子連れランチに選ばれるお店にする方法とは?

飲食店

可愛い子ども

ファミリーレストランでも「幼児の入店お断り」というお店が多いなか、最近はキッズカフェと呼ばれる親子で楽しめる飲食店が登場し、話題になっています。

外食をしたくても周囲に迷惑をかけるのではと尻込みしてしまう子連れママに照準を合わせたビジネスは、今後ますます拡大することが予想されます。

そこで今回は、就学前の乳幼児のいるファミリー層をターゲットとする戦略について見ていきましょう。

子連れランチができるお店はまだまだ少ない

子連れランチ

幼い子どもと入った店で、「お子さま連れはご遠慮いただいております」とか「うちは子連れはちょっと……」などと言われてあわてた経験のある方は少なくないと思います。

お店側にすれば、泣いたりわめいたり、走り回ったりする子どもはほかのお客さまの迷惑になりますし、料理を運ぶときにぶつかってケガをする危険性もありますから、「子連れ大歓迎」というわけにはいかないでしょう。とくに、高級感のある落ち着いた空間をコンセプトとしているお店の場合は、高校生(18歳未満)でも断るところがあります。

子連れ入店を断る理由としてもう一つ、「効率の悪さ」をあげる人もいます。たとえば、大人用ランチが1,000円でお子さまランチが500円とした場合、大人2人では2,000円(客単価1,000円)になります。大人1人+幼児1人の場合は1,500円(客単価750円)です。幼児でも席を1人分占めるため、客単価は大人2人よりも250円低いことになります。

なかには、子どもの分は注文しないで親のランチを分け与えるケースもありますから、さらに客単価が低くなることもあり得ます。そのようなこともあって、これまでは子連れで外食を楽しめるお店は限られていました。

最近は、キッズカフェや親子カフェといわれる新しい業態の飲食店がオープンし、子連れママたちの注目を集めています。

本格的なキッズカフェは、ベビーカーごと入店できるのは当然のこと、子どもが遊べるキッズルームに遊具やおもちゃなども充実していて、遊びのサポートをしてくれる専任のスタッフが常勤しているところもあります。

料金は飲食代のほかに、施設利用料金として時間ごとに課金することで客単価がアップするシステムになっています。キッズカフェを開店するには多くの費用がかかるため、ベビー服や玩具メーカー、出版社などが協賛しているケースが多いようです。

既存の居酒屋やレストランなどのなかにも、ランチタイムだけ乳幼児OKという店が増えています。比較的リーズナブルな価格でおいしい料理を味わえるという点が人気の理由のようです。

子連れランチに選ばれるお店にするには?

子連れランチに選ばれる店舗

子連れで行きたいと思うお店は、だれにも気兼ねなく、ゆったりと食事と会話が楽しめるところに尽きるでしょう。

現に子連れママさんから高く評価されているお店は、個室があるところです。個室ではなくてもロールカーテンなどで仕切られた半個室も喜ばれています。テーブル席ではなく、座敷も子ども連れには過ごしやすいもの。

隣の席との間隔があいていれば子どもを寝かせることができますし、ハイハイして動きまわっても安心です。席のほかに配慮すべきところは次のような点です。

●テーブル……子どもが手を伸ばしても料理や飲み物に届かないくらいの広さが必要です。大人2人で子ども2人の場合は、できれば4人掛けではなく6人掛けのテーブルをすすめたいものです。

●ベビーチェア……テーブル席の場合はベビーチェアは必須です。子どもが椅子から落ちるのを防ぐために固定用ベルトも用意しておくといいでしょう。ねんね期の赤ちゃん用にバウンサーを用意しているお店もあります。

