飲食店でたまに見かける「フランチャイズオーナー募集」といった謳い文句。最近では、大手レストランでもこの一文が見られる機会が多くなってきました。
日本でも「フランチャイズ」という言葉は浸透しているので、そんなに疑問を持つことはないと思いますが「じゃあ、フランチャイズって何?」と言われると詳しい説明はなかなか出来なかったりもします。
そこで本記事ではフランチャイズの意味といった基本的な知識からフランチャイズでレストランオーナーとして成功をおさめる秘訣について触れていきます。
フランチャイズのレストランとは?
フランチャイズとは、本部と加盟店契約を結ぶことで、その本部が今まで培ってきた経営ノウハウ、技術、さらには商品などを利用できることを言います。加盟店は本部の持っているノウハウを使わせてもらう代わりに、月々の売上をロイヤリティとして払っていきます。
ロイヤリティに関しては様々で売上のパーセンテージや月額固定、時にはロイヤリティ不要のケースもあります。ただ、ロイヤリティが不要のパターンにおいては、最初に加盟金として結構な金額を取られることが多いようです。
このフランチャイズは国内でも色々な業種で採用されており、最近ではレストランもフランチャイズ契約を結ぶことが増えてきています。
フランチャイズでレストランを開くメリット・デメリット
加盟店の本部で培ってきたノウハウを使って経営出来るフランチャイズレストランですが、メリットやデメリットはどういった部分なのでしょうか。「そんなハズではなかった…」と後で後悔しないためにもまずは以下をしっかりと頭に入れておきましょう。
【メリット】
1. ブランドを最大限に利用できる
一からレストランを開いた場合、間違いなく苦労するのは集客です。どれだけ素材にこだわって美味しい料理を作ったとしてもお客様に知られなければ意味がありません。オープン当初はよほどのことがない限りそのような情報も知られることはないため大盛況にはならないでしょう。
しかし、既に世間的に有名なお店のフランチャイズであれば、お店の名前を借りて最初からオープンすることができるため、開業初月から一定の売上を見込むことが可能となります。
つまり、ブランド力に頼った経営が可能になるわけです。ブランドを使うことが出来ることで広告費の削減に繋がったり、さらにはスタッフ募集に関してもスムーズにいきます。
2. 本部の手厚い集客支援を受けられる
レストラン経営の成功の秘訣は、集客を安定させることです。しかしながら、その為に広告費をかけたいと思っても開業当初は広告費すらなかなか捻出できないものです。フランチャイズ契約であれば、本部が加盟店への広告も行ってくれるため、自分の財布を痛めずに集客することが可能となります。また、加盟する本部が大手であれば、TVCM、グルメ番組とのタイアップなども行われるケースもありお客様により知ってもらえて訪れて頂く機会が増えます。
3. 未経験者でも成功のチャンス
フランチャイズだと開業後のサポートだけでなく、開業前の立地の選定、スタッフの選び方、スタッフ教育など全てにおいて本部のサポートを受けることが可能となります。そのため、やる気さえあれば飲食業が初めての方でも、フランチャイズオーナーとして成功することが可能です。
【デメリット】
1. ロイヤリティの支払い義務が発生
フランチャイズでは、本部のブランドやノウハウを使う代わりに、売上を本部に支払う仕組みとなっています。これは「一定期間」ではなくフランチャイズ契約をしている以上は永遠に続くものです。
また、このロイヤリティは「売上」が対象となっていることが多く、仮に思うように利益があがらなかったとしても、本部へのロイヤリティが発生するので、それが原因で赤字経営を強いられるケースもあります。ただ、大手レストランなどになると赤字補填制度などもあるため、よく調べて加盟されることをおすすめします。
2. 決定権はあくまでも本部
フランチャイズの場合、店舗の経営方針や運営は本部が定めた通りにとなっています。そのため、自分のお店だからと言って独自のメニューを出したり、自分で考えた企画を勝手に行うのはNGとなります。自分だけのユニークなコンセプトで飲食店を経営したいという方には不向きと言えるでしょう。
3. 契約終了後の「縛り」があるケースも
フランチャイズの契約は「5年」など予め決められています。そのため、まずは5年間はフランチャイズで契約をして、その後はひとりで独自の店を出そうと考える人も少なくはありません。
ただ、同業種(飲食であれば飲食店での出店)を禁ずるとフランチャイズ規約で定めているケースもあるため、将来的に飲食で自分の店を持ちたいと考えている人はこういった縛りがないかは念入りに確認するようにしましょう。
フランチャイズのレストランを開くときのメリットとデメリットがあるのはお分かり頂けたでしょうか。デメリットもありますが、あくまで「安定した経営を行う為」となっているので実際に加盟店になって経営をしても、それほど窮屈な感じはしないかと思います。
フランチャイズのレストランを開くときの自己資金はどれくらい?
