
タブレットやスマホに小さな機器を差して、そこでクレジットカード決済している様子を見たことがないでしょうか?最近、移動店舗やカフェなどで増えている決済方式です。
以下の記事でも紹介しましたが、いまのレジ回りの機器は小型化・高性能化が進んでおり、特にスマホ・タブレット決済サービスは様々な新しいサービスが展開されています。
レシートプリンタやキャッシュドロア……レジ購入時に必要な周辺機器は?
従来は、大きいサイズのクレジットカードリーダーをレジの近くに置いていましたが、手のひらに収まる、軽くて小さなカードリーダーをスマホやタブレットに接続するだけで決済ができるようになっています。ですがこうした決済サービスに興味はあるものの、それぞれのサービスの特徴がよくわからなかったり、すでに使用しているレジ機能との連携をどうしたらよいのかわからなかったりする方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は代表的な3つのスマホ・タブレット決済サービスのSquare(スクエア)、STORESターミナル 、楽天ペイ(カード決済)を中心に、その他の決済サービスも合わせて紹介します。
スマホ・タブレット決済サービスとは?メリットを紹介
従来のクレジットカード決済と、スマホ・タブレット決済サービスの異なる点から説明します。スマホ・タブレット決済サービスのメリットは大きく7つあります。
メリット1:機材の導入コストが低い
機材の導入コストが大きく違います。これまでのカードリーダーは導入に10万円前後かかっていました。しかしスマホ決済のカードリーダーは数千円〜2万円ほど。キャッシュバックキャンペーンなどで実質無料で配っていることもあり、安価に導入できます。
メリット2:利用開始までが早い
カードリーダーは、送られてきたものをモバイル端末のイヤホンジャックに差したりBluetoothでつないだりするだけなので非常に手軽です。申し込みもウェブサイト上から手軽にでき、数日の審査を経て利用開始できます。サービスによっては申し込み当日から始められることもあり、いずれにせよスピーディーに導入できます。
メリット3:手数料が安い
利用手数料:
従来のクレジットカードだと一般的な店舗で4〜6%程度を売上から手数料として引かれます。スマホ・タブレット決済は手数料がかなり安くなっており、3.24%〜3.95%で利用ができます。
振込手数料:
さらに、売上を口座に振り込んでもらうための振込手数料が、条件によっては無料になります。これも細かいものの嬉しいポイントです。
メリット4:入金が早い
ほとんどのサービスで入金が非常に早いことは、小規模店舗などには特に嬉しいポイントではないでしょうか。従来の決済だと一ヶ月後になる場合も多かったのですが、早ければ翌日、遅くとも1週間以内に入金があるため、キャッシュを素早く回収できます。
メリット5:ペーパーレスを実現
いずれのサービスも、電子レシート(お客様控え)に対応しています。従来通りのレシートの発行も可能ですが、それだけではなくメール送信が可能となっています。お客様を煩わせないだけでなく、紙の補充が不要になる点はメリットと言えるでしょう。
メリット6:さまざまなシーンで決済を完了できる
スマホやタブレットがあれば決済を完了できるので、イベントなどでの利用が容易になります。さらに持ち運べるという利点は、外だけでなく店舗内でも発揮されます。例えば、お客様が席を移動せずにカード決済できるようになります。テーブルチェックの店舗でクレジット決済を行う場合、従来はスタッフがレジまで行き、戻ってくるといった時間が必要でした。ですがスマホ・タブレット決済を導入すれば、お客様の席・テーブルでの会計が可能なためお待たせをせず、お客様としてもカードを預けるというリスクもなく決済ができます。オペレーションを簡素化できるのは、忙しい飲食店では大きなメリットです。
メリット7:ICカードにも対応
セキュリティも安全で、Square(スクエア)、STORESターミナル 、楽天ペイ(カード決済)はすべて磁気端末だけではなくICカードリーダーを提供しています。
それぞれの決済サービスの特徴・レジとの連携
それでは、主要3サービスのサービスを細かく見ていきましょう。
サービス名 | Square (スクエア) |
楽天ペイ | STORESターミナル |
---|---|---|---|
導入期間 | 【最短当日】 ・VISA ・MasterCard ・American Express 【最短3日】 |
【原則3~4営業日】 【原則2週間程度】 |
【最短2営業日】 ・VISA ・MasterCard ・セゾンカード 【最短翌営業日】 【最短5営業日】 |
初期費用 | カードリーダー購入代金のみ
※カードリーダーは税込4,980円 |
カードリーダー購入代金のみ
※カードリーダーは税込9,800円または税込18,800円(キャンペーン適用で実質0円) |
カードリーダー購入代金のみ
※カードリーダーは税込19,800円(キャンペーン適用で実質0円) |
手数料 | 【3.25%】 JCBカード以外 【3.75%】 【3.95%】 |
【3.24%】 ・クレジットカード決済 ・電子マネー(ポストペイ)決済 【2.95%(税抜)】 |
【3.24%】 ・VISA ・MasterCard ・American Express ・セゾンカード 【3.74%】 |
振込手数料 | 無料 | 300円(税抜) ※振込先が楽天銀行の場合は無料 |
200円 ※売上合計が10万以上の場合は無料 |
入金 | 【翌営業日】 ・三井住友銀行 ・みずほ銀行 【毎週金曜日】 |
【翌日】 楽天銀行 ※自動 【翌営業日】 |
【決済から10日〜14日後に依頼可能になり、依頼後1〜2営業日】 手動入金の場合 【翌月20日】 |
取扱カード |
VISA MasterCard JCB American Express Diners Club Discover |
