レジで過不足が起こる原因と対策|防止のために取り入れたい業務

開業・経営

飲食店や小売店などのレジ締めをした際に、レジ内の金額に過不足が生じることがあります。どんなに気を付けていても多少の誤差は生じますが、現金過不足や違算が頻発する場合は店長や事業経営者として早急に対策を講じる必要があります。

ここでは、レジの過不足が生じる原因とそれを踏まえた対策について説明します。レジ打ちなど店舗側でできる工夫だけでなく、根本的な解決策としてPOSレジや自動釣銭機についても紹介します。

レジで過不足が起きる主な原因とは?

まず、レジで過不足が起きる原因はさまざまです。ここでは、レジを操作している従業員側に着目して3つの原因について説明します。

釣り銭の渡し間違い

レジで過不足が起きる1つ目の原因は「釣銭の渡し間違い」です。レジを操作している従業員がお札や小銭の数え間違いなどによって、誤った釣銭を渡すことで発生しまいます。また、お客から受け取った金額を勘違いして釣銭を渡すことでも、レジの過不足は生まれます。

例えば、

  • 50円玉を100円と間違って渡す
  • 1,000円札の枚数を数え間違えて渡す
  • 5,000円札を10,000円札と勘違いして、間違った金額のお釣りを渡す

などが考えられます。

レジ入力の間違い

レジで過不足が起きる2つ目の原因は、レジの入力間違いです。例えば、「1,050円」を間違えて「1,500円」と入力したり、レジの入力ボタンの「0」と「00」を間違って入力したりすることが考えられます。

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受け取った小銭の入れ忘れ

レジで過不足が起きる3つ目の理由として、レジの中のキャッシュドロワやレジ周辺の棚の隙間などに小銭が入り込むことも挙げられます。すぐに気づいて、小銭を拾ったり、キャッシュドロワの元の場所に戻したりすればよいのですが、お客の対応に忙しくそのままにされるため、結果的にレジの過不足につながるのです。

レジの過不足への対策方法

ここでは、以上で挙げた原因を前提にし、どうすればレジの過不足に対処できるのか、そのための3つの対策方法について取り上げます。

レジの業務マニュアルを作成する

レジの過不足をなくす1つ目の方法は、レジの業務マニュアルを作成することです。前述したように、従業員のお金の数え間違いや渡し間違いによって、レジの過不足が生まれます。作業ミスを少しでも減らすためには、ミスが生まれにくい作業方法をすべての従業員に徹底させなければなりません。作業方法を統一化し、浸透させるためにはレジの業務マニュアルが有効です。

マニュアルには、会計時のお金の受け取り方やお釣りの数え方などを含めます。それに加え、従業員研修などの機会にその方法を繰り返し教育し、マニュアル化された方法を周知徹底します。レジの操作方法だけでなく、レジ締めの際に過不足が発覚した際にどうするかに関しても、マニュアル化しておきましょう。

新人従業員など経験が浅いスタッフの場合、レジが混んでお客を待たせていると誤差をそのままにしがちです。しかし、原因が特定されないままお金がどんどんレジに入り込んでくると、問題はさらに大きくなります。そのため、レジの過不足が分かった場合は、まず上司や店長に報告することをマニュアル化しておきましょう。そうすることで、従業員ひとり一人が緊張感を持ってレジ操作を行う雰囲気を醸成するようにします。

POSレジを導入する

レジの過不足をなくす2つ目の方法は「POSレジの導入」です。POSレジとは、登録した商品情報を基にレジの会計時点で情報の記録や集計を行えるレジシステムです。従業員の意識向上も大切ですが、人間はどれだけ気を付けていてもミスをするため限界があります。

この点、POSレジを導入すると、登録した商品情報のバーコード読み取りや画面上の商品選択で金額入力ができるため、レジで商品金額の打ち間違いが減らせます。

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POSレジとは https://ubiregi.jp/pos-regi

自動釣銭機を導入する

レジの過不足を減らす3番目の方法は「自動釣銭機」の導入です。自動釣銭機とは、自動的に釣銭を計算して払い出しする機械のことです。コロナ禍においてレジ業務でも非接触対応が求められるようなったため、多くの飲食店や小売店が自動釣銭機を導入しました。

POSレジだけでは入力ミスはなくなっても、新人のアルバイトを含む従業員のお釣りの数え間違い、渡し忘れなどは根絶できません。しかし、自動釣銭機の導入によって、レジ担当者が釣銭の計算をする必要がなくなります。人的ミスによるレジの過不足の防止が期待できるのです。

レジの過不足防止のために取り入れたい具体的な業務

声出しの確認

1つ目の解決策は、会計時に受け取ったお金や釣銭の金額を声に出して確認する方法です。以前から導入されている方法ですが、自分だけでなく、お客も一緒に金額を確認できるため、効果は実証済みです。また、レジの打ち込み間違いの防止にもつながります。

指差し確認

2つ目の方法は、レジに表示されている金額を目視で確認しながら指差しして確認することです。渡し間違いや数え間違いの1つの原因は、集中力の欠如です。何か別のことを考えながら業務を行っているとミスが起こりやすいのです。「指差し」動作を加えることで集中して、金額を確認できるようになります。

紙幣のダブルチェック

3つ目の方法は、レジの担当者が紙幣の枚数を2回以上確認することです。この作業をマニュアル化することで、紙幣の数え間違いを防止できます。特に高額紙幣を扱う際は、レジ担当者以外の従業員も一緒に確認するマニュアルを設けている店舗も少なくありません。

レジの過不足は放置せず、原因究明をして対策を

人間にはミスが付きものである以上、どれだけ気を付けていてもレジの過不足は生じます。しかし、それを「仕方がない」と放置し続けているといつまで経っても問題は解決せず、いずれは大きな損失や従業員のモラル低下よる不正につながります。また、帳簿と数字が一致しなければ、伝票のチェックやマイナス分の会計処理など、本業とは別の業務での労力が大きくなるというデメリットも見過ごせません。

重要なのは原因を追求し、対策を講じることです。そのうえで業務を統一化するためのマニュアルを作成するほか、POSレジや自動釣銭機を導入したりするなど工夫してみましょう。

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