カフェをオープンする場合、「こんなカフェにしたいな」という何かしらのイメージを持たれているのではないでしょうか?確かに、カフェをオープンするにあたっては雰囲気づくりをイメージすることはとても大切です。ただ、雰囲気だけでのお店にはしたくないというのも本音ではないでしょうか。カフェを雰囲気だけのお店にしないためにも、お客様に愛されるメニュー作りをすることは大切になってきます。
実は、人気のでるカフェメニューを開発するにあたっては、必ず押さえておかなければいけないポイントがあります。そこで今回は、ドリンク以外で人気のでるメニューの作り方やメニューについて考えてみましょう。
カフェメニューの決め方
そもそもカフェメニューというのは、どういうメニューなのでしょうか?
「カフェ」というからには、主となるものはコーヒーや紅茶をはじめとするドリンク類になります。その上で、軽食と呼ばれる種類のものやデザートなどが、いわゆるカフェメニューになります。
だだし、近頃のカフェメニューは必ずしもそうともいえません。最近ではしっかりご飯系のカフェメニューを提供している、食事が売りのカフェの存在が増えています。昔ながらの喫茶店で提供されているモーニングサービスやランチメニューにあるピザトーストやナポリタンスパゲティーなどの定番メニューに始まり、カフェメニューはどんどん進化しています。
その中で、カフェメニューを考えるポイントをいくつかご紹介します。
ターゲットを定める
カフェメニューの開発にあたり、まずしなければいけないのは、どんなお客様をターゲットにするか決めるということです。女性なのか男性なのか、女性同士なのかカップルなのか、どのくらいの年齢層なのかを見定めないといけません。こうしたターゲットの選定は、立地条件によっても変わってきます。たとえば、近くに大学があれば、学生をターゲットにすることになるでしょうし、繁華街であれば女性同士やカップルが多くなるかもしれません。
合わせて利用用途も考えてみましょう。時間が無い人でも気軽に入店しやすい店にするのか、しっかりと食事を楽しんでもらう雰囲気にするのかなど、利用する人の用途に合わせてメニュー構成なども変わってきます。
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お店の「売り」を決める
そうしてターゲットとする客層が決まれば、次はお店の一番の「売り」を考えます。この場合の「売り」は、メニューの「売り」ではなく、お店自体の「売り」です。別の言い方をすればお店の「強み」です。
たとえば、若い女性をターゲットとした場合、アジアンテイストなのか、イタリアンなのか、またはナチュラル志向なのかを決めます。最初に強みを決めておくと、その強みにに沿ったメニューを考えやすくなります。
アイテムを限定する
また、メニューアイテムを限定してしまうということもできます。たとえば、フレンチトーストのアレンジメニューを増やしてバリエーションを充実させるなどといったことです。反対に、限定とまではいかなくても数種類のメニューを用意するのも良いでしょう。
カフェメニューのカテゴリー
カフェメニューと言っても、ドリンク、フード、デザートまでさまざまな種類があります。ここでは大きく3つに分けたカテゴリーで、代表的なメニューをご紹介します。
ドリンクメニュー
- コーヒー
- 紅茶(ストレートティー、ミルクティー、レモンティー)
- ハーブティー
- ジュース類
- アルコール
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フードメニュー
- ワンプレートディッシュ
- パスタ
- ピザ
- サラダ
- サンドイッチ
デザートメニュー
- ケーキ
- パフェ
- パンケーキ
人気のでるカフェメニューとは?
カフェメニューで人気があるのは、ランチで食べたいもの、そして女性が好むものになります。
男性がランチに選ぶのは、できるだけ安くて、しかもガッツリお腹がいっぱいになるものになりがちですが、女性は違います。女性が好むランチメニューは、おしゃれでしかも美味しいもの、そしてお腹一杯になりすぎないものです。
ターゲットにするお客様を決めるのが大切だと前章でお話ししましたが、女性をターゲットとしてイメージした方が、カフェの場合は有利だといえます。なぜなら、女性は口コミ力が大きいからです。しかし、女性をターゲットにしてしまうと男性は来てくれないかもしれない、と心配する事はありません。カップルがデートをするときのお店選びや注文するメニューの主導権は、女性が握っていることが多いのです。たとえ男性が主導権を握っていても、彼女の好みを優先します。つまり、女性が好むメニュー作りをすることが、集客のための大切なコツになります。
では、女性好みとはいったいどういうメニューかというと、甘いもの、見て美しいもの、アレンジされたものの3つになります。甘いものというのは、甘い味付けという意味ではありません。デザートとランチの境界線が極めてあいまいなのが女性が好むランチの特徴です。よって、スイーツ感覚のメニューも取り入れてみましょう。
カフェメニューは見た目も重要!
