう。
人気のモクテルメニュー5選

最後に、人気のモクテル5種の作り方をご紹介します。あくまで基本の作り方ですので、これに手を加えて自分だけのモクテルを作ってください。
シンデレラ
最もスタンダードなモクテルといえば「シンデレラ」です。レモン・パイナップル・オレンジの果汁をシェイクして作ります。
レモンとオレンジのフレッシュな酸味にパイナップルのトロピカルさが混ざり合い、ウキウキするような非日常感が味わえるモクテルに仕上がります。特に女性に人気のモクテルです。
シャーリーテンプル
シャーリーテンプルは非常に歴史の古いモクテルで、1933年にアメリカの禁酒法が廃止された後、大人がお酒を飲んでいる時に子供も一緒に楽しむことを目的に考案されました。
基本はジンジャーエールにグレナデンシロップ(ザクロのシロップ)を入れて作ります。また、ジンジャーエールの代わりにレモン・ライム・ソーダを、グレナデンシロップの代わりにオレンジジュースを使うなど、さまざまなバリエーションがあります。
ベースがシンプルな分、オリジナル性を出しやすいモクテルですので、いろいろ試してみるのも良いでしょう。
ヴァージンチャイナブルー
チャイナブルーは鮮やかなブルーの見た目と、ライチリキュールとグレープフルーツジュースが織りなすさっぱりとした酸味が楽しめるカクテルです。チャイナブルーという名前ですが、日本発祥のカクテルです。
ヴァージンチャイナブルーは、このチャイナブルーのモクテルバージョンです。カクテルで用いられる「ヴァージン」という言葉はノンアルコールを意味することから、モクテルの名称は「ヴァージン〇〇」となっているものが多いです。
ヴァージンチャイナブルーはライチシロップ・ブルーキュラソーシロップ(ノンアルコール)・グレープフルーツジュースをシェイクして作ります。また、トニックウォーターを注ぎ爽快感を出すレシピもあります。
ヴァージンモヒート
モヒートは、ラムをベースにライムとミントを使って爽やかさを出した、夏にぴったりのカクテルです。
ヴァージンモヒートはラムの代わりにソーダを使います。新鮮なライムとシュガーシロップを入れ、ミントの葉と輪切りにしたライムを添えて仕上げます。
ヴァージンピニャコラーダ
ピニャコラーダは、ラムをベースにパイナップルジュース・ココナッツミルク・砕いた氷を一緒にシェイクして作るカクテルで、パイナップルとココナッツミルクが醸し出すトロピカルな甘みが魅力です。
ヴァージンピニャコラーダは、パイナップルジュースとココナッツミルクを混ぜ合わせて作ります。生のパイナップルやチェリーなどを飾ると、トロピカルな雰囲気が出て楽しいモクテルに仕上がります。
まとめ
アルコールはコミュニケーションやリラックスの場に欠かせないものとされていましたが、現在ではヘルシー志向の高まりとともに、あえてアルコールを飲まない「ソバーキュリアス」が浸透しつつあります。
そうした動きを受け、ノンアルコールカクテル「モクテル」のニーズが高まっています。しかし、モクテルはアルコールを使えないため、作り方を誤るとジュースとさほど変わらないものになってしまいます。材料やグラス・氷・飾りなどに注意を払い、風味や味の深さ・雰囲気を出せるようにすることが大切です。
味が良く見た目が美しいモクテルは、カクテルに劣らず人を心地よく、リラックスさせてくれます。集客アップや新たな顧客開拓のために、モクテルの開発や提供に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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