飲食店のメニュー表の作り方|売り上げを増やすためのポイント

飲食店開業・経営

飲食店を開業するにあたって、お店の目玉になるような美味しそうなメニュー開発を行うのは重要です。さらに、どんなメニュー表を作成するかによっても売り上げは大きく左右されることがあります。売り上げアップを目指せるメニュー表作りのコツを押さえておきましょう。

この記事では、効果的なメニュー表の作り方や、売り上げを増やすためのポイントなどをご紹介します。ポイントを押さえたメニュー表を作り、お店の魅力を最大限に引き出しましょう。

飲食店のメニュー表の役割

飲食店のメニュー表は、料理の内容や金額などをわかりやすく提示するために必要なものです。ただし、メニュー表は単なる料理名を羅列しただけのリストではありません。コンセプトや店の特色、魅力を伝えるという重要な役割があるのです。

最低限の情報しか記載していないメニュー表よりも、工夫を凝らしたメニュー表のほうが売り上げアップにつなげられることもあります。来店客に提供されるメニュー表は、魅力的であればあるほど集客に貢献し、顧客の購買意欲を刺激してくれるでしょう。売り上げの向上や、リピーターの獲得につなげることも期待できます。ドリンクやサイドメニューなどの組み合わせを提案することで、客単価の向上も実現しやすくなるでしょう。

メニュー表に記載する情報

メニュー表には、料理やドリンク名以外にも記載する情報が複数あります。出店地域や提供料理のジャンルなどによっても、掲載する情報は異なります。お店のコンセプトなどを考慮しながら、どんな情報を記載するかを選びましょう。

飲食店のメニュー表に記載する主な情報

料理名

料理名は、どんな料理かがイメージしやすくなるような魅力的な名前を記載しましょう。例えば、サラダのような定番メニューでも、「朝採れレタスの具沢山サラダ」のように、新鮮さや具材の豊富さなどを強調したメニュー名にするのがポイントです。

ドリンクメニュー

お店のスタイルや、ターゲットの客層に適したドリンクメニューを構成することが大切です。定番ドリンクはもちろん、お店独自の看板ドリンクを作って差別化を図りましょう。

価格

価格は、原価と利幅を考えて設定する必要があります。利益を出すためには、原価率30%が目安といわれています。原価率を30%に設定し、利幅を加えて価格設定してみましょう。

料理やドリンクの説明

料理やドリンクのおすすめポイントや味の特徴を具体的に記載すると、どんな味かがイメージしやすくなります。お客様にもそれぞれ味の好みや好きな食材があるため、材料や調理法が添えてあれば注文につながりやすくなるでしょう。

写真

メニュー表には、料理が美味しく見えるような写真を添えるのも効果的です。ジューシーさや熱さが伝わるような、シズル感のある写真であれば、より食欲がかき立てられるため注文につながりやすくなります。特に売りたいメニューなどは、写真を使ってアピールしましょう。

セットメニュー

原価率が高いメニューなどは、原価率の低いドリンクとセットにして利益率を高める方法がおすすめです。お客様にお得感を感じてもらいながら、原価率を中和して利益率をアップすることができます。

限定メニュー

1日○食限定、季節限定、期間限定、時間限定など、さまざまな限定メニューを設けるのもおすすめです。店頭のPOPやのぼりで、魅力的な限定メニューをアピールして来客につなげましょう。

オプションの選択

トッピングやサイズのバリエーション、ドレッシングの種類など、選択できるオプションは明記しておきましょう。注文時に不意に聞かれても、急には決められない可能性があります。

アレルゲンの表記

飲食店のメニュー表には、食物アレルギーの表示は義務付けられてはいません。しかし、食物アレルギーをもつ方にとっては、メニュー表にアレルギー表示があった方が親切です。


 

【飲食店向け】メニュー表の作り方

飲食店のメニュー作成はどのような手順で進めたら良いのでしょうか。具体的な作り方を把握しておきましょう。

Step1.メニュー表の種類と作成方法を決める

メニュー表の種類には、1枚の紙型、折り畳み型、冊子型、タブレット型、モバイル型などがあります。それぞれのメリットや店舗の雰囲気、客層などを考慮しながら、店側と客側のどちらも利用しやすい種類を選ぶことが重要です。

メニュー表を自作する場合、手書き以外にもさまざまな方法があります。無料で利用できるパソコンのデザインツールやダウンロード可能なテンプレート、スマホのアプリを活用すれば、プロのようなメニュー表を簡単に作成できます。メニュー表作成後に、メニュー追加や変更になったときのことを想定し、修正のしやすさも考慮しましょう。

