
レストランで提供するものは食事だけではありません。自宅で食事をするのとは違う、特別な体験を提供してこそお客様の心を掴むことができます。たとえば、店内の家具ひとつとっても薄汚れていたり、塗装が剥がれていたりしたらせっかくの外食に悪い印象を残してしまいます。また、チグハグな組み合わせや、食事のしづらい椅子やテーブルもよろしくありません。とはいえ、店内の家具配置やコーディネートは、自室のインテリアとはわけが違います。
では、レストランの家具はどのように選んでいくのが正解なのでしょうか?ネットショップで購入できるおすすめ家具も紹介していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
レストランに置く家具にこだわる理由
冒頭でもお伝えした通り、飲食店の仕事は美味しい料理を提供することだけでなく、お客様に素敵な思い出をつくっていただくことも含まれます。そのためには料理の腕を磨く以外にも、接客を工夫したり、店内のインテリアにこだわることも大切です。
特にインテリアある意味料理の味をも左右するものとも言えます。
たとえば、味気ないスチール椅子で食べるより、座り心地の良いふかふかの椅子と温かみのある素材のテーブルで食べるご飯の方が、数段美味しく感じますよね。それだけ食事をする「空間」や「シチュエーション」というのは味に対する感じ方へも影響をもたらします。晴れ空の下食べるおにぎりが普段よりも数段美味しく感じるように、味への評価さえもアップグレードしてくれます。
特にレストランには自宅では味わえないような料理や雰囲気を求めて来店されるお客様が多い傾向にあります。お店の評価は料理の味だけで決まるわけではなく、インテリアを含めた総合的な観点でお客様に最高の時間をお届けする工夫が大切です。
また、印象的な内装やインテリアはリピーターの獲得にも繋がります。視覚的な情報はより記憶に残りやすいので、お客様に「また来たい」と思っていただける可能性がぐっと高まるのです。
レストランに必要な家具は?
まずはレストランを経営するにあたって必要な家具を洗い出していきましょう。「あれが足りない」「これが無駄だった」ということがないように、まずは最低限の家具をしっかりと用意し、後から買い足していくのがおすすめです。
テーブル
まずはお客様が食事をするテーブルがなければ話になりません。ダイニングテーブルやカフェテーブル、ローテブルなど様々な種類がありますので、お店で提供する料理に合わせて選びましょう。たとえばお酒も楽しめるお店では、お客様がアラカルトをたくさん注文する場合もあると思います。その時に狭いテーブルでは料理がすべて乗り切らなくなってしまうので、余裕をもった大きさのものを選ぶようにします。また、後述の椅子との相性も大切です。必ずしもセット購入する必要はありませんが、変わった高さのテーブルを買うと椅子が選びにくくなる場合があるので注意しましょう。
椅子・チェア
お客様が直接腰かける椅子は、座り心地が何より重要になります。特にコース料理を提供するレストランでは、時間をかけて食事をお楽しみいただくことになるので、長時間座っても疲れないような椅子を選ぶようにしましょう。また、テーブルと椅子の高さをよく確認し、食事がしやすいような組み合わせを選びます。
照明
空間演出の観点から言えば、照明の明るさや色合いはとても重要です。また、デザイン性のある照明はインテリアのアクセントにもなってくれます。
ここまでが、客席で最低限必要な家具になります。以下は必要に応じて追加購入していくのがおすすめです。
レジカウンター
小規模経営の飲食店ではレジカウンターを設置しないお店も見受けられます。絶対に必要なものではありませんが、設置する場合はスペースを大幅に取ることになるため、配置場所やサイズをしっかりと考えましょう。
待合い席
お店の経営が軌道に乗り始めると、来店したお客様に順番をお待ちいただく場合があると思います。その時、待合い席があるか否かはとても重要です。「座って待てるなら待つ、吸われないなら待たない」というお客様は非常に多く、せっかく来ていただいたお客様を逃すことのないようにしたいところです。
パーテーション
席と席の間にパーテーションを設置すると、お客様のプライベートがある程度保たれ、食事や会話に集中していただくことができます。ただし置き過ぎると狭い印象になってしまうので、配置箇所には気をつけましょう。
レストランに置く家具選びのコツ
続いては、実際にレストランに置く家具を選ぶ時のコツをご紹介します。
お店のコンセプトに合ったものを選ぶ
家具はお店のコンセプトに合ったものを選び、統一感を出すのが大切です。たとえば、日本のおふくろの味をリーズナブルな価格で提供するお店の家具が、ヨーロピアンでクラシカルな装いではチグハグな印象になってしまいます。家具には「カントリー」「モダン」といったようにいくつかのジャンルがあるので、キーワードを選定してその中から選ぶのがおすすめです。
お店の規模に合わせて選ぶ
たとえばテーブルは多すぎても狭くなりますし、少なすぎても寂しい印象になってしまいます。お店の規模に合わせ、必要な数を算出してから発注するようにしましょう。
来店数に合わせて選ぶ
必要な家具の数が分からないという方には、はじめは少な目に見積もっておき、営業開始後に実際の来店数に応じて増やしていくやり方もおすすめです。手間は増えてしまいますが、変わった間取りの店舗や、来店数が把握しづらい立地ではそのようにする方が良いかも知れません。
レストランにおすすめの家具を紹介
最後に、レストラン向きのおすすめ家具をいくつか紹介していきたいと思います。どれもネット通販で購入できるものばかりなので、お店のコンセプトに合うものがあればぜひ注文してみて下さい。
様々なインテリアに合う、使いやすいダイニングチェアです。落ち着いたデザインなので全体をシックな印象にまとめてくれます。
小規模店舗にぴったりのコンパクトなカフェテーブルです。落ち着いた色合いのウッド素材で、様々なインテリアになじみます。カジュアルレストランにぴったりでしょう。
- アジアンパーテーション
アジアンな印象のパーテーションです。和食レストランやエスニック系のレストランは、こうしたコンセプトに合わせたパーテーションを用いるとインテリアに統一感が生まれます。色々なデザインがありますので、お店にぴったりのものを探してみてください。
まとめ
いかがでしょうか?
飲食店において、どのような家具を使用するかは料理の味と同じくらい重要です。お店のコンセプトに合わせた家具を取りそろえれば、空間に統一感が生まれます。お客様に素敵な時間を提供するためにも、こだわりの家具を揃えていきましょう。
レストランに必要な家具は?
まずはレストランを経営するにあたって必要な家具を洗い出していきましょう。「あれが足りない」「これが無駄だった」ということがないように、まずは最低限の家具をしっかりと用意し、後から買い足していくのがおすすめです。
レストランに置く家具選びのコツは?
家具はお店のコンセプトに合ったものを選び、統一感を出すのが大切です。たとえば、日本のおふくろの味をリーズナブルな価格で提供するお店の家具が、ヨーロピアンでクラシカルな装いではチグハグな印象になってしまいます。家具には「カントリー」「モダン」といったようにいくつかのジャンルがあるので、キーワードを選定してその中から選ぶのがおすすめです。