飲食店での炎上を防ぐためにできること

飲食店

ここ数年、飲食店に働くスタッフが飲食店のキッチンやホールにおいて不衛生な行為をSNSにアップしたり、お客様の文句をSNSにアップして大問題になるなど、大きな社会問題となっている飲食店での炎上騒動。

スタッフ側からしたらただの遊びや注意勧告のつもりかもしれませんが、経営者側としては世間での信頼が失墜したり売り上げが大きく下がるなど、飲食店の根幹自体を強く揺るがしかねない大きな問題です。

SNSなどネットでの拡散力は凄まじく、有名な飲食店では謝罪はもちろん社員教育、研修など改めて実施する姿勢を見せるなど大きな話題になりましたが、このような炎上を防ぐにはなにをする必要があるのでしょうか。

今回は、飲食店での炎上を防ぐためにできることと題し、あらゆる観点から炎上について見ていきましょう。

これまで起こった飲食店炎上事件

SNSの拡散力も重なり、悪い方向に流れ飲食店の信頼や信用を一気に失う結果となってしまう飲食店の炎上事件。

これまでいったいどのような飲食店炎上事件が起きているのでしょうか。

ここではこれまで起こった飲食店炎上事件について見ていきましょう。

無添くら寿司の炎上事件

無添くら寿司の炎上事件は、アルバイトの高校生が調理場のまな板の上で捌いた魚をゴミ箱に放り投げ、それから笑顔でゴミ箱から取り出し再度まな板の上に乗せた、というものです。

調理場は清潔が保たれるべき場所であり、直接お客様の口に入るものですから衛生面は厳重な管理が必要です。

しかし、アルバイトの高校生としてはほんの遊び、イタズラとしておこなったかもしれませんが、後々大問題となり、無添くら寿司として民事と刑事の法的措置を取りました。

牛丼チェーンすき家の炎上事件

大手牛丼チェーン、すき家の炎上事件はアルバイトの男性2名が関与しており、一人が床に氷を投げつけ、一人が調理器具であるお玉を股間にあてた、というものです。

また、動画の先頭には「くびかくご」という言葉が入れられており、思い付きでおこなったというよりかは最初から計画しておこなった事件と言えます。

カラオケチェーンビッグエコーの炎上事件

全国にあるカラオケチェーン、ビッグエコーでも炎上事件が起きています。こちらは調理する前の唐揚げを床に擦り付けてから、油で揚げているような動画です。

これまでの炎上事件での動画は、撮影中もはしゃいでおこなっている感じでしたが、このビッグエコーの動画はむしろ淡々とおこなっており、静かに終始無言で行動しています。

この事件は少々異質と言われており、動画が公開されてからいまだに犯人が特定できていないことです。はしゃいでおこなっている訳でもなく、とても不思議な炎上事件と言えるでしょう。

はま寿司の客による炎上事件

一皿1000円で販売している回転寿司チェーンのはま寿司でも炎上事件がありました。こちらは従業員がおこなったものではなく、店舗に訪れた客がおこなったものです。

これは流れてくる寿司のなかに勝手にわさびを入れるというもの。この動画にも先頭に「まずいっしょそれは」というテロップが入っており、計画的な悪質な客による事件です。

店舗側に落ち度はなく、客側の迷惑行為によって店舗のイメージが下がるというのは避けなければならない問題でもあり、今後対策が必要となっていくでしょう。

牛丼チェーン吉野家の炎上事件

こちらも従業員がおこなったものではなく、店舗に来た客が迷惑行為をおこなったものです。

牛丼を頼んだ客がその上に紅ショウガを乗せ、それをわざとテーブルの上に巻き散らかすというものです。

吉野家サイドには落ち度はなく、客側の態度が問われる問題であり、こちらも今後はなにかしらの対策が必要となるでしょう。

飲食店炎上事件が起こってしまう理由

店舗の従業員が不適切行為をしているもの、または来店した客が迷惑行為をしているものなど、SNSで一度拡散したら止まらない炎上事件。

しかし、なぜこのような従業員や客により炎上事件が起こってしまうのでしょうか。

ここでは、飲食店炎上事件が起こってしまう理由について見ていきましょう。

  • 従業員が抱えている不満のはけ口

従業員が店舗側のシステムや店長、マネージャーなどに何かしらの不満を抱えており、それを不適切な行為をおこなうことで発散しようというはけ口になっている可能性があります。

