
近年、紅茶を茶葉から淹れる店舗が増えていることもあって、茶葉からこだわって紅茶を淹れる光景は当たり前になりつつあります。また、紅茶専門店ではなくても、ダージリンやアッサムなど、茶葉の種類別に紅茶を出す店舗も多くあります。そんな紅茶を楽しむ文化として広まってきているのが、香りのついた紅茶であるフレーバーティーです。傾向としては、女性が午後のティータイムを楽しむときに、フレーバーティーを選択するケースが増えてきています。
そこで今回は、フレーバーティーの種類や人気間違いなしのフレーバーティー、相性のよいスイーツなどをご紹介します。
フレーバーティーとは
フレーバーティーとは、いったいなんなのでしょうか。
フレーバーティーは着香茶(ちゃっこうちゃ)と呼ばれ、紅茶や緑茶などに香料、花びら、果皮などで香りをつけたり、ドライフルーツや花びらなどを茶葉に混ぜて淹れたものを指します。
最近では花や果物だけでなく、キャラメル、ジャム、チョコレートなどをできあがった紅茶に入れて飲むフレーバーティーも人気です。
フレーバーティーの種類
フレーバーティ―は、厳密に言うと2つに種類が分かれます。それは、フレーバードティーとセンティッドティーです。
フレーバードティー
フレーバードティーは、茶葉に香料を噴霧して香りづけをした紅茶のことです。代表的なものは、アールグレイやアップルティーなどです。吹き付けるものは、花、果実、果皮などから圧搾、溶剤抽出、蒸留などによって抽出した天然香料と、食品添加物として認められている合成香料です。
センティッドティー
センティッドティーは、周りの香りを吸いやすいという茶葉の性質を利用し、茶葉に花、果実、香辛料などを混ぜてその香りを吸収させ、その茶葉で淹れたものです。代表的なものは、ジャスミンティー、ローズティー、ミントティーなどです。紅茶専門店が力を入れているとされるのがこのセンティッドティーであり、多いお店では200種類以上のものをメニュー化しています。
人気間違いなしのフレーバーティーとは
多くの人から好まれるかもしれないフレーバーティ―をいくつかご紹介します。
フレーバーティーの代表格アールグレイ
アールグレイは、フレーバーティ―の中でも日本で浸透した時期が古く、昭和50年代までにはいろいろなお店で飲めるようになりました。ベルガモットという柑橘系の果物の香料を噴霧してあるため、味わいは爽やかです。民間で自然に飲まれていたものではなく、メーカーが意図して開発したフレーバーティ―として、世界最初のものとされます。ファンも多く、夏場になると一般のアイスティーよりもアイスのアールグレイの方が注文数が多くなるほどです。
柑橘系の定番といえばオレンジティー、アップルティー
アールグレイとともにメニューに加えたいのが、同じく柑橘系のフレーバーをつけたアップルティーとオレンジティーです。味のイメージがつきやすいので、アールグレイの渋みが苦手な人におすすめのフレーバーティーです。ほかにもピーチティーやストロベリーティーなどを揃えても、女性に人気が出るでしょう。
アジアン系ならローズティーとジャスミンティー
紅茶ではなく、中国茶もフレーバーティーは充実しています。その中でもメジャーなのは、薔薇の香りのローズティーとジャスミンティーでしょう。特にジャスミンティーは味にくせがあるものの、「気持ちを落ち着かせる」ということが歌などに取り上げられたこともあり、女性に人気です。
少し甘い香りが人気のキャラメルティー、バニラティー、ミントティー
フレーバーティーは茶葉に香りをつけるだけですから、どのようなものでも作れます。一見相性が悪そうにもかかわらず、飲んでみると美味しいので人気が出ているのが、キャラメルティー、バニラティー、ミントティーの3銘柄のフレーバーティ―です。キャラメルティーとバニラティーは甘い味がお菓子のようで人気ですし、ミントティーはミントのすっとする味わいが根強いファンを生んでいます。
