洋服も心も洗濯?カフェ×コインランドリーという魅力

開業・経営

最近、さまざまな異業種がコラボレーションしています。スターバックスと本屋のコラボや、RIZAPとタイガー魔法瓶のコラボ開発など、業種業界の垣根を超えた店舗展開やコラボ商品が展開されています。

そんな中、こんなコラボレーション施設が最近展開されているのをご存じでしょうか?カフェとコインランドリーが併設(一体化)されている「カフェランドリー」です。なんとなく利用方法が想像つくと思いますが、ここでの活用方法が「洗濯している間にコーヒーが飲める」だけではないのです。

今回はそんな「カフェランドリー」についての記事です。こちらの記事を読むことで、皆さんが新しいカフェスタイルを考えるきっかけになればと思います。

カフェ×コインランドリーってどういうこと?

まず初めに、カフェランドリーとはいったいなんでしょうか。言葉を聞く限りでもなんとなく想像がつきそうですが、カフェとコインランドリーを併設した新業態です。

みなさんもコインランドリーを、洗濯や衣類の乾燥を目的として利用したことがあると思いますが、そこにカフェが併設されているイメージです。コインランドリーは殺風景なイメージがあると思いますが、カフェが併設されているため、あたたかさを感じられる落ち着いた空間になっているのが特徴です。

カフェ×コインランドリーの魅力

ここではカフェランドリーの魅力について、考えてみたいと思います。インターネット上の情報を見る限り、カフェランドリーの魅力は「時間を有効活用できること」と「地元の人と出会えること」だと思います。

お客様がコインランドリーを利用する場合、洗濯物をいれたら洗濯が終了するまでの間、別の用事を済ますために、いったん外に出てしまいます。殺風景なので居心地が良くない空間なのも原因ですが、「コインランドリーで何十分も過ごすくらいなら別の用事を済ませよう」と思うのです。

そうすると、洗濯物を回収しに来るという手間が発生します。往復の移動時間を考えると、あまり効率的な時間の使い方ではないと思いますが、落ち着かない空間でじっと待っているのも苦痛です。

しかしカフェが併設してある場合、待ち時間をそこで過ごそうという考え方になります。ゆったりとしたカフェスペースで、コーヒーを飲みながら雑誌を読むという、束の間の自分タイムを過ごせます。コインランドリーを往復する必要がないので、時間やガソリン代などの節約にもなります。

コインランドリーは基本的に、近所の方が利用します。カフェスペースで時間をつぶしていると、近所の知り合いと会う可能性が高くなり、会話する機会も増えます。そこで思いがけない情報を手に入れたり、思いがけない人との出会いがあるかもしれません。

気がついたら、その場所が近所の人が集まるコミュニティ化していて、口コミで利用者がどんどん増えていくかもしれません。「近所の人の憩いの場」を提供できるので、他のコインランドリーとの差別化を図ることができます。

カフェ×コインランドリーを出店するには

ではカフェランドリーを出店するためには、どのような準備をすればいいのでしょうか。これから出店するために必要な、準備や資格などを見ていきたいと思います。

まず必要になるのが営業許可証。これは店舗経営をする上で必須なので、保健所で申請を忘れずに行いましょう。条件が揃えば営業許可証を発行してもらえます。

もし深夜12時以降にアルコールを提供する予定ならば、深夜酒類提供飲食店営業の届け出を警察署に提出する必要があります。皆さんのコンセプトによって変わってきますので、詳しくは保健所で問い合わせてください。

カフェでは飲食サービスを提供するので、食品衛生責任者も必須になります。食品衛生責任者は、講習を丸一日受けることによって取得できるので、忘れずに講習を受けましょう。もし可能なら調理師免許があると心強いです。

ただ調理師免許の取得条件として、調理の実務を2年以上経験している必要があるので、時間がなければなくても大丈夫です。

もし皆さんが初めて事業を起こす場合、税務署に個人事業主開業届けが必要です。その時に青色申告をする・しないの選択がありますが、税控除65万が受けられる青色申告をオススメします。

出店地域や不動産によって特有の条件があるかもしれませんが、概ね上記の資格があればカフェランドリーを出店できます。

参考にしたいカフェ×コインランドリーのお店

自分でも「カフェランドリーをやってみたい」と思ったとしても、参考となるモデル店は見ておきたいものですよね。参考になりそうな店舗をいくつかピックアップしたので、ご覧になってください。

喫茶ランドリー

東京都墨田区千歳にある住宅街にオープンしたカフェランドリーです。森下駅と両国駅の間くらいの場所で、築55年の建物の一階をリノベーションした空間です。お店ではコーヒーやお茶、軽食はもちろん、ランドリーや大きめのテーブル、アイロンやミシン、裁縫道具など用意されています。

使用用途はリビングとして、読書室として、家事室として、工房として自由に利用できます。モグラ席・フロア席・大テーブル・家事室の4つのエリアに分かれて使用。従来のコインランドリーとは全く異なる空間を提供しています。

洗濯物を洗ったり乾燥機にかけたりするだけでなく、それらを待っている間に地元の人と会って話したり、集団でコミュニケーションが取れる集合場所としての役割になってます。

ちょっとしたワークショップを開くこともでき、新しいコミュニティー広場のような場所になっています。趣味で作った焼き菓子や野菜、果物などを来た人に無償提供するという光景もあるようです。単なるカフェランドリーを超えた、地域コミュニティーの場を提供する役割を担っています。

ランドリーカフェ(小倉北方店)

福岡県北九州市にあるランドリーカフェです。単なる洗濯する場所ではなく、ゆっくりくつろげるカフェテリアの設置で、洗濯の待ち時間を有効活用できるようなシステムになってます。店内には心地の良いBGMが流れており、Wi-Fiと充電用コンセントが完備されています。

バッテリー切れや通信制限の心配をすることなく、洗濯の待ち時間を堪能できます。日中はクリーニングの受付も営業していて、スーツのような洗濯できないものも一緒に持ってきて預けることができます。

従業員がいる時間なら、ランドリーの使い方を丁寧にレクチャーしてくれますので、安心して利用できます。さらに洗濯機から乾燥機への移しサービスや、乾燥後のたたみサービスというちょっとした一手間を代行してくれます。

出店地域や経営者のコンセプトによって、提供しているものが違うので出店しているカフェランドリーを参考にすることで、頭の中で具体的にイメージを作り、そこからアイデアを膨らませて自店のレイアウトやコンセプトに役立ててください。

まとめ

以上がカフェランドリーの記事です。ただ洗濯をしにくるだけの場所から、近所の方に「憩いの場」を提供できるまったく新しいコンセプトのコインランドリーです。スターバックスがカフェではなく「サードプレイス」というコンセプトで店舗運営をしているように、カフェランドリーも洗濯をする場所から「地域コミュニティの憩いの場」を提供できる、すばらしいビジネスだと思います。

もしこの記事を読んでカフェランドリーに興味を持ったのなら、インターネットで検索して情報収集してみてください。自分でイチから考えて作るのも良いし、カフェランドリーの出店をサポートしてくれる会社もありますので、そちらに相談してみるのも良いと思います。

2019年7月時点では、まだまだ始まったばかりの新しいビジネスモデルなので、ぜひトライしてみてください。もしかしたら、先行者利益を得ることができるかもしれません。

この記事が皆さんの役に立てたなら嬉しく思います。

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