キャッシュドロアとはお金を管理するときに使用します。紙幣や硬貨を仕分けるときに使用され飲食店など店舗のお金の管理には必需品といっても過言ではありません。
最近ではオシャレなデザインも増え、レジ周辺機器の中で使うおしゃれグッツとしても注目を集めています。またセキュリティの面でもキャッシュドロアは重要となりますので、導入するならこだわることをおすすめします。
今回はそんなキャッシュドロアについてタイプ別に詳しくご説明していきます。
キャッシュドロアとは
ではキャッシュドロアとはなんでしょうか?
これは紙幣・貨幣・金券など、レジで扱う金銭を一時的に保管する現金の引き出しのことです。引き出し内部には、紙幣や貨幣を仕切るトレイが付属していて、コマンドを送ることで開く設定になっています。
単純にドロアやキャッシャーと呼ばれていたり、日本語では、「金銭引き出し」「収納箱」などと呼ばれています。お金さえ管理できれば、キャッシュドロアなんてなんでもいいと思う方も多いかもしれませんが、キャッシュドロアにも、様々なこだわりポイントや大きさ、つかいやすいものなどがあります。
またキャッシュドロアにはいろんな種類があります。
pc接続タイプ、lan接続タイプ、レジと連動して開くタイプ、レシートプリンタと一体型タイプ、鍵を使って手動であけるタイプ、タブレットPOSタイプなどです。
キャッシュドロアが必要な理由
キャッシュドロアとは、レジを使用する際に必要な周辺機器の1つです。単純にドロアやキャッシャーと呼ばれていたり、日本語では、「金銭引き出し」「収納箱」などと呼ばれています。お金さえ管理できれば、キャッシュドロアなんてなんでもいいと思う方も多いかもしれませんが、キャッシュドロアにも、様々なこだわりポイントがあります。キャッシュドロア選びは、実はより良いお店作りの材料の1つにもなってくるのです。
ではキャッシュドロアが必要なのはなぜなのでしょうか?
いくつかの理由があります。
綺麗に整頓できる
例えば、レジ周りのスペースは何かと雑然としがちです。お金を始め、売上に関する書類、レジの使い方に関するマニュアル、文房具などを収納していたりと、レジ付近に置いておきたい物は意外と多いはず。周辺機器も場所をとってしまうため、置きたい物に対してスペースが狭くなってしまいます。キャッシュドロア選びは、省スペースの鍵となります。
仕事の効率がアップする
レジを扱う人が使いやすいキャッシュドロアにすることで、仕事の効率もぐんと上がるでしょう。キャッシュドロアによっては購入した料金に対してお金を機械に入れるだけで自動でつり銭を出してくれるものがあります。これならつり銭のミスが減り、管理も簡単で使用しやすいため、レジの仕事に不慣れな人でもすぐに使いこなすことができます。こだわったキャッシュドロア選びは、様々な方面からの業務の効率化を図ることができます。キャッシュドロアを種類別にみていき、店舗に合ったものを探してみましょう。
持ち運びに便利
タブレットPOSタイプならiphoneやipadに専用アプリをダウンロードして使用できるので簡単に管理を行うことができます。他のキャッシュドロアタイプとは異なり、このタイプは軽くて持ち運ぶことができます。そのため防犯防止になったり、常にお金を管理できるので安心ですね。
データの集計、分析が楽
キャッシュドロアを使用することでリアルタイムにデータの集計、分析を行うことができます。そのため毎月の集計にかかる時間が短縮でき、曜日、週の集客数や売り上げ状況を把握しやすくなるためメニューの改善や集客対策に役立てることもできるでしょう。
キャッシュドロアをタイプ別で紹介
それではタイプ別にキャッシュドロアを見てみましょう。
手動開閉タイプのキャッシュドロア
電源不要の、手動で開け閉めをするタイプのキャッシュドロアについて詳しく紹介します。 基本的に低価格で、小型のドロアが多いのが特徴です。通信販売などで、気軽に買えることもポイントです。更に持ち運びが簡単なため、野外イベントなどに持っていくことも可能です。配線もないため、すぐに設置したい場合や、電源の数が足りていない場合にも重宝できます。
