焼肉店を開業する時、お金の管理をするレジは絶対に必要なアイテムとなります。そして、このレジが経営に大きく関わっているのです。それにも関わらず、意外と多くの方が「レジなんてどれも一緒でしょう?」と思っているのですから怖い話ですよね。
そこでこの記事では、レジの種類や焼肉店での理想のレジについて詳しく紹介していきます。
焼肉店ではどのタイプのレジがいいの?
焼肉店においては、どのようなレジが良いのでしょうか。
それを説明する前に、まずは世間にはどのようなレジがあるのかについて説明していきまます。
レジスター
これはシンプルなタイムのレジで多くの飲食店で使われています。レジのボタンも少なく操作性に優れており、誰でも簡単に扱える特徴を持っています。また、レジ単体の金額も10万円以下と安い為に、開業時の資金を抑える時にも向いていると言えるでしょう。
ただ、安いこともあって会計以外の機能はほぼ皆無となっています。商品別の売上管理や他店舗とのデータ統合もできず、さらには不正を誘発しやすいデメリットもあるので、あまり導入はお勧めできません。
POSレジ
レジスターに似ている作りになっているのですが、ボタンの数や機能が格段にアップしています。商品別にバーコードを読み取れるために、会計も早く終わり、ご入力のミスも減らすことができるでしょう。
また、レジスターにはなかった売上管理などの機能もついているので、非常に使い勝手が良いです。さらには、売れ筋商品なども管理できるので、経営的にもメリットが大きいです。
タブレットレジ
最近何かと人気なのがタブレットにレジ機能を追加して使うタブレットレジです。現代人が使い慣れているタブレットを使用するので、誰でも簡単に操作ができるのが特徴的。また、レジを置くスペースも取らないといったメリットがあります。持ち運びに便利なのでテーブルチェック向きでもあります。ただ、経営をサポートする機能は皆無なので、在庫管理などを行いたい人には不向きと言えるでしょう。
タブレットPOSレジ
名前からも分かる通り、タブレットレジにPOSレジの機能を追加したバージョンとなります。しかも、このレジの凄いところは、ベースとなっているPOSレジよりも機能が豊富ということで、スタッフの勤怠管理もできてしまいます。集計したデータをエクセルで出力したりもできる最強のレジと言えるでしょう。
焼肉店で必要なレジ機能とは?
レジの選び方の基本は「自店舗でどのような機能が必要なのか」ということです。ここに焦点を当ててレジを選べば失敗することはないでしょう。では、焼肉店にはどのような機能を持ったレジが必要なのでしょうか。
顧客管理
会員情報を作って、それをレジと連携させることができれば、購買履歴や客単価が分かるようになります。自店舗にはどういった層の客が多いのかといったリサーチにも使えるのでとても便利です。
クレジットカード決済機能
焼肉店の場合、ある程度高額な決済が頻繁になるので、クレジット決済機能はついていたほうが良いでしょう。中には「うちは現金主義!」といってクレジット決済を嫌う飲食店もありますが、お客様のことを思えばクレジット決済は親切なので、ぜひ導入したいところです。
他店舗管理機能
1店舗で経営を行っている時は不要ですが、チェーン店や複数店舗を展開している時は、この機能があった方が良いでしょう。この機能ひとつで他店舗のレジを一括管理することができます。その為、売上管理の手間が一気に減ってきますし、グループ全体での売上をすぐに把握できる環境下を作ることが可能となります。
分析機能
経営の基本、それは売上や顧客の分析にあります。ですので、レジに分析機能がついてれば経営面で大きなサポートを受けることが出来ると言えるでしょう。最近はタブレットPOSレジと連携したABCトレンド分析などのクオリティの高い分析機能があるので、ぜひ導入したいところです。
焼肉店でおすすめのレジとその理由
実際にどのようなレジを導入すれば良いのでしょうか。
ここでは、焼肉店のスタイルに応じてお勧めのレジを紹介していきます。
小規模焼肉店ではPOSレジがお勧め!
1店舗で開業を行っているような焼肉店であれば、POSレジが良いと言えるでしょう。これ1台で売上管理などもできるので、とても便利です。ただ開業をしたばかり、もしくは少ない資金で開業を検討していて、POSレジを購入する資金を渋りたい場合はレジスターでも良いかもしれません。
ただ、先ほどもお伝えした通り、レジスターは「レジ機能」だけのシンプルな作りですので、将来的なことを考えれば、少し頑張ってPOSレジを購入した方がより早く経営は軌道に乗ると思われます。
確実に成長したいのであればタブレットPOSレジ一択!
レジを使ってお店を大きくしていきたい!と思っているのであれば、選択はタブレットPOSレジになるでしょう。タブレットPOSレジは経営的にサポートしてくれるアプリケーションが多いので、必死に売上管理やマーケティングを行わずとも出力されたデータを眺めるだけで、経営の改善点や自店舗の強みが明確になります。
つまり、オーナーの労力と時間を大きく削減できるというわけです。タブレットPOレジも色々な種類がでてきていますが、基本的な機能が備わっている契約であれば月額1万円以下で利用できるので経営面を圧迫する心配もないと言えるでしょう。
タブレットレジを使って店内を広くみせよう!
飲食店の入り口に必ずあるといっても良いレジの存在。焼肉店でも必須とのアイテムとるわけですが、レジは結構な存在感があるので、お店内部のインテリア配置によっては、店内が狭く見えてしまいます。
それを解消してくれるのがタブレットレジです。タブレットレジは場所を取らないので、本来であれば、レジを置いてあるスペースがなくなり、店内が広く見えます。お客様に快適な空間を提供したいといった時は、タブレットレジにして、店内を広く見せる工夫をするのも一つの手段と言えるでしょう。
ただ、通常のタブレットレジは経営サポートの機能がないので、せっかく導入するのであれば、タブレットPOSレジの方がお勧めです。
まとめ
以上が、焼肉店で使うレジの種類と選び方などとなります。レジといっても色々な種類があり、お店の規模によって適切なものが変わってきます。自店舗ではどういうレジが必要なのか、この記事を参考に検討してもらえればと思います。
ただ、本文でも紹介した通り、レジは「たんに売上管理を行うだけのアイテム」ではなく「経営、お店の売上を左右するアイテム」ですので、安いからと言って普通のレジスターを選ぶ選択だけはお勧めしません。
売上から自店舗の強みな短所を明確にしてくれるPOSレジを基本線にして考えていけば、店舗のマーケティングが効率化されていくことは間違いないでしょう。
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