欲しい物がある時は購入する。
それが、今までの世の中では常識となっていました。
しかし、最近の世の中の動きを見てみると「省エネ思考」なのか「節約思考」なのかは分からないですが第一に「買う」という選択肢はないようです。では、どういう選択が浮かんでいるのでしょうか。
それは「シェア」という考え方です。
ルームシェアが代表的ですが、家をシェアするにとどまらず、様々な物をシェアする傾向にあり、飲食業界でもシェアリングサービスが普及しています。
そこで今回はシェアリングサービスの内容や飲食店はどのようにこのサービスを使うのかについてお話していきます。
シェアリングサービスとは?
シェアリングサービスはシェアビジネスとも呼ばれており、個人が所有するスキルや資産を提供したい人がインターネットのマッチングプラットフォームを介して、そのスキルや資産を必要としている人に提供する活動のことを指しています。
例えば最近、都会では車を持たない若者が増えていますよね。そういう人が車に乗る時、一昔前ならレンタカーを借りると思い浮かべる人が多かったと思いますが、カーシェアリングを利用する人が増えてきています。
カーシェアリングはレンタカーよりもリーズナブルな価格で手続きがとっても簡単な上にガソリンも不要なので借りる側にメリットが大きいです。また、余っている駐車場や車を活用できることからカーシェアリングに参入する事業者も増えてきています。
他にも個人間でモノの売買ができるメルカリやタクシー歯医者ができるUberアプリや宿泊先を探している人と宿泊者を探している人をマッチングしてくれるAirbnbなんかもシェアリングサービスになります。
このようなシェアリングサービスが増えている理由として、スマホやSNSの利用者が増えていることも挙げられますが、眠っている資産を活用したいと思っている人が増えてきていることが大きいです。
また、シェアビジネスの拡大するスピードがあまりにも速くて法整備が追い付いていないという現状もあります。シェアビジネスよりも貸す人と借りる人の間で金銭のやり取りがあることが法律に抵触する恐れがあり、日本で拡大していくためには早急な法整備が必要になってくるでしょう。
飲食店向けシェアリングサービスの種類
多くの飲食店には定休日がありますよね。定休日の店内は当たり前ですが、誰も使う人がいません。そのため、もちろんお休みの間にお金を稼ぐことができません。そこで、定休日を利用して飲食店のスペースを貸し出すシェアリングサービスをしているところがあります。
食べ物や飲み物を持ち込みにし、1人○○円とか1時間○○円などなどスペース貸しをすることでお互いメリットがあります。ただし事故や破損などのリスクがあり、利用者のマナーが問題にもなってきますが、しっかりマッチングサイトがあればこのような事故は防ぐことが可能でしょう。
飲食店のシェアリングサービスを利用するメリットとしては
- 駅から近い店舗を借りればアクセスがしやすい
- 自宅よりも広いし、調理器具が豊富
- 一緒に買い出しをして楽しく食事を作ることができる
などなどです。
また、飲食店をレンタルするオーナー側のメリットとしては
- 定休日にお店をレンタルすることで収益が上がる
- 水道光熱費しかかからないので利益率が良い
などがあります。
また、フードシェアリングと呼ばれるサービスもあります。あまり聞いたことがないという人もいるかもしれませんが、最近はテレビやメディアなどでよく取り上げられています。そもそも、このフードシェアリングサービスとは、フードロスを減らすために作られたサービスです。
フードロスとは食品廃棄のことで賞味期限切れのもや食べ残しのことを指しており、まだ食べられるのにも関わらず廃棄されてしまう食品のことで、日本はフードロスの割合がかなり大きいと言われています。どのくらいフードロスが起こっているかというと、毎日1人当りお茶碗1杯分の量が捨てられている計算になります。
日本は多くの食べ物を輸入に頼っているのにこんなに廃棄しているなんてなんだか矛盾していますよね。また、フードシェアリングサービスは2種類あって
・ネット通販型
・店舗訪問型
に分けられます。ネット通販型はパソコンやスマホを使ってショッピングサイトで商品を購入し、配送してもらいます。賞味期限が間近なものが多いので早く食べきる必要があります。
店舗訪問型に関しては、実際の店舗に足を運んで商品を購入します。スマホアプリを使って商品を購入し、お店に行って商品を受け取るのですが、調理している商品を買い取ることが多いのでその日に食べることが前提とされています。
他にもタクシー配車サービスのUberが始めたサービスにUber EATSというサービスがあります。これは、フードデリバリーサービスのことで自宅や旅先でお気に入りのレストランのメニューが食べられるサービスのことです。
ケータリングや出前に似ていますが、一番の違いは配達する人がお店の人ではなく配達スタッフが別にいる点です。これによってレストラン側は配達スタッフを用意する必要がなく、利用者側も自宅だけでなく外出先で好きなものが食べられるのでメリットが大きいです。
