ビジネスマンにとって名刺は必須アイテムですが、飲食店となると意外に名刺を用意していない人が多いものです。特に小さな店舗で一人といった個人経営者や、二人などの少人数で運営している店舗によく見られます。
確かに飲食店は、会社員に比べて名刺を求められる機会や、名刺交換といった場面は少ないですが、どのようなスタイルの飲食店であれ、名刺は必ず必要です。
では、なぜ、名刺が必要なのか?名刺が持つ集客ツールとしての役割をご紹介していきます。
名刺を作成する目的とは?
名刺は初対面の相手と交流するための入り口の一つです。
ビジネスの場では主に自己紹介と、お互いの連絡先を交換する目的で必要になりますが、名刺の役割はそれだけではありません。名刺のデザイン、印字、そこに書かれている情報はすべてお店の宣伝ツールとして役立ちます。
名刺は自己紹介がつまったアイテムです。特に個人経営や小規模店舗では、その経営者の個性やスタッフの印象が大事になりますので、名刺は今後の関係をつなげるためのツールとなってくれます。また、「きちんとしたお店だな」という印象も与えてくれるでしょう。
飲食店従事者はお店の営業時間だけがお客様に会う時間ではありません。思わぬところで出会ったり、プライベートで仲良くなった時に、じゃあ、今度、お店にお邪魔しますとなった時に、名刺があると大変役立ちます。
このように、名刺はお店のPRツールとしては最高のアイテムです。街頭でくばるチラシと違い、挨拶として必ず受け取ってもらえる有効な広告なのです。そして、直接、個人に伝えることができる広告でもあります。
自分のお店のアピールをするのに最適な名刺だからこそ、自分の個性が伝わる、オリジナルなものを持てるとなお、良いでしょう。後で名刺を見て顔が思い出せるような、印象に残るものにするのが理想と言えます。お店の好感度、営業時間以外での新規客の開拓に威力を発揮してくれます。
名刺の用紙の厚さ・サイズにもこだわろう
名刺には薄いものと厚いものがあります。それぞれのメリット、デメリットを見ていきましょう。
·薄い名刺
0.2mm以下の名刺は「薄口」と呼びます。最近ではトレーシングペーパーや特殊な用紙など、0.1mm程度のものもあります。
薄い名刺のメリットは、持ち主、受け取った相手ともに、服や鞄に入れていて、かさばらないという点です。また、軽量なため、渡した時に女性的で親しみやすい印象を与える効果もあります。女性スタッフはこの薄い名刺を持つと、印象はより、良くなるでしょう。デメリットとしては耐久性が低く、デザインの工夫をしないと安っぽいイメージを与えてしまう可能性があります。最近では名刺をプラスチックやアクリル素材で作ったり、穴あきのように加工をしたりできるので、こういった工夫でデメリットを防ぎましょう。
·厚い名刺
0.25mm以上の名刺は「厚口」と呼ばれ、0.3mm以上は「特厚口(並口)」と呼びます。
厚い名刺のメリットは、何といっても相手に対して高級感や上品さを与える効果があることです。経営者やマネージャーなど、責任のある立場のスタッフが持つと効果的でしょう。また、耐久性に優れ、折り目が付きにくい点もメリットです。一方、名刺入れがかさばってしまう、重いなどのデメリットもありますが、名刺入れを複数、用意するなどして、デメリットをカバーしましょう。
·ラミネート加工で高級感を出そう!
薄い名刺にしろ、厚い名刺にしろ、ラミネート加工をするだけで印象度もだいぶ変わってきます。ラミネート加工とは、印刷する用紙を透明なフィルムの間に挟み、熱で圧着する表面処理技術のことです。
ラミネート加工のメリットは、紙に透明のコーティングを施したもので、フィルムは0.1mm程度厚みが増すため、その分重さも増しますが、汚れや変色に強い上に撥水効果も優れています。さらに、紙の光沢感や手触りから、名刺に高級感を与えることができます。名刺はお店の顔を代表してくるツールですので、安っぽく汚いイメージを持たれるより、清潔できちんとしたお店だというイメージを相手に持たせることができます。
·サイズは標準サイズで!
名刺の標準的なサイズは91mm×55mmです。
向きは縦・横両方あり、WebサイトのURLやメールアドレスの記載などができる横型の名刺を使用する人が増えています。大きさは、名刺入れに収まる標準サイズかそれに近いサイズが好ましいでしょう。不必要に大きいサイズにして、名刺入れに入りきらないとなっては、相手に常識がない印象を与えかねませんので逆効果です。
名刺デザインはどうやって決めたらいい?
·形や素材で工夫しよう!
