飲食店のQRコード決済が加速。完全キャッシュレス化の店舗も

飲食店

一昔前であれば、携帯などでお金を払うのは夢物語でした。しかし、最近は電子マネーが普及しており、さまざまな支払方法が誕生しています。その中の一つに「QRコード決済」があるのですが、どうやったらQRコードで支払えるのか不思議に感じることもあるでしょう。

そこで、この記事ではQRコード決済の基礎知識だったり、キャッシュレスで支払える方法について紹介していきます。

QRコード決済の基礎知識

QRコードって最近よく見かけますよね。LINEの連絡先を交換する時にマイQRコードを出してスキャンしてもらってお友達リストに追加したり…なんてことも多いと思います。そんなQRコードですが、縦軸と横軸を持っていて平面で情報を記録する二次元コードになります。

お店で商品を購入する時にピッとするバーコードよりも多くの情報を取り込むことができるのが特徴で英語のQuick Responeの略称となっていて、海外でも多くのところで利用されています。

このQRコードを使って支払いをすることをQRコード決済と呼んでおり、QRコードを読み込む専用の端末機やスマホを使って決済していきます。お店でQRコード決済をする時は、お店が提示するQRコードを自分のスマホで読み込んで支払うのが主流です。

また、QRコード決済はモバイル決済の一種でスマホやiPadなどを使って決済することができるので、カード決済に比べて初期費用が抑えられるというメリットがあります。小売店なんかでも簡単にQRコード決済を導入しやすいというメリットがあります。

日本では2014年ごろから徐々にQRコード決済のサービスを展開する会社が現れ始め、LINE Pay、楽天ペイ、PayPayなど、どんどんキャッシュレス化が進んでいます。一方、海外では中国においてQRコード決済が急速に進んでおり、百貨店やコンビニだけでなく自動販売機でも使えるようになっています。

日本を訪れる中国人観光客が増えているのはもちろん、2020年の東京オリンピックに訪れる外国人に向けてQRコード決済を導入するお店は増えています。

モバイル決済の利用状況

とっても便利なQRコード決済ですが、日本ではどのくらいの人が利用しているのかというと全体の6%にとどまっていると言われています。また、QRコード決済のアプリをダウンロードしているけど利用していないという人がおよそ4割です。

去年PayPayの10億円還元キャンペーンによって、QRコード決済の認知度は高くなっていますが、実際に利用したことがあるという人はまだまだ少なく、カード決済で事足りているという人も多いです。ただし、現金やカードを持ち歩かなくても良いQRコード決済は今度若者を中心に増えていくかもしれません。

店舗が現金以外を受け付けたくない理由とは

日本では現金以外の払い方法として、クレジットカード、デビットカード、電子マネーなど多くの支払方法があります。しかし、小規模店舗に行くと「現金のみ」と張り紙がしてあり、現金以外受け付けてくれないお店もいまだにあります。その理由は以下の通りです。

初期費用が高い

クレジットカードや電子マネー決済を使えるようにするためにはカードリーダーと呼ばれる専用の端末機が必要になります。ちょっと前まではクレジットカードと電子マネーは別々のリーダー機を利用していますが、今は1つのカードリーダーで全て対応することができるようにはなっています。

しかしながら、この端末機は1台2万円かかるので小さい店舗にとっては負担が大きく導入できないところも多いのです。

決済手数料が高い

クレジットカードを利用する時にお店によっては「3000円以上からクレジットカードが使えます」と書かれていたりしますよね。実は、クレジットカードや電子マネーを利用する時に、決済額に応じて3~5%の手数料が発生してしまいます。

これは、お客様は同じ金額しか払っていないので関係ないですがお店にとっては大問題です。利益が減りますからね。

手元に現金がない

キャッシュレス化にすると一時的に決済サービス業者がお金を預かるのですぐに現金が入ってはきません。実際に現金を手にするのは2週間~1カ月ぐらいかかると言われているため急にお金が必要になってもあるのにない…という状況になってしまいます。

ランニングコストの問題

キャッシュレス化にするためにはカードリーダーの端末機の問題の他に通信環境も整えなくてはいけません。決済システムの使用料が発生する場合もあるし、手数料以外に費用が発生することもあります。

