

2017年頃から話題に上がり始め、いまやすっかり人気が定着したクラフトジン。
大量生産のジンと違い少量でしか作ることができないため、希少価値も人気の理由と言えるでしょう。
そんなクラフトジンですが、商品として店舗に取り入れることで、どのような効果が生まれるのでしょうか。
今回は、クラフトジンが持つ魅力、そして取り入れる効果についてまとめてみました。
もはや定番!クラフトジンとは
ジンにはたくさんの種類があり、一体なにをもってクラフトジンと呼ばれるのでしょうか。
まず、クラフトジンの「クラフト」という言葉ですが、これは直訳すると「職人技」「技術」「工芸」という意味となります。小規模生産者である職人がこだわりを持って1本1本丹念に作り上げ、大量生産できず少量生産しかできないのがクラフトジンです。
クラフトと言うとクラフトビールが有名ですが、クラフトビールも同じ考えと認識して良いでしょう。
ただし、クラフトジンの場合、これがクラフトジンだという明確な定義や規制が存在しているわけではありません。ジンの生産者がクラフトジンを名乗ればそれはクラフトジンとなり、クラフトジンとして提供することが可能です。
また、クラフトジンは一般のジンと比べ少量生産しかできず素材や製法にこだわりがある生産者が多いため、値段も高くなっています。一般のジンが750mlでだいたい1,000~2,000円くらいだとすると、クラフトジンは同じ容量で2,500円以上するものがほとんどです。
高めの値段設定でもクラフトジンの持つ希少価値を求められているので、クラフトジンの人気はとどまることを知りません。
クラフトジンが人気になった理由
日本だけではなく世界で人気が高まっているクラフトジンですが、なぜここまでクラフトジンの人気が出たのでしょうか。
ここではクラフトジンが人気になった理由について、様々な視点から見ていきましょう。
生産者によるこだわりのジンが楽しめる
クラフトジンは少量生産であり生産者によって風味や香り、味わいなどに差があります。
ジン独特の風味や味わいを出しているのが「ボタニカル」と呼ばれる香草類であり、ジュニパーベリーという香草をジンには必ず配合する必要がありますが、その他のボタニカルは何を入れても基本構いません。
ボタニカルにはコリアンダーやシナモン、ジンジャーなどのスパイスやオレンジピールやレモンピールといった果物の皮、日本のクラフトジンではお茶や柚子、各種ベリーなどが配合されることがあります。
どのようなボタニカルを配合しているか?は生産者のこだわりが反映されるので、クラフトジンによりそれぞれの味わいが楽しめるのが1つの人気の理由と言えるでしょう。
市場に早く出回るので目に留まりやすい
ジンは他のアルコールと比べると作りやすく、ジンの生産者が次々と増え市場に多く出回り多くの人目についたことも人気が加速した理由と言えるでしょう。
ジンはいわゆる蒸留酒(スピリッツ)に分類されるアルコールですが、他の蒸留酒と違い熟成させる期間が必要ありません。
このことから、メーカーとしても作ってからすぐに売り出せるため、アルコール市場に増えるスピードも速く、多くの人が味わう機会が増えたと言えるでしょう。
女性に受け入れられやすいファッション性の高さ
ビールやウイスキーなどのアルコールはファッション性が低く、どうしてもトレンドを求める若い女性には敬遠されてしまいがちです。
また、ビールはフレーバーをプラスしてカクテルにしたりウイスキーはソーダで割り飲みやすくしていますが、ジンほどの味わいの多彩さにはかないません。
ちょっとした食事でもパーティーでもクラフトジンの多彩なアレンジメントは見栄えが良く、オシャレやファッションの意識が高い女性に受け入れられやすいのも人気の理由と言えるでしょう。
日本産のクラフトジンが増えている
ジンというとこれまでは海外のものが主流でしたが、ここ数年は日本製のクラフトジンが増えており、日本製という親しみやすさも人気に火が付いた理由と言えます。
小さな酒造メーカーから大手メーカー、日本各地の地酒の蔵元などがそれぞれの地域の特産果物を加えるなど、日本産のボタニカルに力を入れているのが魅力です。
茶葉や柚子、山椒、ヒノキなど、日本を彩るスパイスや果皮などが利用されているので、焼酎や日本酒、泡盛好きにも多彩な味わいを楽しめます。
また、日本産のクラフトジンは海外でも評価が高く人気があり、世界のクラフトジンブームに貢献していると言えるでしょう。
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クラフトジンを取り入れる効果
