雑貨屋の開業に必要な準備や手続きは?仕入れ先や活用したい集客ツール

開業・経営

ハンドメイドや輸入品など、好きな雑貨屋のオーナーとして起業することは、多くの方にとっての憧れです。雑貨屋のオーナーになるために必要な資格は基本的にはありません。また経営スタイルによっては多額の資金調達をする必要もないでしょう。

従来は店舗を構えて商品を並べて経営するスタイルが主流でした。しかしインターネットやブランド力のある店舗の登場により、雑貨屋を開業するにあたってさまざまな経営スタイルが誕生しています。そのため絶対に失敗しない開業のやり方やマニュアルのようなものは存在しませんが、売上やリピーターを得るコツについて少しずつチェックして実践しましょう。

雑貨屋の開業に必要な準備

雑貨屋を開業するため、最初に、必要な準備をして手順を踏む必要があります。また開業準備は雑貨屋の開業スタイルの種類により異なります。

開業のスタイルを決める

店舗を持つ

物件を借りて雑貨屋を独立開業するスタイルです。実際に商品を手に取り、顧客と直接やり取りできるため、自身にとっての理想が実現させやすいスタイルといえるでしょう。店舗の外装・内装や雰囲気、デザインや出店場所の自由度も高く、「自分のお店を持っている」という実感を得やすいのでモチベーションの向上にも期待できるでしょう。

ただし開業資金にかかるコストが高い傾向にあり、物件の取得や賃貸借契約の費用、改装費用、什器や備品の購入費用などがかかります。

フランチャイズに加盟する

フランチャイズに加盟すれば、本部から開業や運営サポートが受けられ、経営に関する相談にものってもらえます。そのため店舗経営に関する知識や多くの運転資金がなくても開業可能です。またフランチャイズ本部が持つ大きなブランド力やノウハウが活用できる点も魅力の一つでしょう。

ただし加盟して店舗を運営する際は、フランチャイズ本部が定めたルールに従う必要があります。たとえば仕入れ先や販売をする商品、店舗のデザインなどはあらかじめ決められているため自由度が低いです。また店舗経営においては、自身がこだわりとしているコンセプトではなく、加盟したブランドのイメージを守ることが重要になります。

ネットショップを出店する

店舗を持たずにインターネットで販売サイトを開設するスタイルです。実店舗をかまえて運営するスタイルと比べて、開業までの手間と家賃などの費用が大幅に抑えられ、自己資金が少なくても手軽に始められます。副業として取り組んでいる方もいらっしゃいます。

しかしネットショップで雑貨を販売する場合は、商品の梱包や発送作業が発生するため使用するラッピング材や資材の購入費用がかかります。また商品の在庫を自宅で保管する場合は、商品を保管するためのスペースや在庫管理の手間の発生も考慮する必要があるでしょう。そしてネットショップは消費者が商品を直接手に取れないため、出品する商品の写真や説明がわかりやすいよう工夫が必要です。

開業に必要な手続きをする

開業届けの提出

開業手続きとして、開業から1カ月以内に「個人事業の開業・廃業等届出書」(開業届)を提出します。提出先は納税地を所轄する税務署で、確定申告で青色申告を希望する場合は「所得税の青色申告承認申請書」も一緒に提出します。

古物商許可の申請

開業する雑貨屋で中古品を扱う場合は「古物商免許」を取得する必要があります。中古品とはリサイクル品やアンティーク雑貨、古着などのことで、開業場所を管轄する警察署に申請します。

開業前に押さえたい雑貨屋の仕入れ先の見つけ方

雑貨屋の経営において大切なことの一つに商品の仕入れルートと品ぞろえが挙げられます。いかにコストを抑えて商品を豊富に取り揃えられるかで、店舗経営の成功か失敗かが決まります。

見本市や展示会へ足を運ぶ

メーカーや卸売業者が集まる雑貨の見本市や展示会が、随時開催されています。見本市とは多様なメーカーが自社の商品を売り込むために集まる場所で、展示会とはメーカーが開催する商品発表のイベントを指します。