Step2.デザインを決める

メニューデザインは、適切なフォントやオシャレなデザインを取り入れるのがポイントです。ブランディングにこだわり、SNSなどで効果的にプロモーションできるようなメニュー表を意識しましょう。おすすめメニューや人気メニューは、目立つように大きくレイアウトします。

Step3.写真を用意する

メニュー表に使用する写真は、売り上げに関わる重要な部分といえます。撮影はプロのカメラマンに依頼するのがおすすめです。一部にのみピントが合っているような写真ではなく、料理全体がしっかり確認できるような写真が好ましいでしょう。また、見た人に美味しさを想像してもらえるような写真を用意することが大切です。クオリティの高い料理や飲み物の写真を用意し、メニュー表にバランスよく配置しましょう。

Step4.作成・印刷する

メニュー表は、明確な価格表示とわかりやすいレイアウトを意識して作成するのがコツです。前菜や主菜、デザートなど、カテゴリー別に分けて見やすく配置しましょう。品数は多すぎず、文字は小さすぎないようにすることもポイントです。

タブレット型やモバイル型のメニュー表以外は、レイアウトが完成したらプリンターで印刷をしましょう。紙の種類にこだわったり、ラミネートして汚れにくくしたりと、用途に合わせて適切な方法で印刷してください。

【関連記事】

居酒屋のメニュー表を上手に作成し注文数アップに繋げよう

 

売り上げを増やすメニュー表の作り方

売り上げを増やすためには、メニュー表の作り方にも工夫が必要です。以下では、効果的なメニュー表の作成方法を紹介します。

目線の動きに合わせたレイアウトにする

視線は一般的に左上から始まり、右下に向かって動く傾向があります。この動きに合わせて、お店のおすすめメニューを左上の目立つ位置に配置し、最初に注目してもらいやすくするのがポイントです。

レイアウトの「Zの法則」と「Nの法則」は、デザインやレイアウトの視覚的な効果を最大化するといわれています。Zの法則(Z-Pattern Layout)は、「Z」の形を描くような視線の動きを利用したレイアウトです。視線が左上から右下に向かってZ字形に移動する傾向があるのを利用しており、横書きのメニューに適しています。

Nの法則(F-Pattern Layout)は、Nの形を描くような視線の動きを利用したレイアウトです。縦書きの場合の視線は、上部から下部に向かって左方向に移動し、再度上部に戻って右方向に移動する傾向があります。この法則に基づいて、重要な情報や要素をページの右上や左側上部に配置し、視線の通り道に重要なコンテンツを配置します。

ネーミングを工夫する

独自性を出すことで、話題性や注文率が上がる可能性があります。擬音や五感に響くフレーズなどを入れ、つい注文したくなる表現を用いましょう。例えば、「秘伝の」「自家製」「究極の」「○○時間熟成」「希少部位」などを取り入れることがおすすめです。

料理の魅力を伝えるコメントや説明を入れる

料理をイメージしやすくするために、魅力的なコメントや説明を入れましょう。これにより、お客様の食欲をかき立てたり、料理に対する期待感を高められたりする効果が期待できます。さらに、産地や生産者を明記することで信頼感も生まれるでしょう。

一押しメニューは目立たせる

売りたい商品の注文率を上げるために、一押しメニューを目立たせましょう。大きめの写真を使用したり、枠で囲んだり、アイコンを用いたりすることで、目に留まりやすくなります。また、お得なメニューや数量限定メニューも、目立つように載せると効果的です。

【関連記事】

https://recipe-book.ubiregi.jp/articles/inshoku-menu-kaihatsu/

出店地域に合わせた配慮を加える

顧客目線で利用しやすさを考え、出店地域に合わせた配慮を加えましょう。多言語への対応やアレルギー・ベジタリアン・ハラル対応、子ども向けのサービスなどを提供することで、顧客満足度の向上やリピーターの獲得にもつなげられます。

【関連記事】

英語メニューを作ろう!メニューを英語で書くときのポイント

 

飲食店のメニュー表は売り上げアップを意識して作り方を工夫しよう!

飲食店のメニュー作成には、さまざまなポイントがあります。目線の動きに合わせたレイアウトやネーミングの工夫、料理の魅力を伝えるコメントなどを意識したメニュー表作りが大切です。また、観光地や住宅地など、出店場所の地域に合わせた配慮も必要です。これらを踏まえてメニュー表を作成することで、顧客の注文率やリピート率が上がり、売り上げの増加につながるでしょう。飲食店をオープンするときは、ぜひメニュー表の作成にも力を入れてみてください。