VISA 楽天カード MasterCard JCB American Express Diners Club Discover |
VISA MasterCard JCB American Express Diners Club Discover SAISON CARD |
決済方法 | クレジットカード |
クレジットカード 電子マネー アプリ決済(QRコード決済) |
クレジットカード 電子マネー(2018年対応予定) WeChat Pay |
対応レジ |
スマレジ Bionly ユビレジ poscube Orange Operation Airレジ |
スマレジ Bionly ユビレジ poscube Orange Operation POS+ |
スマレジ Bionly ユビレジ poscube Orange Operation POS+ MAIDO POS ラクレジ レジパッド |
最下段には、連携できるタブレットレジを記載しています。タブレットでのクレジット決済を検討しているのであれば、タブレットレジの導入もお薦めです。
タブレットレジの一つであるiPadレジについては次の記事をご覧ください。
iPadレジとは?高機能で使いやすいタブレットPOSレジの紹介
また、レジとの連携だけではなく会計ソフトとも繋げれば、会計作業の効率化もできます。会計ソフトについては次の記事で解説しています。
個人事業主におすすめ。クラウド会計ソフトを導入して経理業務を簡単にしよう
それでは、各決済サービスの特徴について、詳しく説明していきます。
Square(スクエア)の特徴
最短で当日には利用可能、振込手数料が銀行を問わず無料、銀行によっては翌日入金など、とにかく手軽に利用できる点が特徴です。カードリーダーも購入費用は購入費用がかかるものの、最も小さく、デザインもスマートで手軽に使えます。
オフラインカード機能を搭載しているため、インターネット環境が不安定でも決済が可能です。どのような業種にもおすすめできますが、一括払いのみなので高額商品を扱う場合は注意が必要です。
また決済の手数料がわずかに高いのと、クレジットカードのみの対応な点、サインのみの対応なのでチャージバックが発生するリスクがあることがやや不利な点です。
各種レジと提携しており、ユビレジとも連携しています。
楽天ペイ(カード決済)の特徴
カードリーダーを実質0円で導入でき、手数料も3.24%から。また楽天銀行を使うと振込手数料が無料で、土日に関わらず翌日振込と、条件によっては最もコストを抑えて、現金も早く回収できるサービスです。また、各種電子マネー、Apple PayやGoogle Pay、iDにも対応しているほか、楽天ペイアプリに対応するなど、幅広い支払い方法が使えるのも魅力です。
審査期間はやや長いですが、2週間ほどです。
どのような業種にもおすすめできますが、一括払いのみなので高額商品を扱う場合は注意が必要です。
各種レジと提携しており、ユビレジとも連携しています。
STORESターミナル の特徴
カードリーダーを実質0円で導入でき、手数料も3.24%から。また10万円以上なら振込手数料が無料で、条件によっては最もコストを抑えられます。クレジットカードは、セゾンカードに対応しているのも特徴です。支払いはクレジットカードのほか、中国で普及しているWeChat Payにも対応しているので、中国人顧客が多い業態にはおすすめです。各種電子マネーも、2018年には対応予定です。
他の2サービスでは非対応の、2回分割払いやリボ払いに対応しているのも特徴です。
入金までのスパンは、他の2サービスに比べると長いですが、安定したビジネスをしているのであれば問題ないでしょう。
多くのレジサービスと提携しており、ユビレジとも連携しています。
そのほかの決済サービス
そのほかにもスマホと連携できるクレジットカードリーダー端末はあります。いくつか紹介します。
なお、主要なスマホ決済サービスであったPayPal Hereは2016年1月末でサービス終了となりました。
PAYGATE AIR
株式会社ロイヤルゲートが運営するサービス。接触・非接触ICカード決済に対応。スマートフォンやタブレットを使用して、場所を選ばず、安全で多彩な決済を提供しており、バーコードリーダも搭載しています。
アナザーレーン
アナザーレーン株式会社が運営するサービスです。ヴァーチャルCAT決済というパソコンやガラケー、スマホを決済端末として使えるサービスを提供しています。スマホ決済以外にもサービスを提供しており、たとえば海外で外貨決済したい場合は契約をした端末を現地に持っていけば決済できます。
SaATポケレジ
ネットムーブ株式会社が運営するサービス。インターネット環境があればスマホ、タブレットとカードリーダーを連携し決済が可能です。対面決済だけでなく、継続課金にも対応。APIによるシステム連携も可能なので、店舗や業態に合わせたカスタマイズができます。
タブレット・スマホ決済サービスで業務効率と顧客満足度を向上しましょう
既存のクレジットカードリーダーはレジの横に置くタイプでした。レジわきのスペースが狭く扱いが粗末になりリーダーが故障することもあったでしょう。また、場合によってはお客様にレジまで足を運んでいただく必要があり、混雑の原因になりました。さらにこれまでは、使用する端末によっては操作が複雑で、スタッフが覚えるまで時間がかかっていました。そこにスマホ決済を導入して会計作業自体をスマート化させることで、業務効率化と顧客満足度の向上を実現できます。手数料を抑えたい方、会計業務を効率化したい方は導入を考えてはどうでしょうか。
【店舗経営においてはPOSレジが欠かせない】
店舗を経営するにあたって、今やなくてはならないのが「POSレジ」です。POSレジ一つで日々の業務効率化だけでなく、売上管理・分析等を行うことが出来ます。
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