
みなさんのお店では、どのような点にこだわっていますか?食材、メニュー、内装、接客……それらはすべて業績を上げる上では重要な要素ですが、逆に言えば「どの店でも同じようにこだわっている」部分です。つまり、メニューや内装にこだわるのはある意味当たり前であって、それが他店との差別化要因になるとは限りません。よって、他店ではなく自分の店舗を消費者に選択してもらうためには、ほかの店ではこだわらないようなところにまでこだわるというのが1つの方法です。
この記事ではその1つとして、「メニュー立て」にどこまでこだわれるのか考えていきます。みなさんの店舗のメニュー立てのあり方とぜひ比較してみてください。
メニュー立てにこだわる理由
お店でこだわる要素として、「メニュー立て」を挙げた理由についてご説明します。
飲食店の価値は「料理×接客×空間」
飲食店を経営している人であれば、誰でも知っている言葉が「QSC」でしょう。つまり、料理の質と接客レベルと清潔さです。しかし、ここにはもう1つの抜けている要素があります。それは「空間の演出」です。
どういうことかと言えば、QSCが高いレベルでなければならないということは、この厳しい外食市場の中で生き残っていくうえでは「当たり前」のことなのです。厳しい外食業界の中で勝ち残るためには、そこに空間の演出まで加える必要があるのです。
空間で重要なのは、「店舗のコンセプトにあった内装である」ということです。逆に言えば、全く同じレベルのQSCの場合、内装でコンセプトを演出している店にお客様は集まるということです。
たとえば、ハンバーグチェーンのびっくりドンキーが、似た業態のハングリータイガーよりも業績が拡大している理由として、ジャングルやアメリカ西部の要素をミックスさせた内装と外装にあると考えられます。びっくりドンキーが普通のファミリーレストランのような内外装で提供していたら、「その他大勢」で終わっていたかもしれないのです。
びっくりドンキーの事例のように、空間をコンセプトにあったものにすることは重要なのです。
空間とは「店舗内装飾+卓上装飾」
飲食店での空間とは、「店舗内装飾+卓上装飾」のことです。
このうち、内装まではこだわっていても、お客様が座る卓上までにこだわっているお店は少ないとされます。しかし、お客様が店舗に来て店舗内の装飾を見るのは、入店から席に着くまでだけであって、それ以降目にするものはほとんど卓上のみとなるのです。
ですから、テーブルという狭い空間をどうコンセプトにあったものにしていくかによって、お客様へ与える印象が変わるのです。
たとえば内装にこだわっていても、出てくる食器がメラミン製なら興ざめしてしまうでしょう。食器やカラトリーにこだわっても、テーブル空間の中にその調和を乱すものがあれば、せっかく卓上でコンセプトを表現できているのに、その分インパクトが失われてしまいます。ですから、卓上にあるすべてのものには徹底してこだわるべきなのです。その1つがメニュー立てとなるのです。
メニュー立てのどこにこだわるか
では、どのようにメニュー立てにこだわっていけばよいのでしょうか。根本は店舗のコンセプトに合っているかどうかということですが、細かい要素に分解すると以下のような点になります。
材質にこだわる
メニュー立てには、どのような材質でできているものがよいのかを考えましょう。多くの飲食店で見かけるのは透明のアクリル製のものですが、ほかにも以下のような材質のメニュー立てが販売されています。
- 木製
- ステンレス製
- メタル(鉄)製
同じアクリルであっても、透明ではなく木目模様のものもあります。
形状にこだわる
メニュー立ての形にもこだわりましょう。すべてのメニューや卓上POPが挟めるか確認する必要があります。その上で、以下のような形状のものが考えられます。
- バインダ型
メニューをバインダの中に入れて開いた状態で立てるものです。 - クリップ型
薄いメニューであれば、先がクリップになっているメニュー立てに挟んで立てることができます。 - ホルダー型
プラスチック2枚が重なっているその間にメニューを挟んで立てるものです。 - 三角柱型
2枚のプラスチック版を重ねたもので三角柱を立てて、その間にメニューを挟むものです。
色にこだわる
材質と併せて、色にもこだわりましょう。たとえば、市販されているメニュー立てには以下のような色のものがあります。
- 透明
- 黒
- 木目模様
- メタル感そのまま
耐久性と機能性
いくらコンセプトにあったメニュー立てでも、使い勝手が悪ければお客様のストレスになります。また耐久性が低ければ、すぐに交換しなければならなくなってコストがかさんでしまいます。したがって、以下の点にも注意しましょう。
- 油や熱に強い
- 重いメニューブックを挟んでも倒れない
- 壊れにくい
メニュー立てはここで買える!
方向性を決めたら、具体的にメニュー立てを探してみましょう。基本的にはネット通販でも買えますが、実際の形状や大きさを感覚で確かめたいのなら、実店舗で買うこともおすすめです。ネットと実店舗両方のルートの購入場所を、いくつかご紹介しておきます。
ネット通販で購入するなら
- 価格.com
ネット通販の場合は飲食店専門通販サイトもいいですが、意外に重宝するのが「価格.com」です。メニュー立てだけで441件の品ぞろえがありますから、条件に合致したものが見つかるはずです。 - 飲食店.com
飲食店専門の通販サイトでもよいでしょう。その中でもおすすめは「飲食店.com」で、350件の品ぞろえがあります。 - atta
「atta」というサイトも105件と数は少ないですが、こだわったメニュー立てが揃えられていますから、1度チェックしてみてもよいでしょう。
リアル店舗で購入するなら
東京や大阪の飲食店や、そこへ出張が可能な場合は、ぜひ以下の飲食店用品の専門店ばかりが集積した商店街に足を運ぶことをおすすめします。
東京の場合は、「かっぱ橋道具街」へぜひ行ってみて下さい。「かっぱ橋道具街」は、浅草と上野の中間にある南北約800mの商店街です。歴史は古く、現在はカトラリーだけ、看板だけなどのように商材を絞った専門店が約170店舗ほど軒を連ねています。
かっぱ橋道具街
住所:〒111-0036 東京都台東区松が谷 3-18-2
電話:03-3844-1225
URL:http://www.kappabashi.or.jp/index.html
大阪で同じような位置づけの商店街が、「千日前道具屋筋商店街」です。かっぱ橋道具街と同じく商材を絞った飲食店用品専門店が、56店舗揃っています。
千日前道具屋筋商店街
住所;〒542-0075 大阪府大阪市中央区難波千日前14-5
電話:06-6633-1423
URL:https://www.doguyasuji.or.jp/
まとめ
いかがでしょうか?
大げさな言い方をすると、「神は細部に宿る」と言います。優れた彫刻家ほど、手の先、指の先の表現にまでこだわるとも言います。「他店ではなくどうしてもあの店ではないとダメだ」と消費者に思わせるには、他店がこだわらない部分にまでこだわる必要があるのです。その1つのメニュー立てについて、以上のような情報をもとに見直してみてはいかがでしょうか。
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