デメリットとしては、お金の管理の安全面です。配線がないのでドロアごと盗難にあうケースも考えられますので、営業中以外は管理に注意が必要です。また、手動で開閉をするため、支払いの際のスピードはどうしても落ちます。そのせいで忙しい時にドロアを開けっ放しにしたりすると、盗難の可能性も高くなってしまいます。常に誰かが管理できる状態にしたり、スタッフの防犯意識を高めておく必要があります。
レジ自動連携タイプのキャッシュドロア
タブレットやPC、レシートプリンタと連動して、自動開閉するタイプのキャッシュドロアです。接続方法は、シンプルなUSB接続や、配線不要のBluetooth接続などがあります。
レジの操作をしないとドロアが開かない仕組みになっているため、安全性は高いです。一番のメリットは、データの管理がしやすいということです。お金の出し入れの記録がしっかりと残るため、売り上げレジの中身の差異があった時に、すぐに確認することができます。
一般的によく利用されているドロアでデメリットも少ないですが、大きいサイズが多いので狭く感じてしまうのが難点です。便利だからといって、必要以上に引き出しの中のポケットが多すぎるものを選んでしまったりすると、置く場所に四苦八苦してしまいます。また、レジの設定などが苦手だと、トラブル時にすぐに対応できないというデメリットもあります。
自動釣銭機タイプのキャッシュドロア
大型スーパーなどでよく見られる、自動で釣銭が出てくるキャッシュドロアです。一体型のレジでしか使わないイメージがありますが、連動型の自動釣銭機も販売されています。自動で釣銭を出してくれるため、レジの中のお金の差異がほとんどなくなります。スタッフが新人や高齢な場合にミスが減らしやすくなるので、安心感があります。釣銭をいちいち数えなくてもいいので、スピード感があるのも特徴です。また、簡単に持ち出したり開閉ができないため、防犯にもなります。
デメリットは、やはり導入コストです。販売されているメーカーも限られているため、どうしてもコストがかさんでしまいます。もう1つのデメリットは、大きさです。自動連携タイプのものと比べてもかなり大きく、レジに広いスペースが必要になります。販売しているメーカーも少ないため、デザインなどを選びたい場合にもあまり適していません。
キャッシュドロア選びのポイント
いくつかキャッシュドロアの種類を挙げましたが、選ぶ際に共通してみておきたいポイントをまとめてみました。
ポイント1:収納数
最低でもチェックしておきたいポイントは、収納数です。ドロア内のポケットは基本的に、小銭入れ、紙幣入れ、それとは別にサブポケットがあります。最低でも小銭は6ポケット、紙幣は3ポケットがあるのがいいでしょう。
小銭のポケットは、自分で数を調整できるようになっているものもあり、必要に応じて使い分けるシーンがある場合には、そういったものを選ぶのもコツです。また、小銭ポケットは、仕切り型になっているものと、ポケットごと取り出せるカップ式のものがあります。小銭の量が種類によってかなり違うようになる店舗であれば、仕切り型にしておくと、小銭が入りきらなくて溢れて落としてしまうデメリットを防ぐことができます。カップ式の場合は、売上計算をする時にお金を取り出したりする場合に、スムーズに取り出しやすいのがポイントです。
サブポケットについては、クーポンやポイントカードを保管しておきたい場合や、商品券を頻繁に使う店舗ならばあった方がいいでしょう。釣銭用の棒金を入れておきたい場合にも便利です。ドロアとは別に保管する場所があって、特にサブポケットを使う必要がない場合は省略して、小型なものを選ぶといいでしょう。
ポイント2:サイズ
大きさもとても重要です。利便性はもちろん大切なのですが、どれだけスペースを節約できるかも大事なポイントです。奥行きがあって小さめのものを選ぶのもいいですし、薄型タイプのものも販売されています。
また、ドロア設置に便利なオプション部品を販売しているメーカーもあるため、棚などが設置できない場合には固定具の取り付けを考えてみるのもいいでしょう。
キャッシュドロアを購入する前にこういったポイントも考慮し、カウンターの幅や高さ、奥行きなどのスペースを計ってから購入することをおすすめします。
ポイント3:店の規模