フランチャイズのレストランオーナーになる前に知っておきたいのが加盟金です。ロイヤリティを支払うことになるため開業までは無料でできると思っているかもしれないのですが、フランチャイズでは加盟金が定められていることがほとんどになります。
この加盟金がフランチャイズにおける「必要自己資金」となります。この加盟金は企業によって異なりますが大体200~300万円です。なかには加盟金のローンを組めるようなところもあり蓄えがない方でもローンを利用することで、すぐにフランチャイズのオーナーになることも可能です。
加盟店を募集しているフランチャイズのレストラン 一覧(例)
- びっくりドンキー…言わずと知れたハンバーグ専門店。
- リンガーハット…九州発祥のちゃんぽん屋。
- とんかつ浜勝…九州で値強い人気を誇るとんかつ専門店
- 大戸屋…上品な雰囲気漂う日本料理店。
- CoCo壱番…全国に展開するカレー専門店
フランチャイズでのレストランの成功の秘訣とは?
インターネットで検索するとフランチャイズのレストランを始めとする飲食店がたくさんでてきます。一体、どこを選ぶのが正解なのでしょうか。実は、この選択から、レストランオーナーとして成功できるか否かが決まっています。
1. ロイヤリティと加盟金での比較は絶対しよう
加盟店になった場合、ロイヤリティは絶対に毎月発生するものです。ロイヤリティの高いフランチャイズと契約してしまうと、頑張って売上をあげたところで自分の手元に残るお金が少なく頑張りに見合った報酬を得ることが出来ません。必ずロイヤリティの比較を行い、同様に加盟金に関しても比較をした上で安くてブランド力のあるフランチャイザーを選ぶのが良いでしょう。
2. サポート体制が充実しているところを選ぼう
本部のサポートが薄く機能していないとフランチャイズのメリットを感じられないまま経営を強いられることになり結果的に経営が上手くいかないケースもあります。
どういったサポートやバックアップがあり、本部はどこまでフランチャイズに対して面倒をみてくれるのかは確認するようにして下さい。このバックアップが魅力的ではない場合は考え直した方が良いかもしれません。
3. 本部任せではなく自立した経営を
フランチャイズの良いところは、経営に関するアドバイスなどを本部が行ってくれることです。しかし、これはあくまでマニュアルに沿ったものであり、あなたが開業する土地の客層にうける保証はどこにもありません。大体の流れは本部に沿っても、経営に関しては自分の目で見て足りない部分を補っていき、自分の頭で考えて集客に繋がる店作りをしていきましょう。
まとめ
いかがでしょうか?
以上が、フランチャイズ選びの基礎知識とフランチャイズレストランオーナーで成功する秘訣になります。フランチャイズでのメリットを生かすことが出来れば、未経験者であっても本人のやる気次第で成功することは難しくありません。
まずはどういったお店がフランチャイズを募集しているのかを確認して、レストランオーナーの一歩を踏み出して欲しいと思います。
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