●子ども用食器……割れやすい陶器は置かず、食卓用の強化磁器を使うか、プラスチック製を用いるようにします。フォークやスプーンも子ども用のものをそろえておきます。

●おむつ交換スペース……スペース的に余裕がある店舗ではおむつ交換室を別に設けることができますが、そうでない場合はトイレ内に設けるといいでしょう。

●授乳スペース……個室ではなくオープン席やカウンター席の場合、おっぱいを飲ませるときは授乳ケープ(カバー)を使う方法もありますが、人前では気にするママさんがいますから、ゆっくり授乳できるスペースを確保しておきたいものです。

そのほか、店内に段差があったり通路があまり広くないという場合は、ベビーカーを預かって保管するといったサービスも必要です。

お子さまも食べられるメニューを用意しよう

お子様ランチ

子ども用のメニューの定番といえばハンバーグ、カレー、ピザ、パスタ、エビフライ、唐揚げ、シーフードドリア、パンケーキといったところです。

たいていのお店では、予約を受ける段階でアレルギーの有無をはじめ、好物や苦手な食材を確認しておき、当日キッズプレート(お子さまランチ)に仕上げるというパターンが多いようです。子どもは料理が出てくるのが遅いとぐずったり泣き出したりすることがあるため、事前にオーダーを聞いておくことは大事なポイントです。

また、好きなものを1枚の皿にたくさん盛り付けることで、「何から先に食べようかな」というワクワク感を高める効果もあります。食育の観点から栄養バランスを重視して、量は少なめにしてできるだけ多くの食材を使うようにしているというお店もあります。

まだ離乳食が終えていない子どもに対しては、離乳食の持ち込みOKの店がほとんどですが、初期から完了期までの段階に合わせて離乳食を用意しているところも少なくありません。

子連れランチOKのアピール方法とは?

子連れランチができる店

子連れランチを始めた店の多くはリピーターが増え、平均客単価が確実に上がっています。あるレストランでは、結婚前から利用してくれていた女性が、子どもが1歳になったからと誕生日祝いにご夫婦で訪れ、それを機に結婚記念日や祖父母の長寿祝いなどにも家族連れで来店してくれるようになったといいます。

子連れでも肩身の狭い思いをすることがなく、逆に配慮の行き届いた歓迎を受けてよほどうれしかったのでしょう。そのような家庭で育った子どもには「よく家族で一緒に行った店」として記憶に刻み込まれ、やがて自分に子どもができたとき、同じように利用してくれる可能性があります。このように、子連れランチは非効率どころか、展開しだいでは何世代にもわたって常連客(固定客)を維持することのできる効率的なビジネスといえるのです。

子連れランチを始めるときはとくに大がかりな改修工事は必要ありません。これから子連れランチОKの店に変えたいという場合は、メニューの考案や料金設定など、できることから少しずつ準備を始めてみましょう。オープンが近づいたら宣伝活動を開始する必要があります。たいていの人がインターネットで「子連れランチの店」を検索条件にして探しますから、次のような点を明記しておくことがポイントです。

  • ベビーカーごとの入店の可否、個室の有無、おむつ交換スペースや授乳スペースの有無など、設備に関する情報をもらさず記載します。
  • 離乳食やキッズメニューは写真入りで。食材や食器についてもどのようなものを使っているかを具体的に示しておきます。
  • 年齢制限をしない場合は「乳児ОK」「0歳~」のように記載します。制限するときは「2歳以上」のようにはっきり示しておく必要があります。

情報は正確なものであることはもちろん、ママさんが期待していたことに反することのないよう、できるだけ細かく記載しておくことが大切です。

まとめ

赤ちゃんとランチ

キッズメニューや離乳食の作り方については、本やネットでも調べることができますが、ママさんからの信頼度を高めるには資格を取得する方法もあります。

幼児食に関する資格としては、「幼児食マイスター認定試験(日本安全食料料理協会主催)」「ベビーフードインストラクター認定試験(日本インストラクター協会主催)」などがあります。いずれも受験資格はとくになく、だれでも受験することができます。詳しくはそれぞれのHPで調べてみてください。

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