QRコード決済のメリット、デメリット

QRコード決済のメリット

・QRコード決済を使いたいお客さんが集まる

QRコード決済を推進するにあたり、QRコード決済サービスには様々なキャンペーンやクーポンが付随してくることが多いです。QRコード決済をすればポイントも溜まるし、お得に使えることも多いので、わざわざQRコード決済ができるお店を探してくるという人も多いですよ。

・衛生的

現金の場合、お金を手と手を介して渡しますが、QRコード決済においてはお金を触ることがありません。とても衛生的です。

・会計ミスがおきない

現金で支払いをするとレジ締めをした時にどうしても現金と売上金が合わないというケースが出てきます。しかし、QRコード決済であれば会計に関してミスが起こりにくく、つり銭を渡すことがないので多くの現金を用意しておく必要がありません。防犯にもつながり、レジ締めの作業時間を減らすこともできます。

・中国人向けのQRコード決済でインバウンドの集客を狙える

中国ではQRコード決済が主流です。現金で支払いをしている人の方が珍しいくらいです。中国ではアリペイというアプリとウィーチャットペイというアプリが競争しており、日本円よりも利便性がとても高いです。

これらのQRコード決済ができるようにしておくだけでも中国人にとっては関心を持ってもらえます。

・決済手数料が無料のQRコード決済もある

期間限定ではありますが、今ならQRコード決済においてお店側が支払う決済手数料が無料の会社もあります。また、QRコードはスマホを使って決済することができるので、初期投資も少ないです。今まで初期費用と月々の手数料が気になっていたという人は是非これを機にQRコード決済ができるようにしてみるのも良いですよ。

QRコード決済のデメリット

・クレジットカードを使いたい人が使えない

アメリカや韓国ではQRコード決済よりもクレジットカード支払いが一般的です。中国人以外の観光客を狙うようなお店であればクレジットカード支払いができるようにしておくことも大切です。

QRコード決済だけで良いというわけでなく、訪日外国人に向けた対策をするのであればやはりクレジットカード支払いができるように設備を整えておくのも大事です。

・印字したQRコードがすり替えられないか

新しいものが取り入れられると必ず、何かしら問題が発生します。QRコード決済においては、印刷したQRコードを利用して、勝手に人のQRコードで支払いを済ませるという事件も実際におきています。

初期費用も抑えられるし、とっても便利なQRコード決済ですが、不正しにくい仕組みを作っていくことも大事です。

QRコード決済導入方法と各種サービスの特徴

QRコード決済の導入において必要なものは通信環境と決済専用のスマホやタブレットを用意することです。まず、通信環境が整っていないとアプリにQRコードを表示させることができなかったり、コードを読み取ることができません。

また、通信制限がかかっているお客様もいるかもしれないのでWi-Fi環境を整えておく必要があります。次に、決済専用のスマホやタブレットを用意する必要があります。犯罪防止のためにもその都度QRコードを作成する動的コードを利用する方が安全です。

LINE Payの特徴

LINE Payは、LINEの決済サービスです。LINE Payにあらかじめチャージしておき、残高から支払いをしていきます。2018年8月1日から2021年7月31日まで3年間は、決済手数料が無料になっているので導入するなら今がおすすめですよ。

導入方法

LINE Payを導入するには加盟店申請が必要です。スマホやタブレットからLINE Pay店舗用アプリをインストールし、申請していきましょう。

楽天ペイの特徴

楽天ペイは楽天が提供している決済サービスで、楽天ペイアプリと連携してクレジットカード情報とアプリに表示されるQRコードやバーコードを使って決済していきます。楽天ペイで支払いをすると楽天スーパーポイントが付与されるので使い勝手が良いですよ。

また、加盟店申請を行えばQRコード決済はもちろん、別売りのカードリーダーを購入すればクレジットカードや電子マネーの支払いも可能です。アプリの決済手数料は3.24%となっています。

導入方法

楽天ペイ十店舗決済のWEBサイトから申し込みましょう。審査に通ったらアプリ決済店舗用をインストールして利用開始することができます。

まとめ

以上がQRコード決済の特徴となります。

日本でも紙幣を刷る費用を減らすために、電子マネーの普及を政府が進めていますが、まだまだ浸透していません。しかし、これが浸透してくることを考えると、今の段階から、色々な支払方法に対応する店舗作りが必要と考えられるでしょう。

もちろん、電子マネー決済だけで現金払いNGといった極端なことはできませんが、色々なお客様に対応できる豊富な支払メニューを用意することはお店のマイナスにはならないので、検討してみて下さい。


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