世界から注目され人気の広がりを見せているクラフトジンですが、日本製も増え続けておりさらなる人気の拡大が予想されます。
そんなクラフトジンですが、店舗に取り入れたとき、さらにどのような効果が期待できるのでしょうか。
ここではクラフトジンを取り入れる効果について見ていきましょう。
クラフトジン人気による集客が期待できる
人気があるものというのは人が集まりやすく、それを取り入れることでこれまでにはない集客効果を期待できるものです。
クラフトジンはファッション性も高く女性にも受け入れられやすいので、これまでとは違った層の集客を容易にさせます。
また、クラフトジンは銘柄も多いので多種多様のクラフトジンを用意しておくことでリピート率も高まるでしょう。
種類を増やすことで口コミが期待できる
クラフトジンは銘柄によって風味や味わいが違うため、様々な種類のクラフトジンを取り扱い飲み比べをPRすることでお客様を楽しませることができます。
そして、そのような飲み比べをしたお客様が口コミをしてくれ、新たな集客へとつながる可能性があります。
今の時代はSNSを使い気軽に情報発信できますので、SNSに写真を載せてくれた方限定でなにかクーポンや割引をつけることで情報発信してくれるお客様は増えるでしょう。
チェックしておくべきクラフトジン銘柄(国産、海外産どちらも紹介)
クラフトジンには生産者それぞれの思い入れがあり、味わい深い銘柄が多種多様に揃っています。
クラフトジンの銘柄は海外製だけでなく日本製も増えてきており、どの銘柄をチェックしておくべきか?迷うこともあるでしょう。
ここではチェックしておくべきクラフトジンの銘柄について見ていきましょう。
ヘンドリックス・ジン
スコットランドで生産されているヘンドリックス・ジンはクラフトジンの先駆けとも言える存在であり、歴史もある程度古く多くのクラフトジン好きに親しまれています。
ヘンドリックス・ジンはクラフトジンブームが到来するよりずっと前の1999年。当時はクラフトジンというカテゴリーがなく普通のジン扱いでしたが、近年のクラフトジンブームによって人気が爆発しました。
11種類のボタニカルとキューリ、バラのエキスを使い、香水のような華やかさを兼ね備える魅力溢れるクラフトジンです。
コーヴァル
コーヴァルはアメリカのシカゴで生産されており、他のクラフトジンとは違う異彩を放っています。
違う異彩というのは、コーヴァルに使用している原材料、仕込みに使用する酵素や酵母、漬け込む樽にいたるまで、すべてがオーガニック認定を受けたものだけを使っているという点です。とにかく原材料にこだわった生産者です。
また、コーヴァルは見た目も重要視しており、モダンでオシャレな外見はアロマディフューザーのような印象を受けます。
こだわりの香りや味わいもさることながら、見た目でも十分な心地よさを提供してくれるクラフトジンです。
季の美
季の美は京都の蒸留所で生産されている、日本が誇る人気の高いクラフトジンです。
ボトルデザインもさることながら、所々に和のテイストが取り入れられており、一見高級な焼酎か日本酒と見間違うほどです。
また、ジンの味わいの決め手となるボタニカルにも和のテイストを含めており、お茶の葉や柚子、山椒など日本人の味覚にとても合っています。
そしてベースとなるスピリッツにはお米だけを使用した「ライススピリッツ」を使用しており、日本だからこその特徴的な手法と言えるでしょう。
和美人
和美人は焼酎やウイスキーで有名なメーカー、鹿児島にある「本坊酒造」が手がけるクラフトジンです。
ボタニカルには日本らしさ溢れる金柑、柚子、辺塚橙、緑茶、生姜、紫蘇など鹿児島さんのボタニカルが9種類使用されており、まさに日本のクラフトジンと言えるものです。
ベースとなるスピリッツにはこちらもお米が使われており、日本食との相性も考えられた味わいとなっています。
ウイスキーや焼酎が有名なメーカーが生産するクラフトジンは、またひと味違う風味を醸し出すのではないでしょうか。
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まとめ
海外製のものだけではなく、日本製のものも人気が定着してきたクラフトジン。
クラフトジンそのものが大量生産ではなく少量生産なので、クラフトジン一つ一つに違う味わいやこだわりが込められています。
店舗にクラフトジンを取り入れる効果をしっかりと考え、試行錯誤しながらお客様に満足いただける一杯を追及していきましょう。
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