焼肉店を開業しようとした時、一番ネックになるのが資金ではないでしょうか。焼肉店は、他の飲食店と比べて、用意する設備が多いこともあって、開業時には膨大な資金がかかってきます。
その資金を蓄えていれば良いですが、なかなか、この条件をクリアしている人はいないでしょう。そんな時であっても、融資を利用すれば資金面の問題を解消することが可能となります。とは言え、誰でも確実に融資を受けれる保証はありません。
では、どうしたら融資を受けることが出来るのでしょうか。
そのポイントなどについてお話をしていきます。
焼肉店を開業するために融資を受けるために必要なこと
融資を受ける時、お金を貸す側が気にするポイントはどこにあるでしょうか。それは「貸したお金が返ってくるかどうか」ということです。融資というのは、借りる以上は返済の義務が発生します。つまりは、それなりの信用と担保が必要になります。
この「担保」に該当するのが、自己資金となります。今現在、いくらの貯金があるのかということですね。結論から言うと「貯金はありません。でもお金は借りたいです」というのは通用しません。
焼肉店を開業するにあたって、融資を視野に入れていたとしても、自己資金は必ず必要となってきます。
仮に、この自己資金をクリアしたとしましょう。そして、ここからが本番となります。融資を受ける時、一体いくら位必要になるのでしょうか。単に借りるといっても、いくら借りれるのか、そして、いくら借りなければならないのか。
この金額が具体的に出ていないと、融資を受けることもできません。まずは開業にあたってどれくらいの資金が必要になるのか計算していくようにしましょう。
焼肉店の場合、設備だけで、ザックリ1000万円近くかかると言われています。ここに、店舗の敷金や礼金が必要になるので、大体1200万円位が開業にかかってきます。また、これだけでなく「店舗の改装費」も考えなくてはなりません。
居抜き物件などを使って安く準備をすることもできますが、スケルトン物件(一から中を整える物件のこと)であれば、さらに費用がかかってきます。開業にあたって、居抜きで行うのか、それともスケルトン物件を利用するのかも事前に決めておくことが大切となります。
仮に居抜きで良い物件が見つかったとしても、それでも数百万円はかかるでしょうから、大体1500万円はトータルでかかると言えるのではないでしょうか。
焼肉店を開業するために知っておかないといけない知識とは?
焼肉店を開業するにあたり、融資が必要になるケースもあります。しかし、お金があれば、開業できるわけではなく、その他にも色々と準備が必要になりますので、開業する上で知っておきたい知識についてお話していきます。
営業許可が必要!
「焼肉屋を開業したいからやります」
と、そんな簡単に開業で切れば良いのですが、食べ物を提供する焼肉店ではそんな簡単に開業することはできず、営業許可が必要になっています。これは、保健所が実施している食品衛生責任者向けの資格が必要となってきます。
そして、食品衛生責任者を現場に置くことが必須となっています。
その後、個人開業であれば税務署に開業の手続などを行っていきます。
個人であれば、やることも少ないのですが、法人になってくると、社員の社会保険や雇用保険の準備が必要となります。また、税務関係をどうするかによっても異なってきますが、税理士との契約も視野に入ってくると言えるでしょう。
個人、法人を問わずの話でありますが、特に法人では税務関係が厳しいので、知識がないのであれば、最初から税理士との契約を視野にいれておいた方が良いでしょう。
税理士と契約することによって、面倒な手続きを任せられるメリットを得られるだけでなく「お金」に関するサポートを受けることが出来るために、結果、節税がしやすくなってきます。
場合によっては深夜酒類提供営業の届け出も!
営業時間が日をまたがない場合であれば、特に問題ありませんが、もし、0時を回っての開業を検討しており、酒類の販売を行う時は営業許可書とは別に「深夜酒類提供飲食店営業」の届け出が必要となってきます。
この届け出に関しては地域によって異なっているので、地域の警察に問い合わせを行いましょう。別途の届けが必要になるので、若干面倒に思うかもしれませんが、もし、0時を回っての営業を考えているのであれば、酒類を提供できる環境を作った方が賢いと思います。
なぜなら、0時以降のお客さんは酒類を飲むことが多いですし、お酒を飲む人であれば、焼肉を食べる時にアルコールは欠かせません。つまり、0時を回って酒を提供できること自体がお店の強みとなり、集客のポイントとなってくるからです。
また、お酒を提供できる環境を整えておけば、焼肉だけでなく「飲める場所」としての需要も出てくる為に営業的には大きなプラスに作用してきます。昨今、焼肉業界は他ライバル店との競争も激しいので、こういったプラスαの部分で勝負できるスタイルはお勧めです。
フランチャイズも検討すべき?
焼肉店を開業する時、基本的には「自分で開業」という選択が本線になると思います。しかし、冒頭でもお話した通り、開業は膨大な資金が必要になる為に、誰でも簡単にとはいきません。
そこで、選択肢の一つとして考えて欲しいのがフランチャイズでの開業です。フランチャイズのメリットは、ゼロから自分で開業するのではなく、焼肉業界で成功している企業のノウハウを教えてもらった上でスタートできることにあります。
焼肉業界を問わず、ビジネスの世界で生き抜くためには「ノウハウ」は欠かせません。一人で開業するとなれば、そのノウハウすらも自身で学ばなければなりませんが、フランチャイズであれば、それを最初から全て伝授してもらうことができます。
また、フランチャイズ本部の規定にもよりますが、開業資金の一部をサポートしてもらえることが多い為に、開業時の資金をかなり抑えることができます。ただ、0円でフランチャイズに加盟できるかと言えば、そう甘い話はなく、フランチャイズの場合だと加盟金が数百万円かかってきます。
それでも、自分ひとりで焼肉店を開業するよりもかなり金額を抑えることができるために「開業したいけれども十分な資金がない…」という方にはお勧めです。ただ、フランチャイズの場合だと、毎月の売上から本部にロイヤリティの支払いが必要となってきます。
開業時の資金は抑えられても、その後、自身の利益が少なくなるので、ここは少し考えどころかもしれません。ただ、上手にフランチャイズを利用すれば、開業後の「失敗」の確率はかなり抑えることができるので、検討してみても良いでしょう。
まとめ
以上が、焼肉店を開業する際の、融資を使った準備の方法、さらには、焼肉店開業時の準備や開業方法の種類となります。
焼肉は人気フードのひとつですので、この業界で成功すれば、かなりの利益をだすことも難しくはないでしょう。ただ、それだけライバルが多い業界ともなっているので、開業にあたってはしっかりと準備を行い、お金だけでなくライバル店のリサーチなどを行っていくことをお勧めします。
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