
カフェの内装を決めていく段階で、どうしても外せないのが椅子やテーブルなどの家具です。店の大部分を占めるアイテムのため、慎重に決めていく必要がありますよね。
そこで今回は、そんなカフェオープン時にこだわりたい椅子についてまとめてみました。まだカフェで使用する椅子を決めてないという人から、大体のイメージが湧いているという人まで参考になる内容となっていますので、ぜひとも最後までお付き合いください。
カフェで椅子にこだわる理由とは
カフェに来店するお客様の中には、休憩や待ち合わせのほかに、作業や食事目的の人もいます。そのため、お客様がカフェを利用する目的によって、どのくらいの時間滞在するのかも変わります。
固い椅子や背の高い椅子を長時間カフェに滞在する予定のお客様へ勧めてしまうと、座り疲れて早々に帰宅してしまいます。お店の利益だけを考えれば、回転率は高い方が良いのですが、お客様目線で考えるなら、なるべく居心地のよいカフェに行きたいと考えるものです。
また、椅子とテーブルは店内のなかでも数多く配置するアイテムなので、どのような椅子を選ぶかでカフェの雰囲気がガラっと変わります。
テーブルより椅子のほうがお店の個性を出しやすいため、カフェ店内の内装には椅子へのこだわりが欠かせません。実際、椅子を同じ種類で統一することで全体の雰囲気を整えたり、すべて違うものを配置することで他にはないおしゃれさを演出しているカフェもあります。
カフェを開業する際は、なるべく初期投資を少なくしたいという気持ちは分かります。しかし、開業後に椅子にこだわっておけばよかったと後悔し、椅子を再購入するコストを考えれば、最初からこだわりのものを選んでおくに越したことはありません。
カフェ椅子のタイプを考えよう
どんなカフェにしたいかで、選ぶべき椅子も変わります。たとえば、長時間座っていたくなるようなリラックスできるものをお考えなら、背もたれのあるゆったりとしたソファや、座面が低いタイプの椅子を配置するのがおすすめです。
お客様の滞在時間ごとに対応した椅子を、下記の早見表でまとめてみました。(※個人差あり)
椅子の種類 | 滞在時間 | |||
---|---|---|---|---|
3時間以上 | 1時間〜2時間 | 1時間以下 | ||
座面35cm以下 | ソファタイプ | 〇 | 〇 | 〇 |
背もたれあり4脚タイプ | 〇 | 〇 | 〇 | |
座面45cm以下 | ソファタイプ | 〇 | 〇 | 〇 |
背もたれあり4脚タイプ | 〇 | 〇 | 〇 | |
背もたれなし4脚タイプ | ー | 〇 | 〇 | |
座面75cm以下 | 背もたれあり1脚タイプ | ー | 〇 | 〇 |
背もたれなし1脚タイプ | ー | ー | 〇 | |
背もたれあり4脚タイプ | ー | 〇 | 〇 | |
背もたれなし4脚タイプ | ー | ー | 〇 |
3時間以上座っていられるようなタイプの椅子は、幅が広く場所を取り、価格も上がります。カウンターで使うような、床から座面までの高さが75cm程度ある椅子は、幅が狭くコンパクトで、低価格のものが多いです。
どんなコンセプトで、どのような客層に向けたカフェなのかを検討してから、椅子の種類を決めましょう。椅子のデザインも重要ですが、時間を忘れるくらいリラックスできる店内を目指すのか、あくまでも売上重視を念頭に置いた店内を目指すのかによって、選択するべき椅子の種類は変化していくのです。
カフェ椅子選びのコツ
カフェで使用する椅子を選ぶコツをご紹介していきます。
1. 椅子とテーブルの高さを考える
飲食店を訪れたとき、テーブルと椅子の高さが合っていないことで、食事しにくいと感じたことはありませんか?飲み物を主としているのか、食事を主としているのかで、実はテーブルや椅子の高さを調節しなくてはいけません。ちなみに、テーブルの高さと椅子の高さとの寸法差を「差尺(さじゃく)」といいます。