最近では様々な名刺の形があり、一般的な長方形もあれば、楕円形のオシャレな形もあります。形以外にも切り抜き加工で工夫をすることもできます。お店のロゴマークや、花柄など、切り抜き加工で簡単に作ることができるので、好みの切り抜きを入れてみたら良いでしょう。
用紙の素材ですが、名刺用の「標準紙」がオーソドックスです。また、紙以外ならプラスチックでも作れます。プラスチック素材の場合には、透明、半透明、色付きなどオプションが選べ、水濡れに強い点がメリットです。
·名刺をデザインするときのポイント
名刺をデザインする時のポイントは、一度、名刺にどんな情報を載せたいか、整理しておくと無駄が省けます。
- 名前
- 店舗名
- 役職(肩書き、キャッチコピー)
- 問い合わせ先(電話番号、メールアドレス)、WebサイトのURL、画像など
- 店内やおススメのメニューの写真やお店のロゴマークなど
ダイニングバー 〇〇 (店舗ロゴ)
といった具合です
·色によるイメージも重要
色は名刺を印象づける要素としてとても重要です。色にはそれぞれの連想されるイメージがあります。色を選ぶ際には、自身のお店のイメージにあった色を選んでください。
·注意点
名刺にはサイズの限界があります。あれもこれもと情報を詰め込んで、かえって見づらくならないよう、情報はシンプルに絞って記載する内容を決めましょう。
自分で名刺を作成しちゃおう!
予算があればプロの名刺業者に任せるのがベストですが、経費削減や、よりお店の独創性をだした名刺を作りたい場合は、自分で名刺を作ることもできます。いくつか工夫をすることで、より個性的かつ印象に残りやすい名刺を作成しましょう。
ポイントは下記の3つです。
- デザインを印象に残りやすいものにする
- 印刷方法にこだわる
- テンプレートやフリー素材を利用する
相手に印象に残りやすいものにするため、自分の顔写真や、前述したような店内や商品の写真を載せるなどの工夫が大切です。
印刷方法のプリンターも、家庭用よりは業務用が望ましいですが、高額なのでコンビニなどのコピー機も利用してみましょう。デザインのアイデアが浮かばない場合には、ネット上からテンプレートなどを見つけてきてもいいでしょうその際、肖像権の配慮もして、フリー素材を活用するといいでしょう。
名刺の印刷は格安で済ませよう!
・自分で名刺を印刷する
名刺は消耗品ですから、いつでも作れるように、プリンターを持つことをお勧めします。印刷業者などに外注するランニングコストを考えた時、自前で持っておいたほうが良いからです。そうすれば、名刺印刷はかなり格安でできるようになります。
経費削減以外のメリットとしても、「早急に名刺があと50枚必要になった」という場合でも、すぐに対応が可能です。また、名刺印刷用のデータを作っておけば、少しの枚数だけ名刺が必要になったというときでもすぐに印刷ができるので、とても便利ですし、その都度、業者に委託する事に比べたら、コストや手間をかなり抑えることができます。
名刺を印刷する用紙は、あらかじめミシン目が入っているものなどが販売されていますので、それを利用しましょう。また、大量に名刺を印刷するなら、「名刺カッター」を購入してしまうことをおすすめします。名刺カッターはさまざまな用紙に対応しているため、名刺に使う用紙を自由に選べるようになり、しかもマシンが自動的にカットするため手間はほとんどかかりませんので、作業効率も上がります。
·格安印刷サービスを利用する
自前で名刺印刷をすればコストを低く抑えられますが、プリンターや印刷用紙、場合によっては名刺カッターを用意しなければなりません。自前での名刺印刷ができない方のために、格安で名刺印刷を委託できるサービスを以下にご紹介します。
■RakSul(ラクスル)
・URL: https://raksul.com/
ラクスルは、両面カラー・100部の名刺印刷を税込み500円で注文することができます。低価格でありながら高品質な仕上がりが魅力的なサービスです。
■激安名刺ドットコム
・URL: http://gekiyasumeishi.com
激安名刺ドットコムは、100枚290円という低価格で名刺印刷が可能です。14時までの注文なら当日発送という、納品までの早さが魅力的なサービスです。
■Printsta(プリスタ)
URL:http://www.printsta.jp/price
プリスタは、業界最安の100枚140円から名刺印刷が可能です。選択肢豊富な60種類以上の用紙を取り扱っているので、あまり見かけない珍しい用紙を使用してオリジナリティある名刺を作成できます。
まとめ
いかがでしょうか?
名刺はスペースが狭いですが、それだけに必要な情報を的確に相手に伝える有効な宣伝ツールです。名刺交換した名刺やインターネットを駆使して様々な名刺を参考にしてみることをおすすめします。ぜひ、オリジナリティ溢れる名刺を作って店舗の接客ツールとして活用していってください。
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