
焼肉店で煙たい経験をした方は多いと思います。特に小規模店は換気がしづらく、どうしても煙がこもってしまうもの。そこで活躍してくれるのが「ダクト」です。とはいえ客として利用している分にはあまり目に入らないですし、気にしたこともないという方の方が多いかも知れませんね。
しかし、焼肉店を経営するならばダクトは必要不可欠なアイテム!お客様に快適にお過ごしいただくためにも、適当に選ぶわけにはいきません。そこで今回はダクトの役割からお店に合ったダクトの選び方まで、徹底的に解説していきます!
ダクトとは
ダクトとは空調設備の一種で、「通風管」とも呼ばれています。その名の通り室内外の空気を運ぶ役割を持った管で、換気や排煙の目的で使用されます。飲食店では主に調理中の煙やにおいを室内に充満させないために用いられますが、それ以外の施設でも空気を循環させるため、ダクトを設置しているところがあります。
ダクトには換気や排煙以外にも様々な用途があり、用途別に区分されているのでざっくり解説しましょう。
SA、RA
SAの正式名称はSupply Airとなり、空調機から屋内へ空気を送り込む役割となる給気ダクトのことを指します。また、RAの正式名称はReturn Airとなり、SAとは反対に屋内から空調機に空気を引き込む還気ダクトのことを指します。
室内の空気の入れ替えのために用いられ、病院の手術室や研究施設のクリーンルーム等に設置されていることが多いです。必要に応じて、冷風や温風を流すことができるタイプもあります。
EA
EAの正式名称はExhaust Airとなり、排気の役割を持つダクトです。基本的には室内の空気を外に排出するため、空気の流れは一方通行です。厨房の臭気を排出するため、飲食店で取り付けられることも多いでしょう。
OA
OAの正式名称はOutdoor Airとなり、屋外から外気を取り込む役割を持つダクトです。外の空気を取り込むため、虫やゴミが入り込まないような金網が取り付けられています。
SEA、SM
SEAの正式名称はSmoke Exaust Air、SMの正式名称はSmokeです。これらは排煙の役割を持つダクトです。火災時の煙を速やかに放出する目的で取り付けられる場合があります。こうした理由から、断熱される場合が大半です。
焼肉屋でダクトが重要な理由
数ある飲食店の中でも、とりわけ焼肉店ではダクトの存在が重要になります。その理由は以下の通りです。
焼肉のにおいがこもるのを防ぐ
焼肉店で食事をする際、衣類や鞄ににおいがつかないよう気を配るお客様は少なくありません。女性や、食事後人に会う約束のあるお客様はなおさらです。他の飲食店、たとえばカフェなどではそこまでにおいを気にするお客様はいないですよね。それだけ、焼肉というのはにおいが強いのです。
まず、肉が焼けることで立ちこめるにおいは食欲をそそられると同時に強烈なものでもあります。また、焼肉のタレにはにんにくがたっぷり入っていることが多く、においがさらに重なることに。食事中は非常に良いにおいですが、いざ外に出てみると悪臭とまではいかなくとも非常に気になるにおいになってしまうのです。
煙が充満するのを防ぐ
焼肉店でダクトが重要な1番の理由は、煙が充満するのを防ぐためでしょう。冒頭でお伝えした通り、焼肉店で煙が充満してひどい目にあった経験のある方は少なくないはず。特に脂身の多い肉を焼くと、したたる脂が炭や鉄板で焼けて、強い煙を発することになります。
そのためホルモンをメインで扱っている店などは特に煙がこもりやすく、ダクトを数台稼働しても間に合わない店もある程です。小規模店や、風通りの悪い立地、お客様の回転率が悪いお店も煙がこもりやすい条件になりますので、注意が必要です。
においはともかく、煙が充満してしまうともう食事どころではなくなってしまう場合もあります。お客様に快適に過ごしてもらい、自慢のお肉を楽しんでもらうためにも、煙の充満はなんとしても防がないといけません。
焼肉用のダクト選びのポイント
焼肉用のダクトを選ぶ時のポイントをまとめてみました。一口にダクトといっても様々な種類があるので、購入の際の参考にしてみて下さい。
排煙機能が優れているもの
上記の通りダクトには様々なタイプのものがあります。たとえば外気を取り込むOAタイプのダクトを導入しても、煙が排出されることはありません。製品情報を見比べ、排煙機能があり、その中でも特に優れたものを選ぶようにしましょう。
内部が汚れにくいもの
焼肉店のダクトは、スス煙や油などで内部が汚れやすいとされています。内部が汚れると排煙がスムーズに行われない可能性があるので、ダクト内部が汚れにくい設計になっている製品がおすすめです。
メンテナンスが簡単なもの
内部が汚れにくい製品を選んでも、定期的なメンテナンスは欠かせません。長期間稼働しているとどうしても油汚れが付着し、衛生的ではありません。また、焼肉店ではテーブルごとにダクトを取り付けるケースが多いと思いますので、メンテナンスに時間がかかってしまいます。そんなメンテナンスの煩雑さを少しでも解消するために、できるだけ構造がシンプルで取り外しが簡単な製品を選ぶようにしましょう。
ダクトにはこんなタイプがある!
最後にダクトの種類を紹介していきたいと思います。焼肉店で使用されるダクトは主に1つ目のタイプですが、他の種類も使いようがあるので覚えておいて損はありません。
フード
飲食店で取り付けられるダクトの多くはこのフードタイプです。調理で出た煙をスムーズに排出するために下部が解放されており、箱型や、逆さまの懐中電灯のような形状の製品が多く見受けられます。ダクト内部へ油分が多量に入り込むのを防ぐため、フィルターが取り付けられているなど厨房での使用に特化されています。焼肉店では個々のテーブルで常時調理が行われているようなものなので、フードタイプが向いているというわけです。
直管
その名の通り真っ直ぐにのびたダクトです。角型のものと丸型のものがあり、場所に応じてL字に曲げて設置したりと、何かと使い勝手が良いスタンダードなタイプです。
エルボ
曲がっているダクトです。90度に曲がる製品が主流ですが、任意の角度に設定できるものもあります。
まとめ
いかがでしょうか?
一口にダクトと言っても、その形状や役割は様々。外気のみを取り込む一方通行なダクトもあれば、空気を循環させるもの、排煙に特化したものなどがあります。焼肉店では煙の充満を防ぐことが第一なので、排煙をスムーズに行え、内部が汚れにくくお手入れの簡単な製品を選ぶのがおすすめです。
煙にまみれた状態では、せっかくの食事が台無しになってしまいます。焼肉は特別な日のごちそうとして利用するお客様も多いので、食事を十分に楽しんでいただけるよう、煙には細心の注意を払いましょう。
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