飲食店を経営していると必ず訪れるのが、アルバイトを雇うかどうか迷う瞬間。実際アルバイトを雇うとなるとそれだけ人件費がかかりますし、必要以上に人員を割くと経営が苦しくなってしまうこともあります。しかし、ラーメン屋に限っていえばオーナー1人で店を回すのはかなり厳しいと言えるでしょう。
今回はその理由と、アルバイトを雇った場合の人件費や募集方法についてお話していきたいと思います。
ラーメン屋にアルバイトは必要?
小規模飲食店では、経営者側のオーナーや家族だけでお店を回しているケースも多々見られます。特にオープンしたてはどれだけの売り上げが見込めるかも分かりませんし、できるだけ人件費を抑えたいと考えるものですよね。
しかし、ラーメン屋に限っていればアルバイトの雇用はほぼ必須レベルだと言えます。まずはその理由について解説していきましょう。
回転率が高い
ラーメン屋でアルバイトが必須となる1番の理由がこれです。ラーメン屋は飲食店の中でもとりわけ回転率が高いので、少人数で回すのは限界があります。以前同じく回転率の高い牛丼チェーン店でのワンオペ業務が問題になったことがありましたが、ラーメン屋でもなるべく業務を分業化できるよう工夫する必要があります。
たとえば、家族経営で店をうまく回せている場合はこの限りではありません。しかし、少なくともオーナー1人で店を回すようなことは難しいでしょう。
教育コストがそれほどかからない
ラーメンを作り上げるまでの工程はスープやタレ、麺といったそれぞれのパーツが用意されていればそう難しいことではありません。これがたとえばカフェになると、紅茶の淹れ方やカフェオレの作り方、メニューの作り方もそれぞれ違うでしょうし、アルバイトに教えることがあまりにもたくさんあります。
アルバイトにはレジ業務のみを任せているお店も多いと思いますが、ラーメン屋は教育コストがかからないので厨房にアルバイトを入れて業務を効率化するのも容易です。
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ラーメン屋のアルバイトの人件費の目安とは
アルバイトを雇うとなると、やっぱり気になるのが人件費ですよね。ラーメン屋は家族経営でない限りアルバイトを1人か2人雇った方が店を上手く回せますが、人件費で経営が火の車になっては本も子もありません。
つづいてはアルバイトを雇った場合、どの程度の人件費が必要になるのか考えていきましょう。
ひと月の人件費はどのくらい?
2018年10月に各都道府県の最低賃金が更新されました。詳細は厚労省の「地域別最低賃金の全国一覧」に記載されています。
アルバイトに払う給料は、この都道府県ごとに定められている最低賃金を下回らないように設定する必要があります。たとえば東京都で考えていくと、最低賃金は985円。常時2人のアルバイトを入れるとして、営業時間を8時間と仮定すると下記のような計算になります。
985(円)×2(人)×8(時間)=15,760(円)
これが、1日分の給料です。仮に月25日営業すると、15,760×25で394,000円になります。これに必要であれば交通費を支給した額が、ひと月あたりの人件費です。
もちろんこれは東京都の最低時給で雇った場合なので、地域や給与の設定によっても異なります。ただ、最低時給では募集してくる人が限られるので、実際はもう少しかかると考えて良いでしょう。
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ラーメン屋のアルバイト募集はどこで行う?
アルバイト募集の手段としては店頭チラシ、求人誌への掲載等もありますが、最近はスマホアプリやLINEを通じてバイトに募集する人が大多数です。特にラーメン屋のアルバイトは若い人が応募してくる可能性も高いので、そういった媒体を上手に使うと良いでしょう。
おすすめの求人メディアをいくつか紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
LINEバイト
LINEを通じて応募者とやりとりできるサービスです。気軽に応募できるので、高校生~大学生に人気があります。LINEでやりとりできることから面接までスムーズに漕ぎ着けることができ、面接率が大幅に上がったという声も多いです。
バイトル
スカウトメールシステムで、応募者に積極的に働きかけることができます。こちらのアプリは短期バイトを探しているユーザーも多いので、アルバイトを何人雇えば店が上手く回るか試してみたいというオーナーにもおすすめです。
anバイト
学生だけでなくフリーターの利用者も多いので、時間に余裕があり、長期間勤めてくれる人材とマッチングしやすいアプリです。エリア単位の求人に強く、近隣に住むアルバイトが見つかりやすいのも利点です。
タウンワークオンライン
求人誌の定番であるタウンワーク、オンライン版もリリースされているのをご存知でしょうか?応募者側からは検索条件を細かく設定できるのが魅力の1つなので、募集条件に合った人材がスムーズに見つかります!
ラーメン屋にぴったりのアルバイトの特徴は?
アルバイトといっても仕事には違いないので、どうしても業務内容に向き・不向きがあります。ラーメン屋に向いていない人材を雇い入れるのは双方不幸のもとですし、「こういう人が欲しい!」というアルバイト像をあらかじめ決めておくことも大切です。では、ラーメン屋にはどのような人材が向いているのでしょうか?
大声を出すことに抵抗がない
注文を厨房に伝える時など、ガヤガヤしがちな店内では大声を出す場面も多いですよね。中には大声を出すことに抵抗がある人もいるので、面接で確認しておきましょう。
はきはき喋れる
アルバイトには接客全般を任せることも多いと思います。店員の接客態度はお店の印象も左右しますので、注文取りや会計の時にはきはき喋れる人材は重宝します。
テキパキ動くことができる
前述の通りラーメン屋は回転率が高いので、テキパキと素早く業務をこなすスキルが必要になります。性格的にマイペースな人はついていけずに辛くなってしまうことも多いので、面接時にきちんと見極めることも大切です。
チームプレイに参加できる
ラーメン屋を回すにはチームプレイが肝心です。部活動を頑張っていた人やアルバイト歴が豊富な人はチームプレイに慣れている場合が多いので、即戦力になってくれます。
まとめ
いかがでしょうか?
回転率の高いラーメン屋では、必要に応じて人材を補充していく必要があります。オーナー1人で回すのは厳しいので、少なくとも常時1~2人は自分以外のスタッフがいるように人材を雇いたいところです。人件費は店舗のある都道府県の最低賃金を下回らないように設定し、どの程度かかるのかあらかじめ計算しておきましょう。
適切なシフトを組めば、より多くのお客様に自慢のラーメンを提供できるようになります。売上アップにも繋がりますので、ぜひご検討下さい。
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