イベントは、1社が単独で開催するケースと、同系統の商品を扱うメーカーが合同で開催する場合があり、参加することで仕入れしたい商品を見つけます。

気に入った商品があればメーカーにアポを取って商談するのが一般的な流れですが、ビジネス向けのイベントは、業者ではない個人の受け入れを認めていない場合がほとんどです。あらかじめ見本市や展示会の運営者へ、雑貨屋の開業予定である人でも参加できるか確認すると良いでしょう。

雑貨の問屋で購入する

雑貨を扱っている問屋で商品を探します。雑貨専門の問屋なら、複数のメーカーの商品を実際に手に取って確認できます。主に大都市には、問屋が集まっている問屋街や問屋ビルがあるため、積極的に複数の問屋とコミュニケーションを取っておきましょう。売れ筋商品やおすすめの商品を紹介してくれることがあります。

ネットの仕入れサイトで検索する

雑貨を扱う仕入れ専門のWebサイトがあり、雑貨を卸し値価格で注文できます。仕入れサイトを使う場合は、商品を販売している現地へ赴く必要がなく、海外も含めて多くの出品者から仕入れの検討ができます。

実際に商品を手に取って確認することはできませんが、サイトによってはサンプル品を送ってもらえる場合があります。ただし個人事業主および個人への利用が認められないサイトもあるため、注意が必要です。

仕入れしたい商品のメーカーに問い合わせる

販売したい特定のメーカーや商品がある場合は、直接担当者へ問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、商品のパッケージまたはメーカーのホームページから問い合わせ先を探す方法があります。メールや電話で問い合わせ、仕入れをしたい旨をメーカーに直接伝えましょう。仕入れができそうな場合は、担当者にアポを取って仕入れ値や個数などの商談をすすめます。

雑貨屋を開業するときに活用したい集客方法

せっかく開店準備を整えても、お客様に来てもらわなくては意味がありません。昨今では簡単かつ効果的な宣伝方法があるため、さまざまなツールを用いて工夫しましょう。

SNSを運用する

開業する雑貨屋の情報はSNSで発信するのがおすすめです。店舗がある場合はお店の住所を、ネットショップの場合はショップへのリンクなどを記載します。

新しい情報を随時発信しやすいのもSNSの特徴で、基本的に無料で利用できるため宣伝費用がかからず手軽に情報発信ができます。昨今ではスマートフォンの普及に伴いSNSのユーザーが増加している傾向にあるため、発信した情報が雑貨に興味のある人の目に留まる可能性が高いです。

また集客力を上げるため、中長期的に情報を閲覧し拡散してくれるファンを増やすことを目標にしましょう。そのほかお店のサイトのブログを更新するのも効果的です。SNSやブログでは、自分の雑貨屋に来てほしいターゲット層を明確にし、該当する方の目を引くような言葉選びがポイントです。

チラシやパンフレットを配布する

店舗を持って開業する場合には、オープン前にチラシを配布するのも集客効果が期待できます。アナログな方法だと思われるかもしれませんが、近隣に住む人や店の前を通る人に、開業予定の雑貨屋の存在を知ってもらえる最もいい方法です。開店記念として、配布したチラシに割引クーポンをつける、チラシを持参した人へのプレゼントを用意するなどの特典をつけるのもおすすめです。

開業予定の店舗の前に、どのような店をオープンするのか広告を貼るのも、近所の方への認知度を高める方法として効果的でしょう。

雑貨屋を開業するならインターネットを積極的に活用しましょう

雑貨屋の開業準備には、店舗を構える場合には立地や建物の内外装が重要です。またどの経営スタイルにおいても、商品の品ぞろえや集客力がポイントです。顧客とコミュニケーションをとって特別な時間を提供したり、おしゃれなショップカードを配ったりすれば、リピーターが増えやすいです。

またSNSを利用した集客など、利益を出しやすくするコツを確実に試していきましょう。

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