利酒師で日本酒の魅力もお店の魅力もアップできる!

飲食店

日本酒造りは、朝7時から蒸米(米を蒸すこと)し、麹を取り出します。取り出した麹を寝かせている間に翌日の蒸米用の洗米をし、夕方に麹造りが手作業で行われます。これだけ手間ひまかけた日本酒なので、居酒屋を経営しているみなさんとしても、お客様に美味しく飲んでほしいですよね。

しかし、2万種あるといわれている日本酒すべての、特徴を考慮したおいしい飲み方まで覚えるのは大変です。そこで世の中には「利酒師」という日本酒のソムリエのような方々が存在します。

お客様の好みに合わせた日本酒の選択から飲み方、その日本酒に合う料理まで提案してくれます。店舗におきましても、店のコンセプトに合わせた日本酒の選定から、美味しい提供の仕方、それに合うメニューの提案までしてもらえます。

今回の記事では、その利酒師について具体的に書いていきますので、ぜひご参考にしてください。

利酒師とは

そもそも利酒師とはなんでしょうか。利酒師とは「ききさけし」と読み、飲み手の好みやご要望に察知し、日本酒とその楽しみ方を提供できる専門家。諸外国の消費者に対して日本酒の適正な知識の啓蒙普及ができる専門家、という定義になっています。

要は日本酒の楽しみ方と正しい知識を伝えられる専門家ですが、なぜこのような専門家が必要になったのでしょうか。それは日本酒の種類が多すぎて、それぞれの日本酒の正しい扱い方を把握できる状況にないからです。

なぜ日本酒の種類がこんなに多いかというと、ここではあまり深堀しませんが、日本酒には9種類あって精米歩合やアルコール添加の有無で決まります。「純米酒」「吟醸酒」「本醸造酒」などいろいろありますが、意味まで知っている人は少ないのが現状です。

一般的に知られている違いとして、「甘口」「辛口」がありますが、それだけでは日本酒の特徴を捉えることができません。香りと味で日本酒を分類する以下の新基準も考慮する必要があります。

  • 熟酒タイプ・・・黄金色に輝き、スパイシーな熟成香。とろりとした甘みと深い酸味がある。(仙禽 大谷石洞窟貯蔵酒)
  • 醇酒タイプ・・・米そのものの旨味ややコク、ふくよかな香りを持ち、最も日本酒らしい王道タイプ。(西の関 手作り純米酒)
  • 薫酒タイプ・・・果実のような華やかな香りを持ち、味わいは軽快で爽やか、ワインのようなフルーティーさがある。(獺祭 純米大吟醸)
  • 爽酒タイプ・・・香味では控えめながら、なめらかでみずみずしい味わいが特徴。シンプルかつライトな日本酒で万人向け。(清寿泉 白ラベル)

この他にも日本酒をわける基準がありますが、これらが飲むにあたって、どのような違いがあるのかを知っている人は少ないでしょう。

それを理解しているのが「利酒師」であり、その知識によってお客様の求める日本酒を選択して提供することができます。

利酒師がいるメリット

次は利酒師がいるメリットについてです。さまざまなメリットがありますが、主に以下の4つです。

  • 日本酒についてコーディネートやアドバイスができる
  • 「資格」の持つ説得力
  • 居酒屋経営以外でも使える
  • プライベートでもつかえる

日本酒についてコーディネートやアドバイスができる

利酒師は飲み手の好みや要望に合わせて、日本酒とその楽しみ方を提供できる専門家です。お客様が居酒屋にいった時に、日本酒の違いがわからないと結局いつもと同じものを注文してしまいます。

しかしお店に日本酒アドバイザーがいたら、自分好みの日本酒を選んでもらい、それを飲んでみたいと思うものでしょう。お客様の好みに合わせた日本酒を提案できるという「付加価値」を付けることができるので、非常にオススメです。

「資格」の持つ説得力

単なる酒好きの人の話よりも、資格を持った人に勧められたほうが納得して受け入れてしまうものだと思います。人は「専門家」という肩書に権威を感じるので、お客様からみてみなさんの店舗が「日本酒の専門家がいる店」として他の居酒屋から別格に見えます。

居酒屋経営以外でも使える

利酒師の資格は居酒屋経営だけで使える資格ではありません。販売や商品開発でも日本酒のプロが求められているので、別業種の仕事にも使える資格です。みなさんの仕事の幅が広くなり、再就職にも使えます。

プライベートでも使える

居酒屋にいった時や家で晩酌する時でも、その知識を自分や家族、知人のために役立てることができます。オススメの日本酒の選定からそれに合う料理の選定まで、資格取得前とは違ったワンランク上の楽しみ方ができます。

【関連記事】

日本酒の種類を理解するためにいくつかのポイントを抑えよう!大吟醸、純米酒、本醸造酒の違いについて

利酒師の資格取得方法

これまで「利酒師とはなにか?」や「利酒師のメリット」をお伝えました。居酒屋経営をする上で、「店舗に一人いたほうがいろいろなメリットがある」と感じてもらえたと思います。では、利酒師の資格はどのように取得したらよいのでしょうか。

利酒師になるためには「利酒師になるためのプログラム」を受ける必要があります。プログラムには3つあり、「通信プログラム」「2日間集中プログラム」「受験プログラム」があります。

通信プログラム

通信プログラムとは、時間や場所を選ばずに資格取得ができるプログラムです。資格試験なしで利酒師になれるので人気のプログラムです。映像教材とテキスト教材を使用して学習し、課題を提出する方式です。

課題は全3回あり、すべての課題が基準に達すれば合格となります。申込みから合格までの作業が自宅でできるので、講習会場に来れない方や決まった時間が取れない方に、よく選ばれています。

2日間集中プログラム

2日間集中プログラムとは、専用ワークノートで事前学習後、連続した2日間会場で受講と受験を繰り返す方式です。「対策講習→試験」の繰り返しで、直前の学習が試験に活かせるようになっています。そのため万全の準備で試験にチャレンジできます。

また不合格者への補習や再試験もプログラム中に行うので、自身の弱点やその克服もすぐに行うことができます。

受験プログラム

受験プログラムには3つのコースがあり、「在宅コース」「1日通学コース」「夜間通学コース」があります。

在宅コース

自宅にいながら試験対策の学習が行えるスタイルです。送られてきた教材を自宅で勉強するスタイルです。通信プログラムよりも早く資格を取得したい方に人気です。在宅コースには決まった申込み締め切り日がないので、思い立ったらすぐに申し込むことができます。

1日通学コース

1日かけて重点項目を学び、試験対策をするスタイルです。決まった日程と場所に行き、講師からポイントを学ぶことができます。短時間で一気に学びたい方向けのコースです。

夜間通学コース

全4回にわけて重点項目をじっくり学び、試験対策するスタイルです。さらに毎回テイスティングトレーニングができますので、日本酒に対して味覚と嗅覚のスキルアップが望めます。1回の受講時間が2時間30分と短いため、日中お仕事をされている方や長い時間を取れない方にオススメです。

みなさんのライフサイクルに合わせて、プログラムやコースを選べるので、店舗サービスの付加価値を高めるためにも受講してみてはいかがでしょうか。

まとめ

以上が利酒師についての記事です。居酒屋経営者として、美味しいお酒や料理を提供するのもサービスの1つですが、お客様に合った日本酒の選定や飲み方の提案ができるという付加価値を提供することも、競合との差別化を図る上で必要なことだと思います。

今回の記事で、利酒師に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

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