店舗側に直接本音を言ったり考えを述べるのではなく、不適切な行為をSNSで拡散することでうっぷんを晴らしている、逆に店舗側に制裁を加えているという感覚です。

これは従業員の教育というよりかは、しっかりと本音や言いたいことを言いづらい環境が生みだしていると考えることができ、風通しのいい職場環境を作る必要性があります。

  • 単なる悪ふざけのノリ

店舗側に特に不満はなく、ちょっとした空き時間に面白いことをしようと考え単なる悪ふざけやノリでおこなっていることもあります。

不適切行為をした当人達はまさか大きな問題になるとはまったく思っておらず、学生気分の考えや悪ノリして笑わせようくらいの気持ちでSNSにアップし拡散しているというものです。

こちらは社員教育、従業員教育、研修を改めておこなう必要があり、不適切な行為をおこなうことでどれだけの損害がでるか、または社会的な制裁を受けることになるのか、しっかりと指導する必要があります。

  • YouTuber(ユーチューバー)による過激投稿

楽しく面白い動画を配信し、ここ数年で一気に認知度が広がり若い人を中心に強い人気を集めているユーチューバー。

健全で楽しい動画もある裏で、大きな視聴数だけ取れればいいと周りの迷惑を省みない動画も多くアップされている現状があります。

過激な内容であればあるほど視聴者数は増える傾向にあり、それはユーチューバーとしては目論見通りなのですが、でもやはり社会性という観点から見るとかなり遺脱しており、許されるものではありません。

自分が投稿した動画によって窮地に追い込まれる、閉店を余儀なくされる可能性があることをしっかりと理解しながら、動画のアップをすることが重要です。

  • お客が抱えているプライベートでの不満

店舗側や従業員側の問題ではなく、仕事やプライベートにおいて不満などが溜まっているとき、憂さ晴らしの感覚で店舗に対し迷惑行為をおこなうというものです。

迷惑行為をおこなうことによってストレス解消しているので、場合によってはさらにエスカレートする可能性もあります。

炎上を未然に防ぐ対策とは

炎上事件はお店としての信頼や信用を大きく失い、場合によっては株価の下落や閉店に追い込まれる可能性もあります。

しかし、そうならないよう炎上させない、防ぐ方法にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは炎上を未然に防ぐ対策について見ていきましょう。

従業員との信頼性を築く

飲食店の炎上事件は従業員の不満などからおこなわれるケースもあり、言いたいことが言えなかったり本音が出せない環境に問題があることも少なくありません。

店長やマネージャーと従業員との個別面談をおこなう、話し合いなどを定期的におこなうことで信頼感も生まれやすくなり、現場の状況なども理解できるため、必要な対策と言えるでしょう。

ITリテラシーやSNSについての知識提供

今や多くの若者がスマホを使いこなしSNSなど活用していますが、だからといってすべての人がITリテラシーを理解しているわけではありません。

個人情報をSNSに載せてしまうことの影響や危険性、情報セキュリティの観点から、従業員に対して知識向上を図るのも炎上を未然に防ぐ対策となります。

衛生面や社会問題の知識提供

従業員による不適切な行為は食品を取り扱う責任が欠如しているとも言え、食の安全性を担っているという認識を改めて教育することも大切です。

また、食中毒の危険性や食に対しての安全性などを指導し、食のプロとして仕事をしているという意識を持たせることも重要です。

迷惑行為を排除する旨の案内を掲げる

こちらは従業員に対してではなくお客に対しての警告ですが、店舗内に迷惑行為を排除する、場合によっては警察に通報したり損害賠償を求めるといった案内を掲示しておくことも場合によって必要です。

店舗側として大きな損害となり運営が困難になることなどを伝えることで、お客としても認識が高まり理解がすすむでしょう。

まとめ

飲食店の炎上事件はもはや対岸の火事ではなく、いつ自分の店舗で起こってもおかしくない問題です。

常に意識して経営者側と従業員の信頼関係を築いていく、従業員の不満を取り除く工夫をしていくことが環境改善にもつながり、満足度の高い店舗へとつながっていきます。

炎上事件を起こさないため、店舗側として積極的に従業員とのコミュニケーションを図る、指導や教育を徹底していくことが重要と言えるでしょう。


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