バイトテロを起こさせないための対策法

飲食店

ここ最近、世間を騒がせているアルバイト店員による不祥事。いわゆる「バイトテロ」ですが、これは、バイトを雇う企業すべてにリスクがあるといっても過言ではありません。「うちは大丈夫」と思うでしょうが、きっと、ニュースで話題になっている企業も「うちに限って…」と思っていたことでしょう。

しかし、どれだけ企業理念が立派であったとしても、バイトにその理念が伝わっているとは限りません。だから、バイトによる不祥事が相次いでいるのです。では、どうしたらバイトテロを防げるのかといったことをこの記事ではお伝えしていきます。

バイトテロとは

バイトテロとは、アルバイト店員による勤務中の不祥事のことを言います。ただ、不祥事と言っても、会社に対して何かを行ったというよりは「会社の信頼を著しく下げる行為」が特徴となっています。

例えば、冷蔵庫の中に入る、調理に使用する食材をゴミ箱の中に入れてから、再度使う、トイレの水で食器を洗うなどなどお客様に対しての迷惑行為がバイトテロに含まれます。

これらの行為は、店舗側で「いつ、だれが行うか」ということを察知できない為に、防ぐことが困難であり、おまけに「罪のない人が犠牲者」となっており、テロリズムに似ているために「バイトテロ」と言われています。

また、これらの行為はバイト間の悪ふざけで終わるのではなく、TwitterなどのSNSで拡散されるので非常にタチが悪く悪質と言えるでしょう。企業そのものが悪事を働いているわけでもないにも関わらず、企業の信頼は著しく低下していきます。

バイトテロによる損害賠償とその後

では、最近ではどういったバイトテロがあったのでしょうか。

その事例と、企業側のその後について紹介していきます。

・ステーキレストラン

男性アルバイトが冷蔵庫に入っている写真を撮影後、SNSへ投稿。

この結果、店舗は風評被害に遭い、閉店することとなりました。系列店もお客様からの信頼が低下してしまい、経営難に陥っています。

尚、店側はアルバイトに対して2000万円の賠償請求を行っています。

・くら寿司

大手回転ずしチェーンのくら寿司でもバイトテロが起こりました。バイトが魚をゴミ箱に入れて、それを再度取り出して調理する動画が公開となりました。店舗側は、バイトへの損害賠償を検討しているとのことです。

ただ、バイトの年齢的に損害賠償の金額は低いとみられ、社会的制裁もできないことから、バイトの反省は言葉だけのものに終わるという声が多くあります。

この事件以降、くら寿司の株価は下落しており、収益源とバイトテロの関係性が立証されれば、かなりの金額の賠償請求が成り立つとの専門家の意見もあります。企業側は、このような事件が起こらないように再発防止に取り組むとコメントを出していますが、バイトテロの主犯がバイトである以上は、再発防止は遠い道のりのように思えます。

・スシロー

スシローでも、上記のくら寿司と似たようなバイトテロが起きました。その後の対応などについては、くら寿司とさほど差はありませんでしたが、スシローは「バイトのスマホ持ち込み禁止」「店内撮影カメラの増設」によって、再発を防ぐ取り組みを既に始めており、バイト側からすれば、絶対にバレてしまう勤務環境となっている為に、再発防止に対して具体的な取り組みを行えています。

・都内蕎麦屋

東京都の蕎麦屋では、アルバイトが、洗浄機に横たわる写真をSNSで公開して、これによって、店舗側は一時閉店となりました。この店舗は立地にも恵まれ、客足の多い店舗だったのですが、この事件によって閉店となり、店主は破産申告を行う結末となりました。

バイトに対しては厳しい措置なども特に行われれず、この現実に多くの方が怒りを覚えた結果となりました。

・すき家

大手牛丼チェーンのすき家でもバイトテロが起きました。氷を床に投げつけたり、食器を股間につけるなどの行為を撮影してSNSに投稿。これによって、連日メディアを賑わせたのは記憶に新しいでしょう。

ただ、すき家ではバイトに対して損害賠償を行ったわけでなく、解雇だけで済ませているようです。本来は、損害賠償などをしっかりと行いたいところだと思いますが、犯行が未成年ということもあって、そう簡単にはいかないようです。

バイトテロを防ぐ方法とは

上記、バイトテロについてお話しましたが、このような迷惑行為を行うのは、主に「未成年」のバイトということで、企業が損害賠償までいきつけないといった現状があります。

バイトテロを行った本人は「解雇」だけで済んでしまい、辛い損害を被るのは企業側のみとなっている現状があります。その為、企業にとっては、絶対に避けたいところですし、起こしてはいけないといえるでしょう。

では、どうしたらバイトテロを防ぐことが可能なのでしょうか。

その対策について紹介していきます。

スマホの持ち込み禁止

バイトテロは「悪さをする⇒携帯で撮影する⇒SNSに投稿」という決まった流れがありますので、仕事場所にスマホを持ち込ませないというのも対策の一つと言えるでしょう。コストはかかりますが、金属探知機を用意して、従業員をチェックすれば、バイトテロはかなりの確率で防ぐことができるでしょう。

バイトテロを行った場合の処分を明記

雇用時、バイトテロを行った時に、どういった処分をするのかを明記して説明するのも一つの対策と言えるでしょう。現時点でも多くの企業が「会社に損失を与えた場合…」という趣旨の一文は書いているでしょうが、バイトに伝わっているかどうかは別の問題です。

「バイトテロと呼ばれる行為を行った場合…」

と、分かりやすく明記して行為自体が自身の人生を大きく狂わすほどのリスクがあることを認識させていきましょう。

社員研修を定期的に行う

なぜ、バイトテロが起こってしまうのでしょうか。正直、これに関してはバイト個々のモラルの問題の一言で終わりますが、それでは、いつまで経っても店舗側はバイトテロをなくすことができません。

上記2つの対策も重要ですが、それと同時に「バイトテロを起こさせない研修」も取り入れていきましょう。例えば飲食店などでは「接客セミナー」などを行っていると思いますが、そうではなく「バイトテロを行った人物のその後」といったようなテーマで、店に迷惑をかけると、その後どういった措置をされてしまうのか、その危険性を分からせる研修が理想的です。

ただ、この時は「君たちは絶対にやらないのは分かっているけど」という前提で研修を行ってください。そうしないと「疑われている」「信用されていない」と研修そのものが却って逆効果になる危険性があります。

まとめ

以上が、バイトテロの詳細や、店舗側でできる対策となっています。服装など目に見える部分での指導は簡単に行えますが、バイトが裏で何を考えているのかは把握しづらいです。だからこそ、バイトテロは防ぐのが難しいと言われているわけですが…

・バイトテロによる自身のリスク

・家族も損害賠償の対象となる可能性がある

という2点を伝えるだけで、ある程度は抑止できると思います。加えて、自身の企業において、バイトが迷惑行為を起こせない物理的環境を作ることで、バイトテロの確率は大きく下げることができるでしょう。

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