フレーバーティーにあうスイーツも用意しておこう
フレーバーティーを注文するお客様は、お茶とティータイムに対してこだわりを持っている人が多いです。したがって、フレーバーティーに合わせたスイーツという位置づけでいくつかデザートも用意しておくと、更なる客単価を上げる可能性があります。そこで、フレーバーティーに合わせてどのようなスイーツを用意するのが良いのかをご紹介します。
王道はフレーバーティーの香りを生かす焼き菓子
フレーバーティは、そもそも紅茶の香りを楽しむためのものです。ですから、その香りとぶつかるような強い味のスイーツは、ペアリングとしてはあまりふさわしくありません。よって、クッキーやパウンドケーキ、マドレーヌなどの小麦粉、卵、バターを使っただけのシンプルな焼き菓子が合うでしょう。
アールグレイにはアイスクリームなどもおすすめ
フレーバーティーには、アイスクリームやシャーベット、ゼリーやプリンなどの、いわゆる冷たいお菓子も相性がよいとされます。冷たい味覚は一緒に飲むものの味を消してしまいますが、フレーバーティにはそれに負けないだけの香りがついているため、相性が良いのです。特に、バニラアイスクリームやプリンなどのシンプルな味の方が、そのスイーツの素材感とフレーバーティの香りがジャストフィットするでしょう。
オレンジティーにはチョコレートがベストマッチ
まるで最初からセットで考えられたかのような、ベストマッチのフレーバーティーとスイーツがあります。それは、オレンジティーとチョコレート(またはチョコレート味の焼き菓子)です。オレンジの香りがチョコレートの甘さを引き立て、同時にその甘さをオレンジの香りがさっぱりとした後味にするので、いくつでも食べられてしまうほどです。
ジャスミンティーには中国菓子を
女性に人気の高いジャスミンティーは、緑茶や白茶に花弁や花の香りをつけた「花茶」です。特に、ジャスミンティーは茉莉花の高雅な香りがついて人気です。料理でも産地が近いものを合わせると味の相性がいいと言われますが、中国茶であるジャスミンティーに合わせるならば、やはり杏仁豆腐、マンゴープリン、月餅などの中国菓子でしょう。特に月餅のほろりとした食感と甘さは、ジャスミンティーとよく溶け合ってくれるはずです。
ハーブティには甘みの少ないものを
ハーブティーにはスイーツが合いません。なぜなら、ハーブティにはクエン酸がたくさん含まれ、それが酸味の元になっているのですが、そこに糖分が加わると酸味がより強く出てしまうからです。よって、ハーブティーに合わせるとしたら、糖分の控えめなプレーン系のものがよいでしょう。たとえば、シフォンケーキやビスケットなどです。
まとめ
いかがでしょうか?
フレーバーティーは、ワインやシングルモルトウィスキーのように、凝り始めると非常に奥が深い飲料です。スイーツとの相性がよいので、併売効果による客単価の上昇も期待できるでしょう。ぜひともこの記事を参考に、フレーバーティの導入を検討してみてください。
【店舗経営においてはPOSレジが欠かせない】
店舗を経営するにあたって、今やなくてはならないのが「POSレジ」です。POSレジ一つで日々の業務効率化だけでなく、売上管理・分析等を行うことが出来ます。
現在はiPadなどを用いた「タブレット型POSレジ」が主流になっており価格も月々数千円~で利用出来るようになっています。機能性も十分に高く、レジ機能はもちろん、会計データの自動集計により売上分析なども出来るため店舗ビジネスをトータルで効率化させることが出来ます。
「機能を使いこなせるか不安」という方には、操作性が高い「ユビレジ」がおすすめです。業種を問わず累計3万店舗以上で導入されているタブレットPOSシステムで、月々6,900円(税別)からご利用いただけます。
実際の操作方法などが気になる方には無料のオンラインデモも対応可能!まずはお気軽にご相談ください。