女性は目で見て美しいもの、可愛いものにとても弱いものです。いくら工夫をこらしたレシピで美味しいものを提供しても見て美しくなければ、カフェメニューは失敗だといっても過言ではないかもしれません。
例えば、チーズケーキをカットしたまま提供するのではなく、生クリームやコンフィチュールを添えてみたり、サラダの野菜は色とりどりのものを使用するなど、少しポイントとなる部分やカラフルでインパクトがあるものが人気です。また、女性は外で食べるものに関して、家で作れるようなものにはあまり感動を覚えないとされます。しかし、たとえ家で作れるようなメニューであっても、アレンジされているものを見ると嬉しくなってしまうのが女性でもあります。アレンジといっても味付けからのアレンジというより、料理の盛り付け方が重要です。ですので、盛り付けのアレンジは凝りに凝ってみましょう。
ただし、一番大切なのは食べ物の味や香りを損ねず、食べやすく盛り付けられているかです。カフェメニューはディナーメニューと違って、手軽に食べられるのも魅力です。食べにくい盛り付けになってしまってはいけません。美しく、華やかで、なおかつ食べやすい盛り付けを研究しましょう。
たとえば、カフェにはワンプレートメニューをよく見かけます。この方法は、何度も客席に足を運ぶ必要がなく、庶民的かつシンプルに美しく盛り付けできるというメリットもあります。ワンプレート方式ではなくても、トレイにセットしたメニューというのも同じような効果があります。
カフェメニューの定番はこれ!
具体的なカフェメニューの定番といえば、パスタ、ピラフ、サンドイッチ、ハンバーグ、オムライス、ビーフチシュー、パンケーキなどなどの洋食メニューです。
これらをアレンジしたメニューにすれば、目新しいもの好き人も食べるものには冒険しないという人のどちらからも支持される人気メニューが出来上がります。たとえば、ビーフチシューの中に色鮮やかな蒸し野菜を浮かべて、ビーフシチューなのか野菜シチューなのかわからないような野菜ビーフシチューは、多くのお客様から驚きを持って受け入れられるかもしれません。しかし、決して洋風だけがおしゃれなランチになるわけではありません。料理を盛る器や盛り付けまでも思いっきり洋風にして、細部にまでこだわりましょう。
女性好みのスイーツと食事の境界が曖昧なメニューの代表例は、パンケーキやフルーツサンドイッチ、スイーツピザなどがあります。これはほんの一例ですが、人気のでるカフェメニューにするには、定番のアレンジをすることが近道です。
また、カフェではドリンクメニューも重要です。来店いただいたお客様にいろいろ楽しんでもらうために、ランチ時間のみフリードリンクにしてみてはいかがでしょうか?ルイボスティー、紅茶、コーヒー、グレープフルーツとほうれん草のジュース、レモンソーダ、オレンジジュース、ジャスミンティーなど、バラエティ豊富だとより女性に喜ばれるでしょう。アイスドリンクは大ぶりのピッチャーに入れて並べておくと、サーバーより見栄えがします。
看板メニューを作る
あのお店に行って、あの料理が食べたいというように、ブランドネームと同列に来るのが「看板メニュー」です。
例えば、『星乃珈琲店』と聞いて何を思い浮かべますか?パンケーキをイメージした人が多いのではないでしょうか?お店と一緒に浮かんでくる料理=看板メニューは、お客様の来店動機の役割としても非常に重要です。看板メニュー目当てにいらしたお客様が本当のファンになってしまうような、魅力的なメニュー作りをしていきましょう。
まとめ
いかがでしょうか?
カフェメニューはなにを「売り」とするかで、どのようなメニューを提供するか変わってきます。自分の店舗の立地や客層をよく研究し、ニーズにあったカフェメニューの開発をしていきましょう。
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