個人営業やカフェなどの小さなスペースで経営している場合、大きいキャッシュドロアはおすすめしません。あまりに大きいとレジカウンタースペースの幅をとられますし、大きさが目立ちすぎてお店の雰囲気も台無しになってしまうでしょう。
またその反対に集客数が多く、大きなお店で小さいキャッシュドロアを使用するなら、何度も現金の回収や管理が必要になり、手間や時間のロスになりかねません。
ポイント4:お店のレイアウトにあわせる
いくら効率がよくなるようキャッシュドロアを購入しても、お店の雰囲気に合わなければ残念ですね。キャッシュドロアは常にお客様の目に触れるものです。例えば清潔感を表現するため白色を基調としたイタリアンやフレンチのお店で、カウンターも白色なのにドロアが黒色だと浮いた感じがして、とても違和感があります。ドロアの大きさもそうですが、色を統一することで一体感がでて、自然となじみやすくなるでしょう。
ポイント5:iPadレジと連動できる
iPadレジと連動させることのメリットは、会計時にレシートを印刷すると自動にキャッシュドロアの開閉を行うことができます。鍵を使わずに自動で開けられるため、時間のロスをなくし、開けっ放しになることもないため犯罪防止になります。iPadレジと連動させるために欠かせないのがDKDというケーブルです。そのため、使用したいと思っているドロアにDKDが対応可能かを確認しましょう。
ポイント6:購入後のフォローがある
万が一大切なキャッシュドロアに不具合が生じたり、故障した場合すぐに購入先が対応してくれると心強いですね。キャッシュドロアを購入するときには故障時のサービスを行ってくれるかも確認しておきましょう。
キャッシュドロアと連動できるiPadレジ
キャッシュドロアと連動できるiPadレジには以下のものがあります。
スマレジ
株式会社スマレジが提供しています。スタンダードプランは無料なのでお店の経営開始時にとても助かりますね。
またスマレジの特徴のひとつに、並んでいるお客さまから事前に注文を受け付け、会計を保留にできる機能があります。この機能のおかげで注文から会計までスムーズに行えます。
ユビレジ
ユビレジは多くの飲食店で利用されています。これはiPad専用で利用できるPOSレジです。ユビレジには会計テンプレート機能や個別会計、全体の値引きなどの機能があり、とても優秀です。
スクエアレジ
スクエアレジの特徴は、iOSとAndroidの端末に対応可能ですぐに使用開始できます。オフライン機能や個別精算機能も備えていて、現金とカードを組み合わせた支払い方法にも対応しています。
ロイバースPOS
ロイバースPOSはiOSとAndroid端末に対応しています。このレジの特徴は、複数店舗管理や売上、在庫の管理、顧客の管理などを行えます。
airレジ
airレジはiOS専用のPOSレジアプリで、iPhoneやiPadとネット環境さえあれば、簡単に使用できます。これは現金以外のクレジットカードや電子マネー支払いにも対応しています。またオフライン機能も備えており、万が一ネットがオフラインになっても会計機能の一部が利用できるようになっています。飲食店で一番心配なのはこういった問題なのでとてもうれしい機能といえるでしょう。
Orange Operation
Orange Operationの強みは突然のネットワーク障害や不具合にもオフライン会計に対応し、復旧後にデータを同期化させる機能があります。
まとめ
いかがでしょうか?
どの店舗においても、接客やサービスと同様、お金の管理は大事なものです。キャッシュドロアにこだわることで、安全面、利便性、効率面、省スペース……様々な問題点や改善点が見えてきたのではないでしょうか。
ぜひお店に合ったドロアを選び、お店をより良いものにする意識を高めていきましょう!
キャッシュドロアとは?
紙幣・貨幣・金券など、レジで扱う金銭を一時的に保管する現金の引き出しのことです。引き出し内部には、紙幣や貨幣を仕切るトレイが付属していて、コマンドを送ることで開く設定になっています。
キャッシュドロアの種類は?
手動開閉タイプのキャッシュドロア、レジ自動連携タイプのキャッシュドロア、自動釣銭機タイプのキャッシュドロアがあります。