飲食業にとって、効果的な集客ツールを活用してお客様にアプローチすることは大切です。昨今ではSNSをはじめとし、様々な販促の手法を使うことができるようになりました。しかし、店舗の目的や費用に応じて使い分けなければ、販促は失敗に終わってしまいます。
そこで今回は、飲食店が販促を行う上で重要となるポイントを説明していきます。販促方法の決め方や、飲食店におすすめの集客方法を一覧表にして紹介します。
最後までぜひチェックしてください。
飲食店の販促のポイント
販促活動を行う上で心がけたいのは、幅広く検討し、複数の施策を行うようにすることです。施策によって、得られる販促効果は変わります。例えば、チラシを配るといったアナログな方法やリスティング広告(Googleなどでユーザーが検索したキーワードに応じて、検索結果にテキスト形式で上位表示させる広告)のようなインターネットを使った方法など、多くの販促方法を検討し、自店に合う販促方法を見つけるのがよいでしょう。
また、施策は複数同時に行うようにしましょう。例えば、スマホが普及したことにより、InstagramなどのSNSなどで公式アカウントを運用し、料理の投稿を行うことは効果的なアピール方法となりました。しかし、これだけやっていてもSNSを使っていない顧客には届きません。チラシなどの販促物を配布し新規の来店客数を増やす取り組みや、次回来店でドリンク割引クーポンやリピート客を増やす取り組み、「〇円以上購入でノベルティをプレゼント」などの客単価を上げる取り組みなど、複数の対策を講じましょう。
こういった工夫を経て、初めて売上アップという結果を得ることができます。
飲食店の販促方法の決め方
複数の販促ツールを用いると言っても、目的や予算もなく始めてしまってもうまくはいきません。
ここでは、成功するために必要となる販促方法の決め方について説明します。
目的を明確にする
販促方法を決める上で大切なのは、目的を明確にすることです。販促の目的が異なれば、利用する方法は異なります。例えば「新規客の獲得」が目的の場合は、チラシやフリーペーパー、新聞、SNSなどの様々な媒体に掲出し、広く周知をする施策を取ることとなります。一方、「既存客のリピート率の向上」が目的の場合は、来店客に対して次回も来店したくなる理由付けが必要となります。次回使えるクーポンやスタンプカード、店舗のロゴが入ったノベルティのプレゼント、SNSでの友達追加など、お客様が家に帰ってからでも店舗のことを思い出すような仕掛けをつくりましょう。
飲食店開業当初であれば、認知度を広めることが第一の目的となるでしょう。一方、ある程度周知が進んだ後であれば、既存顧客の再来店を増やすことが目的となるでしょう。
また、販促方法は、客層に合わせたものを選ぶことが重要です。インターネットやフリーペーパーなど、媒体は多岐にわたります。年齢層や性別、その他の属性(地元の会社員、外国人観光客などの属性)を調査し、ターゲット層に多く届く媒体を利用しましょう。
販促の予算を決める
店舗経営で掛けられるコストは有限です。全ての費用の中で、販促にかけられる金額を設定しましょう。販促費用の目安は売上の3~5%程度といわれていますが、かけられる金額は店舗の規模によっても異なります。仕入代や家賃や人件費など、他にも発生する費用をきちんと見積もり、販促にかけることができる費用を算出しておきましょう。
昨今はSNSやGoogleマップなど、Webを中心に無料でできる集客手法も数多く提供されています。最近では「インスタ映え」という言葉があるようにInstagramに投稿された写真を見て、同じような写真を投稿したいという理由で飲食店に訪れるというニーズも登場しました。まずは自分でSNSなどを積極的に試してみて、店舗運営にも活かすのがよいでしょう。
販促スケジュールを立てる
年間の販促スケジュールを立てるというのも重要です。春夏秋冬やお盆、クリスマスなど、飲食業界には業態に応じて来店客数が多くなる書き入れ時があります。競合店と差別化できる強みを販促で周知するのは重要です。しかし、そういった時期は忙しく販促まで手が回らないということもあるでしょう。事前に商品の写真撮影などは済ませておき、スケジュール通り販促活動ができるように用意しておきましょう。
一方、閑散期にも売上を確保するための販促は重要です。新型コロナウイルス流行により、多くの飲食店がテイクアウトやデリバリーなどの新しいサービスを導入しました。閑散期の販促においても、新たな挑戦で店舗の可能性を広げる施策を検討するのがよいでしょう。
飲食店向けのアイデア一覧表
販促方法の決め方が分かったところで、次は具体的な手法をみてみましょう。
効果的な販促手法を一覧表にしてまとめました。店舗で使う販促アイデアの参考にしてください。
販促アイデア | 内容 | メインターゲット | 期待される効果 |
---|---|---|---|
ホームページやブログ | ホームページやブログでメニューなど店の情報を発信する | 見込み客や既存客 | 認知度を向上させ潜在的な需要を掘り起こす |
SNS | SNSで店の情報を投稿する | 見込み客や既存客 | 認知度の向上や顧客との交流につながる |
立て看板 | 店の入り口などに看板を立てる | 店の前を通る人 | 飛び込み(一見)の顧客を獲得する |
ビラ配り | 店舗の前や人通りの多い場所で広告を配布する | 来店を望む客層 | 来店のきっかけになる |
グルメレビューサイトやグルメ情報誌 | グルメレビューサイトやグルメ情報誌にメニューなどの店の情報を掲載する | グルメに興味のある人 | 口コミにより認知度が向上する |
新聞の折込広告 | 新聞の折込広告にメニューの割引情報などを掲載する | 高齢者やファミリー層 | 店舗の周辺地域の集客につながる |
チラシの投函 | 住宅のポストにチラシを投函する | 一人暮らしや新聞を取っていない家庭 | 店舗の周辺地域の集客につながる |
周辺店舗への置きチラシ | 近隣の店舗に店のチラシを置かせてもらう | 広告を置いている店舗の客 | 店舗の周辺地域の集客につながる |
ダイレクトメール(DM)・メールマガジン・LINEでの友達追加 | メールでキャンペーンや新商品の告知、クーポンの配布などを行う | 既存客 | キャンペーンの告知やクーポンの配布により来店意欲を向上させる |
ポイントカード | ポイントカードを来店客に渡し、次回の来店によって割引などの特典が得られるようにする | 既存客 | 既存客のリピートにつながる |
販促施策を活用して繁盛する飲食店にしよう
今回は、飲食店の販促についてご紹介しました。
販促を行う上では、目的と予算を明確にした上で、ターゲットとなる顧客層にあった手法を選ぶのが重要です。
昨今はインターネット上での販促手法が増えましたが、飲食店においては地域の客層に届く媒体も重要です。他店の成功事例などをチェックし、使ってみるのが良いでしょう。また、既存顧客を優良顧客にしていくという手法も有用です。ポイントカードなどを始めとしたリピート率を高める施策を検討しましょう。
いずれの施策も、実施した後に効果検証を行うことが重要です。どの程度の集客効果があったのかを数量で確認できるようにしておき、次回以降の販促に活かしましょう。
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