たとえば、床から座面までの高さが45cm程度の椅子の場合は、テーブルとの差尺を28cm程度確保すると、高くもなく低くもない、丁度よいバランスになります。ソファー席の場合、飲み物を主としつつ休憩や待ち合わせが利用目的であれば、ソファ、テーブルともに床から35cm程度の高さで十分です。食事が主で作業などを行いたい場合は、椅子は床から座面までの高さを35cm程度、テーブルとの差尺を23cm程度確保すると、違和感を感じずに食事することができます。
2. 椅子のデザインや素材を考える
自分が思い描くカフェにおいて何を重要視するのかで、椅子の素材を変えるといいでしょう。椅子の素材はたくさんありますが、中でもメジャーなものは以下のようなものが挙げられます。
- 革
高級感漂うカフェにしたいのであれば、革製品の椅子がおすすめです。しかし、手入れが他の椅子よりも難しく、面倒と感じることもあるでしょう。また、黒一色で店内を埋めると重い雰囲気になるので、カラー選択も必要になります。 - ビニールレザー、プラスチック
手入れや掃除を簡単にしたいのであれば、ビニールレザーやプラスチックの素材がおすすめです。しかし、雰囲気のあるカフェにはチープな印象を与えてしまう可能性があります。 - 布張り
布張りの椅子は汚れやすく耐久性も低いものが多いため、定期的に買い替える必要があります。お洒落さは格段にあがりますが、その分コストがかかってしまうでしょう。
こだわりの椅子を採用しているカフェを参考にしよう
カフェをオープンするなら、椅子にこだわっているカフェに1度は訪れてみて、椅子選びの参考にすることをおすすめします。
gion(ギオン)
こだわりの椅子といえば、ここ「gion」。店内は昭和レトロな雰囲気で、渋さが強調されているカフェです。毎日営業していても、お客様が途切れることがないというから驚き。注目ポイントは店内にブランコ席があるということです。ゆっくり揺れるので居心地がよいため、ブランコ席を体験した人は、もう1度座ってコーヒーを飲みたいと思うそうですよ。
住所:東京都杉並区阿佐ヶ谷北1-3-3 川染ビル 1F
営業時間:[月~土]8:30〜翌2:00 [日]9:00〜翌2:00
定休日:年中無休
最寄駅:JR中央線 阿佐ヶ谷駅 徒歩1分
URL:https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131905/13011879/
seat mania(シート マニア)
国籍問わず、人気のデザイナーや建築家がつくった椅子を集めたカフェが、ここ「シートマニア」。名前から想像できる通り、椅子が主役のカフェです。各テーブルには、配置されている椅子の名前と製作者についての説明が書かれたカードが置いてあるほど本格的のため、圧倒されます。
住所:東京都渋谷区渋谷3-1-9
営業時間:[平日]11:30〜20:00 [土日祝]12:00〜18:30
定休日:不定休
最寄駅:渋谷駅 徒歩8分
URL:http://seatmania.jp/
まとめ
いかがでしょうか?
カフェの椅子は、こだわればこだわるほどお店の色を明確に出す魅力的なアイテムです。そのため、店内の雰囲気を作るなら、椅子の存在を無視することはできません。内装やテーブルとの兼ね合いを大事にして、ぜひイメージ通りのカフェをオープンさせましょう!
【店舗経営においてはPOSレジが欠かせない】
店舗を経営するにあたって、今やなくてはならないのが「POSレジ」です。POSレジ一つで日々の業務効率化だけでなく、売上管理・分析等を行うことが出来ます。
現在はiPadなどを用いた「タブレット型POSレジ」が主流になっており価格も月々数千円~で利用出来るようになっています。機能性も十分に高く、レジ機能はもちろん、会計データの自動集計により売上分析なども出来るため店舗ビジネスをトータルで効率化させることが出来ます。
「機能を使いこなせるか不安」という方には、操作性が高い「ユビレジ」がおすすめです。業種を問わず累計3万店舗以上で導入されているタブレットPOSシステムで、月々6,900円(税別)からご利用いただけます。
実際の操作方法などが気になる方には無料のオンラインデモも対応可能!まずはお気軽にご相談ください。