空間シェアリングサービス 3選
Airbnb(エアービーアンドピー)
空間シェアリングサービスで認知度が一番高い会社と言えばAirbnbではないでしょうか。民泊サービスのことで、自宅の一室やマンションの一室などなど部屋を必要としている人に空いている部屋を貸し出すサービスのことで、外国人観光客の急増に伴い、宿泊施設が不足しているのを補うためにシェアが拡大してきています。
そんな民泊の仲介業者であるAirbnbは、世界191カ国と地域で300万件以上の物件が掲載されており、民泊仲介のオンラインサイトの中では最大級です。民泊のメリットとしてはホテルよりも安く泊まれる点でこれまでにもたくさんの人が利用しています。
また、Airbnbは利用者のレビューが公開されているので民泊を選ぶ時の参考にもなるし、オーナー側は過去に民泊を利用してトラブルを起こしたことがある人は民泊を拒否することもできます。
『空間』スペースマーケット
スペースマーケットは、民泊だけでなく貸し会議室から野球場、映画館、公共施設や古民家などなど多種多様なスペースを取り扱っています。各種セミナーや会議はもちろん、結婚式の二次会やパーティなど様々な活動の場を借りることができ色々なニーズに合った場所をレンタルすることができます。
また、提供する側も女子会限定などプランを作成することでスペース利用の提案をし、利用して欲しくない人を排除する事も可能です。
コインスペース
カフェやオフィスの代わりの新しいレンタルスペースで、全席電源が完備されており、無料Wi-Fiも完備されています。12分からの時間料金体制となっており、グループで勉強したり、面談やミーティングなどに活用することができます。
場所も駅から直結しているところが多くアクセス抜群です。定額制もあるので定期的に利用する人にもおすすめですよ。
フードシェアリングサービス 3選
otameshi
otameshiは、会員登録をしなくても購入することが可能です。ただし、会員登録をすれば会員限定商品もあるのでお得ですよ。会員登録は無料になっているので登録するのをおすすめします。
また、3000円以上買い物をすれば送料540円かかるところが無料になります。発送日の指定はできませんが、遅くても5営業日以内に届きますし、便利ですよ。ただし、沖縄や離島への発送は不可となっており、購入後のキャンセルもできません。
KURADASHI.jp
KURADASHI.jpは一般会員とプレミアム会員の2種類があります。一般会員の場合、月額料金はかかりません。ただし、1つ注文するごとに送料がかかります。一方、プレミアム会員の場合は制限なしで送料がかかりません。ただし、月額料金540円かかります。決済はクレジットカードと代引きのみになっており、代引きの場合は手数料が324円かかります。
もし、月に1回以上買い物するのであればプレミアム会員になった方がお得です。また、国内の一部の地域や離島は発送不可となっており、購入後のキャンセルもできません。
TABETE
https://www.cocooking.co.jp/food-sharing
TABETEは、近くのレストランや軽食店などで余りそうな食品を安く購入することができます。お店側は初期費用や月額費用がかからず、過剰食品が売れた時だけ販売金額に応じて35%の手数料を支払うだけでOKです。
閉店時間や商品入れ替えの時間などでフードロスが出そうになった時にその内容を掲載するだけでOKです。
人材シェアリング 2選
CrowdWorks
日本最大級のクラウドソーシングサービスです。クライアント(依頼主)が、オンライン上で受注者とつながり、仕事を依頼することができます。インターネットができる環境であれば、全国で取引可能です。
仕事のカテゴリは、システム開発、アプリ開発、WEB制作、ロゴマークやチラシのデザインなど様々でカテゴリは200種類以上。ユーザー数は243万人で仕事の依頼数は228万件となっています。
coconala
CrowdWorksと同じで人材シェアリングのサイトですが、coconalaの特徴としては簡単なお願いを500円から発注・受注することができます。匿名で発注・受注することができ、実名をさらす必要がありません。また、顔の見えない相手とやり取りするのが不安という人もいらっしゃるかもしれませんが、とっても安全です。
まとめ
以上がシェアリングサービスの内容と、飲食店向けのシェアリングサービス、そしてその活用方法となります。こういったサービスを駆使していけば、人件費や仕入れの費用、さらには店舗費用を削減することができます。
また、最初からサービスを利用することによって開業時の資金を大きく減らすこともできるので、ぜひ利用を検討してみて下さい。
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