「コーヒーや紅茶ばかりで飽きてしまう」「カフェインが気になるので、行くカフェが限られる」と悩むお客様は少なくありません。妊婦や子供だけでなく、身体の調子を考えてカフェインを摂らないようにしているという人も多いので、ノンカフェインのドリンクは需要があるといえるでしょう。
年齢や属性を問わず過ごしやすい・利用しやすいカフェを目指すには、ノンカフェインの飲み物を提供し、お客様に幅広い選択肢を用意してあげるとよいでしょう。
ノンカフェインとは
ノンカフェインとは、カフェインがまったく入っていない飲み物を指します。カフェや飲食店では、以下のような類似の言葉がお店によって使われることがあるため、混乱するお客様も多くいらっしゃいます。
- カフェインレス……カフェインがほぼゼロ、わずかながら入っている
- デカフェ……カフェインを抜き取ったもの(一般的にはコーヒーを指す)
- カフェインゼロ……ノンカフェインと同じ、カフェインが入っていない
カフェインが入ったドリンクとは
カフェインは、カフェや飲食店で提供されるドリンクのほとんどに含まれています。代表的なものを挙げてみましょう。
- コーヒー
- 紅茶
- 緑茶
- 栄養ドリンク
- コーラ
- ほうじ茶
- 抹茶
- ココア
また、飲み物やデザートのトッピングとして使うチョコレートにも、わずかながらカフェインが入っているのです。以上のようなことから、意識しないと知らず知らずのうちにカフェインを大量に摂取している可能性があるのです。
ノンカフェインにするメリット
ノンカフェインの飲み物が持つメリットを説明するには、カフェインが身体に与える影響を知る必要があります。カフェインは天然由来の成分ではありますが、たばこのニコチンやコカインと同じに分類されるような成分のため、興奮作用や依存性があることが分かっています。カフェインを摂取すると、人間の身体には以下のような作用が起こります。
- 覚醒作用で集中力アップ
- 興奮作用で眠気覚まし
- 利尿作用
- 胃液を分泌
カフェインには集中力を上げたり眠気を覚ましたりする効果があるため、朝や仕事中にコーヒーを飲む人が多いのです。また、利尿作用によって身体の老廃物やいらない水分を排出するので、むくみがとれたり肌がキレイになったりします。
しかし、カフェインには以上のようなメリットばかりではなく、摂りすぎると身体に悪い影響を及ぼす可能性もあります。胃液の分泌は消化や吸収を助けるためには効果的ですが、出過ぎると胃の粘膜が傷ついて、胃もたれ・胃痛や吐き気などが起こります。
カフェインのとり過ぎで交感神経が刺激され続けると、自律神経を乱してしまい、イライラ・眠れない・偏頭痛・なんとなく体調がすぐれないなどの体調不良を引き起こすのです。
つまり、カフェインを摂らないメリットとは、以上のような副作用をなくすことができるということなのです。カフェインのこうしたデメリットを知ると、「なんとなく体調がよくない」「今日はカフェインを摂りすぎた」と感じる場合、カフェインが入っていない飲み物を求めるお客様がいるのは想像できるでしょう。また、近年では意識的にカフェインを避けている人や、妊娠などの理由でノンカフェインを求めている人が大勢いるのです。そのようなお客様に向けてノンカフェインのドリンクを用意しておくことで、お店が選ばれる理由の一つとなるかもしれません。
ノンカフェインを求めている客層とは
カフェインを摂ってはいけない人の代表は、妊婦です。日本では明確に定められてはいませんが、海外を参考にすると、妊婦が1日に摂っていいカフェインはドリップコーヒー2杯程度となっています。
ただし、海外の研究ではそれ以上のカフェインを摂り続けた妊婦の場合、未熟児や低体重児のリスクが増えたり、流産の確率が上がったりするという結果が出ています。胎児は未完成のため、母体から流れてくるカフェインに対処しきれないのです。
カフェインはカルシウムや鉄分など、赤ちゃんの形成や成長に必要な成分を吸収できなくします。母親がカフェインを摂取することで、貧血になったり血流が悪くなったりするので、母体にも胎児にも危険が迫るということです。
妊婦だけでなく、授乳中の女性もカフェインのとり過ぎはよくありません。母乳によって子供がカフェインを摂取するため、寝付きが悪くなったりイライラしたり、落ち着きがない子供になりやすいといいます。
妊娠や授乳中の女性だけに限らず、なんとなく体調が悪いと感じたりコーヒーを飲みすぎていると感じて、「カフェイン絶ち」している人も多くいます。
ノンカフェインを求めるニーズを考慮にいれると、女性が多く訪れるカフェや喫茶店などでは、ノンカフェインメニューの導入を考えてみるとよいでしょう。
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ノンカフェインのドリンクの種類
完全にカフェインが入っていない飲み物といえば、以下のようなものが人気です。ノンカフェインドリンクの導入を考える際に、ぜひ参考にしてみてください。
- ルイボスティー
- 黒豆茶
- 麦茶
- そば茶
- ハーブティー
- たんぽぽ茶
ルイボスティーはノンカフェインで有名のため、置いているカフェも多く見かけます。また、ルイボスティーは抗酸化作用が強く、アンチエイジングにも最適です。便秘解消にも効果があるので、内側から美肌にするだけでなく、肌のターンオーバーを助ける効果もあります。
その他ルイボスティーにはアレルギー、冷え性解消、ホルモンバランスを整える、血流をよくする、生活習慣病の改善などの効果があるため、妊婦さんだけでなくすべての女性にうれしいお茶です。この記事ではルイボスティーが持つメリットのみをご紹介いたしましたが、ノンカフェインのドリンクには女性に嬉しいたくさんの効果があります。ノンカフェインドリンクのメリットを訴求することで、カフェインを気にする人以外にも注文を促すことができるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしょうか?
カフェではコーヒーや紅茶のように、カフェインが入っている飲み物が一般的です。しかし、ラインナップがそれだけに偏ってしまうと、小さな子供や妊婦などが楽しめるドリンクが少なくなります。
ノンカフェインのドリンクをメニューにとり入れることで、カフェインを摂るべきでない人も安心して飲み物を飲むことができます。身体に優しいドリンクを提供すれば、ターゲットになるお客様を増やせるのでお店側のメリットにもなります。
誰にでも優しいカフェを目指すのであれば、ノンカフェインやカフェインレスの飲み物をメニューにとり入れてみましょう。
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